「こないだ食べたぶぶ漬けの写真、共有するね」。直後に、オンライン飲み会はお開きとなった。

“I’ll share the picture of the bubuzuke I ate the otherday,” he said, after which the online drinking party immediately came to an end.

『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋 イラスト:村上テツヤ
『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋
イラスト:村上テツヤ

――コロナ禍で生まれたニューノーマルの1つ、オンライン飲み会。場所の手配が必要なく、費用も抑えられて手軽であることから人気を集めました。

しかし、基本的に自宅で参加するため、店の閉店時間や終電という概念がなく、盛り上がっている最中に水を差すのが苦手な一部の引っ込み思案の人たちから終わり方の難しさを指摘されています。そんなときは、キングオブイケズの京都人の知恵を借りるのもよいでしょう。

◆◆◆旬を過ぎたオンライン飲み会◆◆◆

「このオンライン飲み会は、21時以降は一部地域の方を除いて配信されます」

“This online drinking party will be streamed after 21:00,except in certain regions.”

――「一部地域を除く」とは、例えば、宮崎では民放局が少ないため、テレビ宮崎でフジテレビ・日本テレビ・テレビ朝日が相乗りで流れ、日本テレビの番組を放送するためにフジテレビの番組を途中で終了する、みたいなことが発生する現象のことです。クロスネットという仕組みですが、詳細は宮崎県人に聞いてください。

「オンライン飲み会終了の時間ですが、このまま配信を延長してお送りします」

“It’s time to end the online drinking party, but we will extend the broadcast and continue as is.”

――野球中継でおなじみのこのセリフも今は昔。国際大会や日本シリーズ以外では、地上波のゴールデンタイムでプロ野球が放送されることはほとんどありません。「延長のせいで録画していた後続のドラマが半分しか録れていなかった」なんてあるあるも、今やないないです。

「この飲み会はサービス向上のため、録画させていただきます」

“This online drinking party will be recorded for quality assurance purposes.”

――コールセンターなどでは「電話応対の品質向上」のために録音を実施しているケースがありますが、オンライン飲み会での録画は参加者のモチベーションを著しく低下させるため、百害あって一利なしです。

「慢心の一撃」

おごり高ぶりがクリティカルヒットすること。