大人になると痛感する、自分の「英語力」のなさ。ちゃんと勉強しておけばよかった……と後悔している人も多いかもしれません。そんなとき、「大人の学び直し」の第1歩として、クスッと笑える「言い訳」から始めてみるのはいかがでしょうか(実際に使うと、呆れられてしまいそうですが……)。『ろくでもない英語の言い訳300』(ダイヤモンド社)より、今回は「飲み会」で使える(?)ワンフレーズを紹介します。
「持続可能な家庭を目指しているので、この辺で帰ります」→“I’m aiming for a sustainable family…”酔いも周囲もさめさせる!?キラーフレーズ【英会話】
「残念ながら、社歴15年以上はこの合コンの参加資格はありません」
“Unfortunately, those with more than 15 years of tenure at the company are not eligible to participate in this singles party.”
一般的に20代の若者を中心に行われるイメージの強い合コンですが、「参加可能年齢」に厳密なルールはもちろんありません。とあるアンケートによると、男女を合わせた集計では35.4歳が参加資格ラインだそう。無論、ゴール設定は不明ですが、いつまでも参加し続け、キングカズや辰𠮷𠀋一郎みたいなレジェンドを目指すのも一興かと思います。
◆◆◆酔いと周囲をさめさせるフレーズ◆◆◆
「安心してください。弁護士の指導のもと、一気飲みしています」
“Please rest assured. I’m chugging a bottle of beer under my lawyer’s supervision.”
――厳密に法律を順守して酔いつぶれても、介抱させられるのは周りの人間です。せめて医師に指導を仰ぎましょう。
「エゴサーチをしたら、SNSで妻が私の悪口を投稿していたので、帰ります」
“I found my wife posting negative comments about me on social media while vanity searching, so I’m going home now.”
――うっかりリポストやいいねを押してしまわぬようにご注意ください。
「持続可能な家庭を目指しているので、この辺で帰ります」
“I’m aiming for a sustainable family, so I’m going home now.”
――SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。17の目標と169のターゲット、うさんくさいバッジなどでおなじみですが、名称以外に詳しく知っている民間人は皆無ですので、地球環境を人質に、さまざまな言い訳で応用可能です。
1本の歯では折れやすいが、3本でもわりと折れやすいことから、歯磨きの大切さを説いた教え。
「翌日、その新入社員は思い出した。アルコールに支配されていた恐怖を」
“The next day, the new employee remembered one thing: the frightfulness of being controlled by alcohol.”
――幕末の志士で明治時代の政治家の黒田有……失礼。黑田淸隆をご存じでしょうか。彼は酒乱として有名で、酔っぱらって砲撃したり、それを民家に命中させたり、泥酔して帰宅して妻を切り殺したりという、物騒なうっかり伝説を持っています。彼はその後、伊藤博文に続く第2代内閣総理大臣に就任するという立身出世を成し遂げた訳ですが、伝説が本当だったらアルコールの失敗を世界一挽回した人物です。
◆◆◆酒の力に屈したときのフレーズ◆◆◆
「同じ過ちを繰り返さないことを最終的かつ不可逆的に約束します」
“I promise, ultimately and irreversibly, not to repeat the same mistake.”
――我が国では「行けたら行く」が「絶対に行かない」という趣旨で用いられる一方、どこかの国では「最終的かつ不可逆的」が、「後で必ず見直す」という趣旨で用いられ……。いえなんでもありません。
「ブロックチェーンのチェーンが外れたため、昨日の飲み会の記憶がありません」
“The blockchain’s chain has come off, so I have no memory of last night’s drinking party.”
――ビットコインやイーサリアムといった暗号資産を支えるブロックチェーンテクノロジー。最も大きなウリは、データの改ざんが非常に困難であることです。少量のアルコール程度では欠落など発生しませんので、ブロック塀にでも頭を打ち付けて思い出させてやりましょう。
「迎え酒は、英語で“hair of the dog”だよ」うちのネコがはじめて言葉を発した。
“In English, ‘Mukae-zake’ is called ‘hair of the dog’.” My cat said his first words.
――直訳は「イヌの毛」。ネコのはじめての言葉としては皮肉なものです。
支離滅裂な言い訳でも、手を替え品を替え言い続ければ、いつかは相手が折れる、という力業。
「失われた記憶を取り戻すため、今日はお休みします」
“To recover my lost memories, I’ll be taking the day off today.”
――酒飲みであれば誰しも一度くらいは、酔っぱらって記憶をなくした経験があると思います。多くの場合笑い話で済まされ、何度も経験している方は武勇伝として語ったりもします。
しかし、医学的には「ブラックアウト」とよばれる大変危険な状況に陥っており、脳へのダメージも残るそうです。飲酒した次の日は休日になるような習慣を我が国に根付かせるように、この情報をご拡散ください。
◆◆◆もっともらしく二日酔いで休むフレーズ◆◆◆
「見知らぬ駅でお巡りさんに身柄を拘束されたので、今日は休みます」
“I was taken into custody by a police officer at an unfamiliar station, so I won’t be coming in today.”
――最近は鉄道会社の直通運転が進み、在来線でもかなり長距離を運んでくれます。うっかり熟睡しようものなら軽く2つくらいの県境をまたいで目覚めるなんてことも。やらかしたと後悔すると同時に、ぐっすり眠ったため妙に気分がよい不思議な感覚に陥ります。
「結果にコミットできないので、今日は休みます」
“I can’t ‘commit’ to the results, so I’m taking the day off today.”
――結果にコミットの「コミット」はいわゆる一つの和製英語で、某CMによる造語です。言葉の意味はよくわかりませんが、とにかくすごい自信ということだけは伝わってきます。「へのつっぱりはいらんですよ」のようなものです。
「アルコールと学生気分が抜けないので、今日は休みます」
“I can’t shake off the effects of alcohol and my studentlike behavior, so I’ve decided to take a day off today.”
――アルコールはわかりますが、学生気分は1日で抜けるものなのでしょうか。
クズが耳にすると脳汁があふれ出す至高の四字熟語。
中山
コンテンツクリエイター