「健康で文化的な最低限度の生活を送りたいので、定時で帰ります」

“I want to maintain the minimum standards of wholesome and cultured living, so I’ll be leaving the office on time.”

『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋 イラスト:村上テツヤ
『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋
イラスト:村上テツヤ

――会社員の幸せの分岐点、「定時」。定時を境にして、会社員には悲喜こもごものドラマが生まれます。言葉通り受け止めるなら、所定労働時間をきっちり働いた以上、誰にとがめられることもなく退社できるはずです。

しかし、銀河系イチ空気を読む日本人にとって、周囲の視線や上司の圧に耐えられず、うっかり同僚の手伝いを引き受けたり、余計な外線を取ってしまったりすることで残業となり、帰宅後にひっそりと枕を濡らすのです。

◆◆◆軽やかに飲み会を断るフレーズ◆◆◆

「すみません、今日は残尿があるので、飲み会はパスします」

“Sorry, I have some residual urine today, so I’ll pass on the drinking party.”

――「そんなこと言わずに、ビールの利尿作用を利用しようぜ!」

「いいメロディが頭に浮かんだので帰ります」

“I’ve come up with a good melody, so I’m going to go home now.”

――「本当にいいメロディなら、後から思い出せるはずなので、もう少し付き合って」

「行けたら、後から行きます」

“I’ll go later, if I can.”

――「気遣い」「オブラート」「優柔不断」「空気」「匂わせ」など、日本人の四季折々の曖昧さが詰まったおなじみの返事です。表現は曖昧であるものの、意味としては「絶対行かない」とニアリーイコールという不可解さに外国人もびっくり。

「半勤交代」

半日おきに労働と休みを交互に取れるホワイトな職場。