お金を貯めるために必要なのは、節約や我慢ばかりではありません。「1ヵ月間のルールを決めるだけで、月の半分は豪遊していても、生活とお金の流れを大きく改善できた」と、ミニマリストの人気YouTuber、かぜのたみ氏はいいます。かぜのたみ氏の著書『低コスト生活 がんばって働いている訳じゃないのに、なぜか余裕ある人がやっていること。』(朝日新聞出版)より、詳しく見ていきましょう。
「月前半は使わない、月後半は豪遊」方式なら、浪費が減って〈貯金上手〉になれる“意外なワケ”【ミニマリストYouTuberが解説】
月の後半は「なんてことないこと」が特別なイベントに!
■「第3週」の過ごし方
第3週は、第2週で精査した「やりたいこと」を実行に移していく段階です。ここで「待ってました!」と勢いよくお金を使うのではなく、優先順位の高いものからお金を使うようにするのが大切です。
優先順位の高いものとは、例えば「いますぐ使いたいもの」「不足していると暮らしにくくなるもの」などです。優先順位が低いものとは「いますぐにはいらないもの」「もう家にあるもの」などです。
優先順位は低め、でも興味をひかれているものは、服であれば「試着しに行く」「素材を確かめる」など、まずはお金を使わない方法からじわじわと行動に移していきます。「試着してみたら全然似合わなかった……」「実際に見たら想像と違った!」はよくあることです。
私は基本的に、洋服や靴、手に持って使うものなどは、リアル店舗で見たり試したりしてから買うようにしています。ごくたまに計画を立てて買いに行ったものが、お店で売り切れていることがありますが、そういうときは、「ご縁がなかった」と思うことにしています。その方が、何軒もお店をハシゴして求めに行くよりも、後々もっと良いことが起こるのも珍しくないからです。
なぜかラッキーなことに、自分のお金を使わなくても似たものが手に入ることも度々あります。欲しいときになかったら潔く諦めた方が何かといいようです。
「欲しい」「必要」と思っていても、実際に手に取ってみたり、よくよく考えてみたら、買わなくてもいいものは本当にたくさんあります。先ほど紹介したような方法をいくつか試してみると、「欲しい気持ち」もだいぶ静めることができるのではないかなと思います。
■「第4週」の過ごし方
第4週は、ついに豪遊ウィークの到来です。豪遊といっても、「ちょっとやめておこうかな」と自制していたことを一時的に緩めるイメージで、普段プチ自制している「ちょっといいこと」をしてみる感じです。「ここからここまで頂戴」という大人買いや爆買いをする訳ではありません!(笑)
例えば、ちょっと気になっていたシャンプーとトリートメントのサンプルを買って使ってみる、行ってみたかったカフェでお茶する、スタバのドリンクを思う存分カスタマイズする、などでしょうか。
ちなみに私の豪遊パターンは、「入り用のものをまとめて購入する」だったり、「美術展をみる」などです。日頃から実行していると「なんてことないこと」になるかもしれませんが、豪遊ウィークに行うスペシャルなイベントに昇格させる方がずっと楽しいことに気づきました。
金額でなく頻度とタイミングを変えるだけで、満足度がかなり上がるものです。