ものを置きすぎると、見た目にはもちろん、家のなかの安全性や清潔感にも影響が出てきます。なかでも、「ここだけはいつもスッキリさせて!」というポイントはどこでしょうか? 筆子氏の著書『本当に心地いい部屋: ものが少ないからくつろげる、満たされるから帰りたくなる 』(大和出版)より、見た目にもよく、心も体もくつろげる、居心地のいい家を保つためのコツを紹介します。
広いスペースに要注意
3.床と壁
部屋の中でもっとも目につくのは、床と壁です。たっぷりスペースがあるからと物を置きすぎると、ごちゃごちゃして、置く物によっては圧迫感も生まれます。
部屋を広々とさせる1番のコツは、できるだけ床を見せることです。
したがって、物を床に置くのは極力避けましょう。
「床置きは、汚部屋への最短ルート」という言葉を覚えておくといいですよ。
特に気をつけたいのは、家族のだんらんの場であるリビングルームの床です。
居間はみんなの共有スペースなので、それぞれの物が持ちこまれ、ガラクタが増えやすいもの。ほかが多少ごちゃついていても、リビングルームの床をきれいに保てれば、自分の精神衛生も保つことができます。
リビングルームに常駐させる物は厳選し、家族が私物を持ちこんで、居間で作業をしたあとは、必ず自室に持ち帰ってもらいましょう。
壁も、大きな家具や飾りもので埋め尽くさないほうが、気分よくいられます。
4.平面の上
床や壁の次に目立つのは、ある程度広さのある平面の上です。
たとえば、机、テーブル、カウンター、ソファ、ベッドの上など。
こうした平面の上がスッキリしていると、視覚的ノイズが減ります。
平らなスペースは、床と同じで、物を置きやすいので注意が必要です。郵便物や書類を積み重ねることは避けたいですね。ダイニングテーブルの上に、紙類を積み重ねる習慣がある人は、それぞれの書類の置き場所をしっかり決め、家に持ち込んだら、すぐに内容を確認して所定の場所にしまう習慣をつけるといいでしょう。
DMなど、家の中に入れる理由のないものもたくさん届くので、できれば家に入れる前に、それができないなら、家に入れた直後に処分してください。
カタログなど、不要なお知らせは、事前に送付を停止しておくと、「DMやカタログの処理」という、よけいな作業をせずにすみます。
オンラインで確認できるものはパソコンやスマホで見て、紙の配布は止めましょう。
水平面だけでなく、垂直面もチェックしてください。たとえば、棚の扉など。
冷蔵庫の扉や側面は、いろいろな紙をマグネットで、ベタベタと貼りがちです。
私も、マグネットを集めて、あれこれ貼っていましたが、今は何も貼っておらず、とても快適です。物をくっつけないほうが、冷蔵庫の開け閉めもしやすいですよ。
筆子
ブロガー