たった100円で、アップルやグーグルの株主になれる!?

「オルカン」は世界47ヵ国・約3,000社の株式の詰め合わせ

大橋:じゃあ、山崎さんのおすすめするオルカンとは具体的にどんな商品か教えていただけますでしょうか。

山崎先生:世界中の主な会社、約3,000社の株式が入っている詰め合わせだね。つまり1つの投資信託を買うだけで、3,000社の株を持つことができる(図表3)。

出典:『新NISA対応 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社)より抜粋
[図表3]「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」とは 出典:『新NISA対応 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社)より抜粋

大橋:どんな会社が入っているんですか。

山崎先生:今だとアメリカの企業が全体の6割くらいで、アップルとか、テスラとか、グーグルを運営するアルファベット社などが含まれていて、日本の企業は合わせても全体の6%くらいでトヨタとかソニーなどが含まれる。

大橋:もしかしてそれって、それを買えばテスラとか、アップルの株主になれるってことですか。

山崎先生:そういうことだね。

大橋:ということは、イーロン・マスクが頑張れば、僕の貯金が増えるってことですか?

山崎先生:単純にそうとは言えないけど、まあイメージとしてはそうだね……。

大橋:(がんばれ、イーロン・マスク。僕の貯金を増やしてくれ!)

“約3,000社”の中身は、定期的に入れ替わる

山崎先生:……。それで、ポイントは会社の大きさごとにウェイトが違っていて、時価総額が大きい会社(会社の価値が高いと評価されている会社)ほど比率が多く、価格が下った会社は比率が小さくなっていく。

大橋:もしダメな会社が袋の中に入ってたらどうするんですか。

山崎先生:時価総額が小さくなった会社はどんどん比率が小さくなって、影響が小さくなるように出来ている。そのうちに入れ替えの対象になってしまうよ。たとえば、メルカリとか、良品計画とかは、2022年に除外されたりしているね。

まとめ

・オルカンは世界の主な株に分散して投資できる商品。

・中身は定期的に入れ替わっていて、その時の評価の高い(時価総額の大きい)会社の株式の影響力が大きくなる仕組みになっている。