投資信託には「アクティブファンド」と「インデックスファンド」がある

山崎先生:投資信託には大きく2種類ある。プロ(人)がどの会社の株がいいか選んで詰め合わせをつくっているのがアクティブファンド。もうひとつは株価指数(インデックス)の中身に合わせて、機械的に詰め合わせをつくっているインデックスファンド(図表1)。

出典:『新NISA対応 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社)より抜粋
[図表1]投資信託は2種類 出典:『新NISA対応 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社)より抜粋

それで、わたしはアクティブファンドよりインデックスファンド。その中でも、世界中に分散投資できる「オルカン」と呼ばれている商品をオススメしている。
※ 「アクティブ」とは「積極的な」という意味で、反対にインデックスファンドを「パッシブ(消極的な)ファンド」と呼ぶことがあります。

「株価指数」(インデックス)って、なに?

大橋:指数とはなんでしょう?

山崎先生:「日経平均」って聞いたことあるでしょう。

大橋:ええ、聞いたことあります。ニュースとかでやってるやつですよね。

山崎先生:日経平均株価も指数だね。オススメはしないけど、もし君が日経平均のインデックスファンドを持てば、日経平均に含まれている企業の全ての株を持つことになって、日経平均があがれば、儲かるし、下がれば損をするの(図表2)。

出典:『新NISA対応 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社)より抜粋
[図表2]インデックスファンドのイメージ 出典:『新NISA対応 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社)より抜粋

大橋:日経平均自体を持っているようなイメージでしょうか。

山崎先生:そうだね。それで「日経平均」は日本企業の株価の指数(インデックス)で、他には「TOPIX」というものもある。アメリカには「ダウ平均」や「S&P500」という指数があるし、他の国にも株価指数がある。

<世界の主な株価指数(インデックス)>

日経平均株価……東京証券取引所に上場する225銘柄の平均

TOPIX……東京証券取引所の上場銘柄、約2000社の平均

ダウ平均……アメリカの代表的な株価指数

S&P500…… アメリカの時価総額の大きい主要500社で構成する株価指数

FTSE100……イギリスの代表的な株価指数

「オルカン」なら、世界全体に広く分散投資ができる

山崎先生:それで指数には、国別のものだけでなくて、世界全体にも「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」というのがあって、さっき教えたオルカンは、その指数に沿って詰め合わせを作ったインデックスファンドだね。

大橋:エム、エス、シー……。

山崎先生:名前は覚えなくていいよ。

大橋:日経平均の世界版みたいなイメージでいいんですかね?

山崎先生:まあ、かなりおおざっぱに言えば、そのイメージでいいよ。これを買えば世界中の会社に広く分散投資していることになって、世界全体に投資しているイメージに近い。

まとめ

・投資信託にはアクティブファンドとインデックスファンドの2種類がある。

・プロが株を選ぶのがアクティブファンド。指数に沿って株式を持つのがインデックスファンド。

・おすすめの投資信託は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」略して「オルカン」というインデックスファンド。