新NISAをはじめる際、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の配分を迷う人は多いでしょう。この悩みについて、CFPで『ファイナンシャルプランナーが手取り足取り教える新NISA』著者の小山信康氏がズバリ回答。加えて、投資をはじめる前に最低限知っておきたいこと、商品選びの前にやっておきたい「リスク許容度の計測」についても解説します。
今年からはじまった新NISA…「つみたて投資枠」と「成長投資枠」どっちを使おうかな?→CFPの明確な回答
商品選びの前に「リスク許容度」の計測を
資産配分を検討する際、株式を多めにすれば、高いリターン、つまりより大きな儲けを期待することができます。
ただ、それは同時に高いリスクをとることも意味します。
自分に合った資産配分を見つけるためには、自分がどの程度のリスクまで耐えることができるのかを考える必要があります。
これを「リスク許容度」と呼んでいます。
リスク許容度は、自分の年齢や投資経験、考え方等によって異なります。
一般的に、若い人はリスク許容度が高く、年齢の高い人ほどリスク許容度が低いと言われています。投資した商品が値下がりした時に、価格が戻るのを待つ時間的な余裕がないからです。
また、投資経験が豊富な人はリスク許容度が高く、経験の浅い人はリスク許容度が低いと言われています。
なにごとも、経験の浅い人は最初からあまり無理をしない方がベターと考えるのが一般的です。
いろいろな企業が、オンライン上で手軽なテスト素材を提供してくれています。それらを参考に、ご自身のリスク許容度を確認して、「このくらいの資産配分がちょうどいいかな?」という目安を考えてみましょう。
小山 信康
CFP®
1級企業年金総合プランナー