「月曜日にピークを合わせられなかったので、本日はお休みをいただきます」

“I’m not in peak condition for Monday, so I’m going to take the day off.”

『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋 イラスト:村上テツヤ
『ろくでもない英語の言い訳300(ダイヤモンド社)』より抜粋
イラスト:村上テツヤ

――「ピークを合わせられなかった」や「自分の相撲が取れなかった」など、インタビューでよく耳にするアスリート特有の言い回し。我が国が「表現の自由」を保障している以上、我々一般人が使用できない理由はありません。

ピークを合わせられずプレゼンの資料を家に置き忘れても、自分の発注ができず会社に10億円の損失を被らせても、2年目のジンクスでお茶を客にぶちまけてしまっても何も問題ありません。

◆◆◆出社を諦めさせる魔法のフレーズ◆◆◆

「先祖から『火曜日は働くな』と言われているので今日は休みます」

“My ancestors told me not to work on Tuesdays, so I’m taking the day off today.”

――先祖が残した家訓として、日本で一番有名なものが安倍さんの「新三本の矢」……失礼。毛利元就の「三本の矢」です。元就亡き後、彼の子孫たちはこれをよく守り、中国地方の覇者として君臨し続けました。先達に倣い、火曜日は堂々と働かずに過ごしましょう。

「経験不足を才能で補えなかったので、1週間休みます」

“I couldn’t compensate for my lack of experience with talent, so I’m taking the week off.”

――「才気あふれる新人が、経験不足を才能で補う」という漫画やアニメの黄金パターン。アムロ・レイも碇シンジも「これ」ですが、実際は例文のように「これ」じゃない人がほとんどです。

「呂布に裏切られたので、明日休みます」

“I’m going to take a day off tomorrow because Lü Bu betrayed me.”

――天下無双の剛腕。だけど忠誠心がすずめの涙ほどもない、三国志の登場人物の中でも一際キャラ立ちしている呂布奉先。丁原、董卓、劉備と裏切りにあった彼らは命を落としたり国を追われたりと大変な目に。一度裏切られたら会社どころではありません。

「もう水曜はまだ水曜なり、まだ水曜はもう水曜なり」

1週間の長さは人の心持ち次第で変わるという意。

◆ベーシックな言い訳表現

「私じゃありません」

“Not me.”

「私、知りません」

“I dunno.”

「いまやろうと思ってました」

“I was just thinking about doing it.”

「ついカッとなってしまって」

“I lost it.”

「諸説あります」

“There are various theories out there.”

「記憶にありません」

“I have no recollection.”

「一部に誤解を招く表現がありました」

“There was an expression that led to a misunderstanding on some parts.”

「犯人はヤスです」

“The culprit is Yasu.”

「急にボールが来たので」

“The ball suddenly came out of nowhere.”

「それな」

“I know, right.”

中山
コンテンツクリエイター