モノを減らして必要最低限のモノで暮らすライフスタイルであるミニマリスト。定年後に老後の暮らしを見据えて、さらには終活の一環として、ミニマリストの考え方を取り入れる人は多いようです。ただモノを持たない暮らしにはメリットもあればデメリットもあるようです。みていきましょう。
終活を機に生活を最小限に「ミニマリスト」のメリットは?
株式会社クリエイトアソシエ/「終活サポート」が40歳以上の男女に行ったアンケート調査によると、終活を始める時期として最も適当なのは「60代」で36.0%。「50代」が30.4%、「70代」19.2%と続きました。遺された家族に負担をかけないよう人生の終幕を考えて準備を始めるのは、現役を引退する=仕事を完全に辞めるケースも増える「60代」という考え方の人が多いようです。
終活でなにをするかといえば「身の回りの整理」。その過程で、モノをもたないライフスタイルである「ミニマリスト」の考えに共感し、実践するシニアも多いといいます。
ただモノを最小限しかもたない生活には、メリットもあれば、デメリットもあるようです。株式会社AlbaLinkがミニマリストに行ったアンケート調査から、実際の声を聞いてみましょう。
そもそも「モノを持たない暮らしを始めたきっかけ」はなんだったのでしょうか。最も多かったのが「掃除・片付けが大変だったこと」で21.6%。「引っ越したこと」「モノが多くてストレスだったこと」「部屋を広く使いたかったこと」「ミニマリスト・周囲からの影響」と続きます。理由の10位には「遺品整理・終活を意識したから」(4.0%)という声も。
そしてミニマリストのメリットの第1位も、やはり「掃除・片付けがラク」というもので47.2%のミニマリストが支持。「部屋の整理整頓ができ、快適」「拭かなくちゃならない物や動かさなくちゃいけない物が減るので、掃除が楽」「家の中が散らからず、掃除が楽」といった意見が聞かれました。
2位は「ストレスが減り落ち着く」で22.2%。「物欲で気持ちを満たさなくなるからストレスが減る」などの声が聞かれました。3位は「出費が減る」で21.4%。「余計な買い物をせずにすむので貯金が増えた」などの声が聞かれました。家事の手間が減ることで時間的な余裕が生まれ、精神衛生的にもプラスの効果。しかも経済的なメリットも……ミニマリスト、良いことばかりです。