ソニー生命『シニアの生活意識調査2023』によると、現在の楽しみ第1位は「旅行」で39.9%。とりあえずゆっくり旅にでも行こうか、などと考えている定年世代も多いのでは。そんな人たちにお勧めなのが「国連機関がお墨付きを与えた観光地」。2023年、日本からは4つの地域が認定を受けました。
国連機関が認定する「ベストツーリズムビレッジ」
総務省『令和3年 社会生活基本調査』によると、過去1年間で旅行をした人(=行動率)は、60代前半で49.0%、60代後半で45.7%。旅行の種別ごとにみていくと、日帰り旅行は60代前半で39.3%、60代後半で36.6%。1泊2日以上の国内旅行(帰省等除く)は60代前半で23.8%、60代後半で20.4%。海外旅行は
60代前半・後半ともに0.2%でした。やはり他の年代よりも時間的な余裕がある60代とはいえ、行先のメインは日本国内となっているようです。
また大和ネクスト銀行による『シニアライフに関する調査』によると、コロナ禍前の2019年、60~70代が1年間に旅行に費やした費用は19.9万円。1年間で20万円ほどを旅行に費やしていました。コロナ禍が遠い昔のように感じるいま、旅行消費も以前の水準、または反動からそれ以上に戻っているかもしれません。
そんな60代の旅行、日本には色々と魅力的な観光地が多いので「どこに行こうか……」と悩みがちですが、たとえば「国連機関がお墨付きを与えた観光地」。
「ベストツーリズムビレッジ」は国連世界観光機関(UNWTO)が農業、林業、畜産業、漁業等の第一次産業を行い、地域コミュニティの価値観を保持する取り組みを行う人口1万5000人以下の優良な地域を認定するプロジェクト。農村地域の育成と景観、文化的多様性、地元の価値観、料理の伝統保護において先駆的な取り組みを実施している村を表彰します。
ごみごみとした都会を離れ、ゆったりとした時間を過ごしたい……そんな旅を望むなら、もってこいの観光地だといえるでしょう。
2021年にスタートしたこのプロジェクト。日本では「北海道ニセコ町」「京都府南丹市美山町」が認定を受けていました。2023年には世界から260ほどの応募があり、54の村を認定。日本からは4つの地域が選ばれました。