タンパク質も豊富なヨーグルト

店頭に並ぶヨーグルトの中には、ビタミンDが添加されているものもあります。ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるので、一緒に摂取することは理にかなっています。ヨーグルトを購入する際には、ビタミンDが含まれているかを確認してみるといいでしょう。

さらに、ヨーグルトをはじめとした乳製品はタンパク質も豊富です。タンパク質は、筋肉や骨を守って老化を予防するために欠かせない栄養分ですが、ヨーグルト2カップには、約10gのタンパク質が含まれています。

「日本人の食事摂取基準」によると、1日に摂取するタンパク質の推奨量は、18〜64歳の男性で65g、65歳以上で60g、18歳以上の女性では1日50gとなっています。タンパク質は意識しないと不足しやすいため、「タンパク質が足りていないかな」と感じたら、毎日のおやつをヨーグルトにするのもいいですね。

ヨーグルトには多くの乳酸菌が含まれます。乳酸菌の健康への影響は、乳酸菌の種類が多いこともあり、研究が進んでいないのが現実です。しかし近年、プロバイオティクス(ビフィズス菌や乳酸菌などの生きた微生物)への注目が集まっています。プロバイオティクスが便秘を改善するとの報告もあります。

僕も患者さんたちから「ヨーグルトを食べだしてから便通が改善した」という話をよく聞きます。個人差はあれど、ヨーグルトは便秘に有効ではないかと感じられます。

骨を強くし、タンパク質も豊富で、お腹の調子も整うヨーグルトをぜひ積極的に取り入れてみてください。

舛森 悠

医師