コロナ禍に世界中で急拡大した「WeWork」。ソフトバンクの孫氏が出資していたことからも注目度の高い企業でしたが、先月、破綻を迎えました。創業者であるアダム・ニューマン氏は、再び不動産業界でスタートアップを立ち上げています。みていきましょう。

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孫正義社長が「人生の汚点」と語る、大規模破綻

米国のシェアオフィス・スタートアップ「WeWork」が2023年11月6日に経営破綻しました。

 

このことは、同社が世界的に注目されるスタートアップであったことや、日本にも進出していたこと、ソフトバンクグループが累計160億ドルもの出資をしていたことなどから、日本のメディアでも広く報じられました。最盛期には470億ドルにも達した評価額はほとんどゼロになり、ソフトバンクグループも巨大な損失を計上。孫正義社長が 「私の人生の汚点」と語る結末を迎えました。

 

そんなWeWorkですが、巨額の資金調達を率いたカリスマ創業者、アダム・ニューマン氏は2019年に退任済みで、17億ドル以上の資産を持つと報じられています。

カリスマ創業者の再挑戦の舞台は、賃貸住宅領域

商業不動産スタートアップで一斉を風靡したニューマン氏は今、賃貸住宅分野で「Flow」なるスタートアップを立ち上げ、またしても巨額の調達に成功しています。現在までの調達額は10億ドルで、そのなかにはFacebookからAirbnbを早期に見出したことで知られる著名ベンチャーキャピタル会社のアンドリーセン・ホロウィッツからの3億5,000万ドルも含まれます。

 

Flow社はニューマン氏がマイアミやアトランタなどで購入した3,000戸以上の不動産の運営を軸に、自社開発や第三者所有物件の運営代行なども行います。その特徴は、ニューマン氏の言葉を借りると「一貫したサービスとコミュニティ機能を備えたブランド」。字面だけを見れば、WeWorkと似たコンセプトを賃貸住宅に置き換えたようにも思えます。

 

ニューマン氏の描くビジョンは、今度こそ実現するのでしょうか?

 

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本記事は、富裕層のためのウェブマガジン「賢者の投資術」(Powerd by OPEN HOUSE)にて公開されたコラムを、GGO編集部にて再編集したものです。
本記事は、掲載日時点の情報を基に作成しています。最新状況につきましては、スタッフまでお問い合わせください。