誰でもできる! ズボラな人には「ほったらかし投資」
節約が進むとお金が貯まってきますよね。そうすると、どう思いますか? 「このお金、増やせないかなぁ」と考えるようになりますよね?
また老後は2,000万円必要と言われていますが、さすがに2,000万円は大金なので効率よく増やしたいところです。政府はその手段として「つみたてNISA」や「iDeCo」を推奨しています。
名前だけは聞いたことがあるのではないでしょうか? これらは、ズボラな人にもできる「ほったらかし投資」を応援する制度です。ここからは節約を頑張った後に、そのお金を増やす方法について話していきます!
「つみたてNISA」とは、2018年1月からスタートした非課税制度です。よく勘違いされますが、商品のことではありません。「年間40万円まで投資できる非課税の証券口座の枠」というイメージです。なお、詳しくは後述しますが、2024年1月以降は制度が大きく変わり、拡充されてより使いやすくなります。
特徴として、つみたてNISAの枠内で買える商品は、手数料が低水準で長期・積立・分散投資に適したものが国の基準で厳選されています。
「つみたてNISA」、および新NISAの「つみたて投資枠」の特徴として、その枠内で買える商品は、手数料が低水準で「長期・積立・分散投資」に適したものが国の基準で厳選されています。そのため、リスクが高い商品を購入する恐れが少ないので、投資初心者にお勧めです。
「iDeCo(個人型確定拠出年金)」、「企業型DC(企業型確定拠出年金)」も税制優遇制度ですが、年金型なので受け取れるのが60歳以降と縛りがきついです。しかし、その代わりに節税額が大きく、会社員が使える節税対策として人気があります。月々の掛け金は全額所得控除されて課税所得が減るので、特に高収入の人にとっては毎年の節税効果も十分です。
たとえば、年収650万円(所得税率20%・住民税10%)の会社員が、毎月2万3,000円の掛け金を拠出する場合、年間8万2,800円の節税効果があります。20年間積み立てを続けた場合、累計165.6万円も節税効果があるのです!
また、2024年度からNISA制度の改革が行われ、「つみたてNISA」は「つみたて投資枠」へとバージョンアップします。これまでよりも投資できる総額が上がり(最大1,800万円)、期間も恒久化されてよりお得になります。
元々の制度では、「つみたてNISA」は非課税投資枠が年間40万円で非課税期間20年間、「一般NISA」が非課税投資枠が年間120万円で非課税期間5年間でした。しかも、同一の年度ではどちらかの枠しか選べなかったので、最大投資可能額は「つみたてNISA」で800万円、「一般NISA」で600万円でした。これでは「つみたてNISA」の満額を年利5%で20年運用しても、元本792万円+運用益約564万円=合計約1,356万円と、夫婦の老後資金には不足していました。
しかし、2024年からの新NISA制度の「つみたて投資枠」では、年間90万円を年利5%で20年運用した場合、元本1,800万円+運用益約1,283万円=合計約3,082万円となり、かなりの余裕が生まれます。
この数字を見れば、NISAで老後2,000万円問題は解決するのがわかりますね!