超低金利・物価上昇のおり、お金を効率よく増やす方法を知ることは必須といえます。ではどうすればいいのか。資産ゼロから「節約」と「投資」で5年で1,000万円の資産形成に成功したYouTuber・FP「ミニマリストゆみにゃん」氏は、「NISA」を活用した「ほったらかし投資」がおすすめだといいます。ゆみにゃん氏の著書『オートで月5万円貯まる魔法の節約術』(KADOKAWA)から一部抜粋してお伝えします。
「20年以上続けないと意味がない」インデックス投資だが…ほったらかしで儲かる金額は?【新NISA満額でシミュレーション】 (※写真はイメージです/PIXTA)

NISAやiDeCoなら「これ」を買え!

NISA(つみたて投資枠)やiDeCoで購入できるのは、「投資信託」という株のパッケージ商品になります。その中でも、米国や全世界の企業をパッケージにしたものが人気です。

 

日本人であっても、経済成長が見込めない自国ではなく、世界経済の中心である米国を主軸とした商品に投資する方が賢明だと考える人が多いためです。

 

投資信託はパッケージングの基準になる指数(インデックス)が存在し、それによって商品が決まってくるので、代表的な指数を紹介します。

 

米国の指数S&P500は、米国の約500銘柄を指数化したもので一番人気があります。全米の指数「CRSP USトータルマーケットインデックス」は、米国の中小型株も含めた約4,000銘柄を指数化したもので、アメリカの成長により期待している人に人気です。

 

全世界の指標「MSCI」「ACWI」は、米国以外の先進国や新興国の成長も期待する人向け。

 

指数に連動した投資信託(インデックスファンド)を選ぶ際は、その中で信託報酬という手数料が安いものにすれば余計なお金を払わずに済みます。

 

信託報酬とは、投資信託を管理・運営してもらうための経費として、投資信託を保有している期間中はずっと発生する費用のこと。信託財産の中から「純資産総額の年率0.1〜2.0%」といった形で毎日差し引かれるので、信託報酬が高いと、その分利益が目減りすることになります。

 

信託報酬が安いインデックスファンドの一覧と購入できる証券会社は[図表1]の通りです。全米を買う人にはSBI証券、楽天市場を使う人には楽天証券がお勧めです。

 

[図表1]信託報酬が安いインデックスファンドの一覧と証券会社

 

資産が半分に! インデックス投資の罠

ここまでの話でつみたてNISAやiDeCoを活用してお金を増やすぞ! という気持ちになったかと思いますが、投資には注意すべきこともあります。

 

私が推奨するのは、市場の値動きに連動したインデックスファンドを、つみたてNISAやiDeCoを活用しながら、毎月少額ずつでも最低20年は積み立てを続ける投資方法です。これを「インデックス投資」といいます。

 

そもそもなぜお金が増えるのかというと、米国や全世界が長期的には経済成長を続けているため株価が上がるのと、「複利」効果が効くという理由があります。