「複利」の恩恵が「長期投資」でしか受けられないワケ
「複利」はアインシュタインが「人類最大の発明」と言ったとされていることでも有名です。複利とは、利息が元本と合算されて、そこにさらに利息がついていく、利息に利息がつく仕組みのこと。反対に、元本にしか利息がつかないのが「単利」です。
この複利は最初のうちは単利とそこまで差は出ませんが、20年目以降に差が大きくなります。
また、経済成長も今日明日では変化がなく数十年を要します。なので、投資は20年以上続けないと、その恩恵を受けられない、と考えた方が安全です。
逆に、投資は短期では大きく価格が変動しがち。リスクの高い商品なら価値がゼロになることもありますし、自分のお金以上に取引をする信用取引をしていればマイナスになることもあります。そして、比較的リスクが低いインデックス投資でも最悪半分になってしまうことも! 実際の経済は景気動向や各企業の業績などに左右されるので一定には上がらないからです。
このように、投資は常にジグザグを繰り返しながら、長い目で見れば成長して上がっていきます。なので、短期のジグザグ部分では投資額より減ることがあるのです!
[図表2]の通り、過去の株式の値動きでは、投資を開始して5年間は下がる場合も多く、最悪半分になってしまうこともあります。しかし、これまでの推移をみると、どんなに高い時に買っても15年経てばプラスに転換し、20年以上で平均年利5%程度になっています。
インデックス投資は20年以上続けないと意味がないのです。ここを知らずに、短期で増えると勘違いし、2、3年で「失敗した!」と騒いで投資をやめてしまう人が多いので気をつけましょう。
ミニマリストゆみにゃん
ファイナンシャルプランナー・YouTuber