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重度知的障害者とは?
まわりの人が何を伝えたいのか、それに応じたり理解したりするのが難しい状態を示します。重度といわれる人の中でも、最重度の判定を受けた人は、自分で動くことが難しい場合が多く、食事や排泄などの身のまわりの多くのことに介助が必要です。
重度知的障害者の特徴について
発達の初期から、運動面やことばの発達の遅れから気づかれることが多いです。専門家の支援や、特別支援教育の必要性が高くなります。生涯を通じて支援が必要な場合が多いです。
特徴として簡単な会話や、受け答えなどを行うことができる場合があります。しかし、対人コミュニケーション、金銭の理解や書いている言葉の理解については苦手な人が多いです。また、着替えや入浴、排泄や食事などの生活に関する支援が必要な人もいます。一人での移動が困難なため、介助者が必要な人もいます。
重度知的障害者の「診断」と「判断基準」について
重度知的障害は、知能指数(IQ)がおおむね20から35までの数値に入る人たちを示します。これは、知能検査によって測定して決まっていきます。ただし、知能指数だけではなく、日常生活における適応能力がどのくらいあるのかを測定した上で、総合的に判断されます。
言語や、運動の発達がゆっくりなため学習面ではひらがなの読み書き程度にとどまります。情緒の発達も未熟なため、一人で身のまわりのことをするのは難しいです。
重度知的障害者の方が利用できる「福祉サービス」
利用できる制度がいくつかあります。
●療育手帳
●知的障害者更生相談所
●障害者総合支援法のサービス
●成年後見人制度
●障害者年金
※重度障害の場合は「特別障害者手当」があります
20歳以上で日常生活において、常に特別な介護を必要とする重度障害は、特別障害者手当を受け取れます。ただし、所得制限があります。本人または保護者の所得が一定額を超えると、支給されませんので注意が必要です。
また、重度知的障害者を対象とした入所施設があります。一般的な障害者入所施設に入所することは可能ですが、以下で紹介する施設は特に重度知的障害を持った人たちへの支援を行なってきた施設になります。
「重度知的障害者」に求められる介護・支援とは
いかがでしたでしょうか。重度知的障害者といっても個々人によって様々な特性や個性、生育歴などが異なるため、一概に規定するのは困難ですが、一般的な特徴は以下のとおりです。
●まわりの人が伝えたいことに対して、理解したり応答することが難しい。
●一人での行動が難しく、衣食住における生活の支援は全て介助者がいないと難しい。
●知能指数を測る知能検査と、日常生活においてどのくらい支援を必要とするのかを測る適応能力の数値を総合的に判断して決まる。
●福祉サービスやサポートはいくつかあるが、重度知的障害者は「特別障害者手当」をもらうことができる。
●20歳以上で日常生活において、常に特別な介護が必要とする方が対象。ただし、所得制限があるので注意が必要。
重度知的障害者は、自分で動きたいことや、やってみたいことがあっても自ら行動することが難しい場合が多いです。気持ちを伝えることも難しく、感情のコントロールができないことがあります。そのため、その人がいかに生活しやすいかを考えて支援や、介助をしていくことが大切となるのです。
※この記事では、あくまで一般的な特徴をまとめたものです。この記事のみで診断などは行なわず、気になる方は必ず自治体で診断をしてくれる施設をご紹介いただいてください。
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