2歳児の発達の個人差
2歳児の発達において詳しく説明していきます。
知的障害は、幼い頃からあらわれている事がありますが、0歳の時点では分かりません。子供によって診断する時期は違いますが、小学生になる頃には知的障害のほとんどが診断されています。また、1歳半と3歳児健診でわかる事もあります。
■1歳児健診について
1歳半頃になると興味があるものを指差したり言葉を発します。言葉は単語の「ワンワン」等の2語を話します。たとえば、診断内容はこのようなものがあります
・「ワンワン」などの2語を話せる
・近くにある物の名前がわかる・指をさせる
・名前を呼ぶと振り向ける
・「わんわんのぬいぐるみ持って来て」等の指示が通る
■3歳児健診について
3歳は生活の中で簡単な会話が話せます。記憶力や集中力も身についてきます。たとえば診断内容はこのようなものがあります
・自分の名前と年齢を伝えられる
・「ママ好き」などの二語文を話せる
・自分から質問ができる
こちらの内容に成長が当てはまっていればしっかりと成長している証拠です。
2歳児は筋肉や骨格が発達し動きが活発になります。よちよちとした歩きがしっかりとした歩きに変わります。また、走る事もできます。話せる言葉も増え短文ではありますが、コミュニケーションが取れるようになります。
診断の内容で、当てはまらなかったり、不安になる人もいらっしゃるかも知れませんが、子供の成長には個人差があります。発達の個人差は自然な現象になります。もしかしたら発達障害かもと早々に思う必要はありません。健診をしっかり受け、周囲の子供との関わり、日常生活の中での発達を観察し主観的・客観的な視点を持ちましょう。もしも、その中で悩んだり不安な点は専門家に相談していきましょう。
「2歳児の知的障害」…発達チェックリスト
2歳児の発達についてチェックリストを作りました。また、2歳児の知的障害についても説明していきます。
■運動面について
1歳よりも筋肉や骨格がしっかりしてくるため、動きが活発になります。
・よちよち歩きではなく、しっかり歩け走れる
・ボールが投げられる
・階段の昇り降りがつかまらずにできる
・マットや布団の上などで横転ができる
■言語面について
2歳児は話せる言葉が増えます。個人差がありますが、単語でのコミュニケーションが取れるようになります。挨拶から(おはよう・ありがとう)二語文(ママすき・これ食べたい)等を話せるようになります。
・自分の名前や年齢を伝えられる
・挨拶ができる
・名前を呼ばれると振り向ける
・二語文を使い会話ができる
■生活面について
1歳児は手づかみで食べていた食事も、2歳児になるとスプーンやフォークを使って食べるようになります。洋服を自分で着たり、おもちゃの片付けもできるようになってきます。大人に手伝ってもらい排泄も少しずつではありますができるようになります。1人でできる事も増えて来ますので、見守りやできないところは助けてあげたりと「子供の力」を伸ばしていきましょう。
・食事でスプーンやフォークが使える
・自分で洋服を着ることができる
・おもちゃを片付けられる
・手伝ってもらい排泄ができる
■心について
自我が発達し、「やりたい・やりたくない」がはっきりしてきます。嫌なことは、泣いたり怒ったりと表現豊かになります。また、自分以外の人間に興味を持ち始めます。さまざまなことが自分でできる様になり、周囲との関わりも出て来ます。2歳は精神的な自立の時期にもなりますので、周囲は褒めたり温かく見守るなどして関わって行くことが必要になります。
・やりたい・やりたくないがはっきりする
・自分でなんでもやりたがる
・こだわりを持つようになる
・興味を持つ範囲が広がり、友達と一緒に楽しく遊べる
■身体面について
固い食べ物や大きな食材を食べられるようになります。自分でさまざまなものが食べられるようになりますので、食事が楽しみになります。また、母乳やミルクだけではなく、食事量が増えますので体は成長していきます。
・食事が食べられる(幼児食)
・乳歯が生えそろう
・身長・体重共に成長期
これらが一般的な2歳児の発達傾向になります。発達には個人差がありますので当てはまらない場合もあります。
1〜3歳児に知的障害があるとあらわれること
・ひとり遊びが多く友達と遊ばない
・言葉の発達、歩き出しが遅い
・お気に入りのおもちゃでしか遊ばない
・約束事をすぐ忘れる
・気に入らない事があると怒ったり泣く、パニックになる
これらに当てはまると、発達障害の可能性があります。個人差がありますが、2歳児は体も心も発達している途中です。そのため、診断がはっきりされるとは限りません。障害があるとは、言い切れないため今後の成長を見届けていきましょう。もしも、不安がある方は一度専門家に相談してみましょう。