家電であふれる現代の住宅は、リモコンだらけ、配線だらけになりがちです。しかし、「スマートホームサービス」を導入すれば、手元のスマートフォンやスマートスピーカーで一括操作できるようになります。現在、スマートホーム事業には多くの企業が参入しており、2030年度には1120万戸に増加すると予測されています。住宅のスマート化がもたらす生活の変化や対策が急務とされるセキュリティ課題について解説します。
家中の家電を1つにつなぐ「スマートホーム」、市場規模は2030年に“2倍” (※写真はイメージです/PIXTA)

※本稿は、テック系メディアサイト『iX+(イクタス)』からの転載記事です。

家中の家電を1つにつなぐ「スマートホーム」、市場規模は2030年に2倍

家電であふれる現代の住宅は、リモコンだらけ、配線だらけになりがちです。しかし、スマートホームサービスを導入すれば、手元のスマートフォンやスマートスピーカーで一括操作できるようになります。外出先からエントランスの開閉、居室内の照明、空調、ロボット掃除機などを遠隔操作できるため、鍵の開けっぱなしや電気のつけっぱなしなどの「うっかりミス」も防げます。

 

日本がこの分野で米国や中国などの海外に比べて遅れを取っていた理由の1つに、メーカーごとに機能やアプリが細分化されているために互換性がなく、統合サービスを生み出すことが難しかった点が挙げられます。しかし、最近では日本でも統合サービスが登場し始めており、調査会社のシード・プランニングによる調査では、2030年度には住宅導入数が2020年度の2倍に当たる1120万戸に増えると予測されています。

 

住宅のスマート化で私たちの暮らしはどう変わるのか、その魅力に迫ります。

三菱地所が手掛けるスマートホームサービス「HOMETACT」

「おはよう」。スマートスピーカーに向かって声をかけると、部屋の明かりがつき、カーテンがゆっくりと開き始めた。ラジカセからお気に入りの音楽が流れ、コーヒーメーカーから抽出音が聞こえてくる。「行ってきます」と言うと、照明が消え、掃除ロボットが動き始める。家を出るとドアのカギも自動で閉まる。「ただいま」と帰ってくれば、照明やエアコンなどが適度の明るさや温度に調整され、風呂を沸かし始める──。

 

東京・赤坂にある三菱地所の施設では、同社のスマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」を体験することができます。

 

三菱地所が開発した専用システムなどと、住宅設備メーカーのLIXIL、給湯器メーカーのリンナイ、大阪ガス、掃除ロボットの米アイロボットなど国内外23社が連携。自分の声やスマホで、自宅の電気機器やドアを一括操作できるサービスを提供しています。

 

スマートホームを体験できる三菱地所の施設(東京・赤坂)