3Dライブを導入しているコンテンツの代表例
2次元ファンたちを熱狂の渦に巻き込んでいる3Dライブですが、具体的にどんなコンテンツがあるでしょうか。特に3Dライブに力を入れているものをいくつか見ていきましょう。
初音ミク
3Dライブの先駆けとも言えるのは、やはりなんと言っても初音ミクです。3Dライブを知らない人でも、初音ミクというキャラクターがCGで歌って踊る姿を見たことのある人は多いのではないでしょうか。
初音ミクのライブは、主催団体によってさまざまな企画がありますが、なかでも代表的なステージが「マジカルミライ」です。2013年から毎年開催されており、3DCGライブと企画展から構成されるイベントです。3DCGライブは年々進化を遂げています。
2017年の企画展ステージでは、「リアルタイム3DCGコントロールシステム(R3/アールスリー)」という技術を使った体験型ライブが行われました。R3というのは、事前にキャラクター映像を作成しておく従来の技術に代わって、ライブ中の観客の反応や生演奏のタイミングに合わせてキャラクターを動かす技術のことです。
2019年の「マジカルミライ」からは3DCGライブ本編でも導入されました。リアルライブを追求する技術が今後どのように進化していくのか注目です。
様々な「推し」たち
あんさんぶるスターズ!!
育成ゲームスマートフォンアプリのなかで絶大な人気を誇る『あんさんぶるスターズ!!』(『あんスタ』)は、私立夢ノ咲学院を舞台に、男子アイドルの育成を行うアイドルプロデュースゲームとしてスタートしました。
現在は『アンサンブルスクエア』という芸能事務所が入ったビルディングを舞台にアイドルたちの人生模様を楽しむことができます。
2015年リリース時の『あんさんぶるスターズ!』に追随して、2020年には3Dリズムゲーム『あんさんぶるスターズ!!Music』がリリース。数あるリズムゲームのなかでも高い3D技術で爆発的な人気を博して います。
『あんスタ』は2017年から『DREAM LIVE』(「スタライ」)という3Dライブを続けています。これまでに計7回開催しており、参加ユニットの追加や海外でのライブビューイング開催などその規模は年々拡大を続けています。公演を重ねる毎に3Dモデルの精度が向上し、ライブの完成度は高まるばかり。
1stライブでは、キャラクターがマイク以外を手にしてパフォーマンスをすることはありませんでしたが、2ndライブ以降は、扇子や刀などの小道具をもち、パフォーマンスの幅が広がりました。
人物以外の小道具や装飾品なども、高いモデリング技術により精緻に表現されているため、作品の世界観へぐんぐん引き込まれます。
また、キャラクター自身については、顔の造形が公演を重ねるごとに鮮明になり、表情も多彩に。衣装や髪などのディティールは質感までが豊かに表現され、目に見えて進化を遂げています。さらに、年々ダンスのクオリティも発展しています。
加えて、『DREAM LIVE』は、3Dライブに生演奏を組み合わせていることも大きな特徴です。迫力の生演奏がライブの臨場感、観客の高揚感を牽引します。ライブに参加すれば、「いま自分はこの瞬間、ずっと憧れてきた推しと同じ空間にいるのだ!」と、心底感じる時間を味わうことができるのではないでしょうか。