ロシアのウクライナ侵攻から1年が経ちましたが、いまだに終わりはみえてきません。現状について確認してみましょう。

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侵攻開始1年を目前にして死者数は過去最多

ロシアがウクライナへの侵攻を開始した2022年2月24日から、まもなく1年が経過しようとしています。この危機がここまで長引くと予想していた人はどれだけいたのでしょうか? しかし多くの人の予想を上回る期間を経てもなお、両国間の緊張は少しも和らいでいません。

 

それどころか、攻防は日々激しさを増してます。ウクライナ側が2月12日に発表した戦況データによると、過去7日間のロシア軍の平均者数は824人/日に達し、侵攻開始以来最多となりました。このデータは、イギリス国防省から「正確である可能性が高い」というコメントとともに引用されていることから、一定の信頼がおける情報と考えてよいでしょう。

 

ウクライナ軍の死者数については言及がないものの、両軍の力は拮抗しているため、戦況激化によりウクライナ軍でも死者が増えていると見るべきでしょう。つまり、1年経って死者は減るどころか増加しているのです。

言葉では伝わらないから兵器を頼るしかない

この間、ロシアのプーチン大統領はウクライナに対し、領土明渡せば軍を撤退させるという交換条件を提示したり、ベラルーシのルカシェンコ議長(ヨーロッパ最後の独裁者として知られる)を通じてロシア・ベラルーシの連合軍で侵攻すると脅したりすることで、ウクライナを引き下がらせようとしてきました。

 

ウクライナのゼレンスキー大統領はこうした要求に対し、領土を譲ることはロシア軍をさらに勢いづけることに繋がると拒否してきました。今月行われたBBCのインタビューでも、プーチン氏は対話に値する信頼を持ち合わせていないとし、「(アメリカやEUから供給される)近代兵器は平和を促進する。兵器はロシアが理解できる唯一の言語だ」と痛烈に批判しています。

 

横暴な要求を繰り返すロシアに対し、徹底抗戦の視線を崩さないウクライナ。戦火が収まる日はまだ遠そうです。

 

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本記事は、富裕層のためのウェブマガジン「賢者の投資術」(Powerd by OPEN HOUSE)にて公開されたコラムを、GGO編集部にて再編集したものです。