「人間の仕事は、いずれAI(人工知能)に奪われていく」そのような声が叫ばれ始めてから、私たち人間しか成し得ない能力や役割が見直され、しばしば議論されるようになりました。AIと対峙するのではなく、相互補完し、新たな価値を生み出す未来について、専門家が詳しく解説します。※本稿は、テック系メディアサイト『iX+(イクタス)』からの転載記事です。
AIに「仕事を奪われる」ではなく、AIが「新たな仕事を生み出す」時代へ (※写真はイメージです/PIXTA)

コンサル業はAIキュレーターに置き換わる?

知的労働者とAI、スポーツとNFTのように、掛け合わせることで新たな付加価値を見出していくビジネスは今後も着実に増えていくはずです。「まさかあの業界が?」と思われるような、デジタルテクノロジーやAIと縁遠そうに見える場所にこそ、ビジネスの需要は眠っています。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

新しい技術ですから、もちろん最初からトントン拍子では進まなかったり、見当違いな組み合わせを作ってしまったりする事例が多発するのが普通でしょう。その意味では、新たな職業として、最先端のテクノロジーやAI技術を深く理解したうえで、各企業に適切にアテンドし、ビジネスチャンスと結びつける“テクノロジーキュレーター”のような役割を果たす人材が今後は需要が高まっていくかもしれません。

 

ゴールドラッシュで大儲けしたのは砂金を掘り当てた人たちではなく、彼らにつるはしやショベルを売った人たちでした。砂金=最先端のテクノロジーと捉えれば、同じ構図が繰り返されていきます。

 

AIや最先端テクノロジーを上手く利用することで、自分たちの可能性をどう広げられるのか。それを見出し、行動した人にこそ、ビジネスのチャンスは巡ってくるはずです。

 

 

山本康正

パシフィックリーグマーケティング株式会社

テクノロジーアドバイザー