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暗号資産取引を初めて行う方のなかには、「ビットコインに興味があるけど、どうやって買えばいいかわからない」「ビットコインは手続きが難しそう」といった不安を感じている人もいるかもしれません。
しかし、ビットコインの購入手続きは、スマホ1つで行えて簡単です。この記事では、暗号資産取引の初心者に向けて、ビットコインの買い方について解説します。
1. ビットコインはどこで買うべき?購入までのステップ
ビットコインでの暗号資産取引は、次の3つのステップで始められます。
- 取引所で口座開設する
- 取引所に資金を入れる
- 購入手続きを行う
流れを解説します。
1.1. 取引所で口座開設を行う
まずは、暗号資産取引所にて口座開設を行います。近年、多くの暗号資産取引所が設立されていますが、安全に取引を行うためには金融庁から認可を受けている取引所を選ぶようにしてください。
金融庁が認可している取引所は「暗号資産交換業者登録一覧」として、金融庁のホームページ上で確認ができます。なお、2022年8月31日時点で、金融庁の認可を受けている取引所は31社です。
また取引所を選ぶ際は、取引手数料や入出金の利便性、取扱銘柄についても比較しましょう。特に取引手数料や入出金手数料などのコストを考慮することで、得られる利益が変わります。
利用する取引所を選んだら、口座開設手続きを行います。多くの取引所では、オンライン上で手続きが完結する流れとなっています。口座開設手続きには、運転免許証やパスポートなどの本人確認書類が必要となるため、あらかじめ手元に準備しておくと手続きがスムーズです。
1.2. 取引所へ資金を入れる
口座開設が完了したら、取引所へ購入資金を入れます。入金方法は取引所によって異なりますが、主に下記の方法によって入金を行います。
- 銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金
入金方法や入金金額によって手数料が異なるため、より安く利用できる方法を選びましょう。
また、入金の反映スピードが異なる点にも注意が必要です。「すぐにビットコインを購入したい」という場合は、即座に入金が反映されるクイック入金を選ぶようにしてください。
1.3. 購入手続きを行う
入金が反映されたら、いよいよ購入手続きを行います。ビットコインの取引には「販売所形式」と「取引所形式」の2種類があります。
■販売所形式
販売所形式は、事業者を取引の相手方として仮想通貨の売買を行う方法です。投資家は提示された価格で売買を申し込むだけなので、手続きが簡単でわかりやすいメリットがあります。
販売所形式では、取引手数料を無料としている取引所が多いものの、実際は「スプレッド」と呼ばれるコストを投資家が負担している点に注意が必要です。
■取引所形式
取引所形式は、ユーザー同士が直接仮想通貨の売買を行う方法です。販売所形式に比べて手続きがややわかりにくい点がありますが、取引コストが抑えられるメリットがあります。
ただし、自分の取引条件と合致するユーザーがいない場合、取引そのものが成立しないケースも見られます。
このように、「販売所形式」と「取引所形式」にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、よく理解して取り組むことが大切です。
「初めてビットコインを購入する」という場合は、仕組みがわかりやすい販売所形式で購入して始めるのがおすすめです。取引の流れや仕組みが掴めたら、取引所形式へ移行していきましょう。
2. 超初心者がビットコインを購入するときの注意点
初心者がビットコインを購入するときは、次の4つの点を心がけましょう。
- 少額から始める
- 投資ルールを作る
- 慣れるまでは販売所取引を利用する
- 国内の取引所を利用する
それぞれ解説します。
2.1. 少額から始める
ビットコインの取引は、必ず少額から始めましょう。初めのうちは大きな利益を得ることよりも、市場の値動きや取引の流れに慣れることのほうが大事です。
いきなり大きな金額で取引をしてしまうと、損失が出たときの精神的な負担も大きくなるため、まずは少額で経験を積むことを心がけてください。
最低投資金額は取引所によって異なりますが、なかにはワンコインでビットコインが購入できるところもあります。「これくらいの金額であれば損失が出ても許容できる」という水準から取引をスタートすることが大切です。
2.2. 投資ルールを作る
ビットコインを購入するときは、事前に「投資ルール」を作りましょう。投資ルールを決めていなければ、感情に振り回されて売買を繰り返してしまったり、利益確定のタイミングを逃してしまったりしてしまいます。
投資ルールを作る際は、主に次の4つを意識しましょう。
- 投資金額
- 運用期間
- 利益確定を行う水準
- 損切りを行う水準
まず、投資金額の上限を決めることが大切です。「ビットコインの投資に回す金額はいくらまで」と決めておかなければ、「生活資金まで投資に回してしまった」ということも起こりかねません。
また、利益確定を行う水準は具体的な数字で設定しましょう。「10%の利益が出たら売却する」などとあらかじめ決めておくことで、取引のタイミングにも悩まずに済みます。もし具体的なルールを設定していなければ、「利益確定のタイミングを図っているうちに相場が下落してしまった」ということも起こりえます。
さらに、ビットコインのように値動きの大きい金融商品では、損切りのタイミングを決めておくことも大切です。「10%の損失が出たら売却する」などと決めておくことで、ズルズルと損失が広がるのを防げます。
始めたばかりのうちは冷静に市場を判断することが難しいものです。投資ルールは、急な市場変動の際にも取引の指標となるものであるため、必ず事前に作っておきましょう。
2.3. 慣れるまでは販売所取引を利用する
前述の通り、ビットコインの売買には「販売所形式」と「取引所形式」の2種類があります。両者の主な特徴をまとめておきます。
メリット |
デメリット |
|
販売所形式 |
取引がシンプルでわかりやすい |
取引所形式に比べてコストが高くなることがある |
取引所形式 |
取引コストが抑えられる |
取引がやや複雑 |
販売所形式では、取引所形式に比べて高コストとなることがあるものの、取引がシンプルでわかりやすいメリットがあります。そのため、まずは販売所形式での売買から始めて、取引の流れや仕組みを理解するようにしてください。
2.4. 金融庁から認可を受けている国内の取引所を利用する
ビットコインを購入する際には、金融庁から認可を受けている取引所を利用しましょう。
暗号資産取引所について調べていると、「海外取引所のほうが手数料は安くておすすめ」という情報を目にすることもあります。たしかに、海外取引所のなかには取引手数料が安いところや取扱銘柄が豊富なところもあります。
しかし、海外取引所の利用によって、不要なトラブルに巻き込まれてしまう可能性もゼロではありません。実際に、金融庁からは無認可の取引所を利用しないように注意喚起がされています。
安全にビットコインの取引を行うためにも、金融庁から認可を受けている取引所を利用してください。
3. まとめ
この記事では、ビットコインの買い方について、初心者向けに解説しました。
ビットコインの購入は、スマホ1つで完結するので簡単に始めることができます。取引所によってはワンコインで購入できるところもあるため、まずは少額からチャレンジしてみて徐々に慣れていきましょう。