(※画像はイメージです/PIXTA)

資源高による光熱費の高騰により、節約志向が高まっています。そのようななか、住宅市場で注目されているのは断熱素材です。最新素材を厳選して紹介していきます。

高まる断熱材需要…要注目の断熱素材

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市場動向を調査するフランスのITサービス会社ReportLinkerによると、世界の建物断熱材市場は2022〜2027年までの5年間で年平均成長率4.7%で成長を遂げ、353億米ドル規模に達する見込みだといわれています。

 

これほどまでに市場の急拡大が見込まれる背景には、電気代やガス代の高騰によって冷暖房費の節約需要が高まっていることが関係しています。ここ数年、北米を中心に、夏の時期に激しい熱波に見舞われる地域が増えているため、今後ますます高性能な断熱材が求められる見込みは高いでしょう。さらに近年、世界的に環境意識が高まっており、冷暖房の稼働を最小限に抑えることはCO2排出量削減にもつながるため、こうしたことも断熱材需要の追い風となるはずです。

 

そこで特に最近注目が高まっている最新の断熱素材を3つ紹介します。

ロックウール

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別名「ストーンウール」とも呼ばれるロックウールは、岩の羊毛という名前の通り、鉱物からつくられた綿状の人造鉱物繊維です。

 

高い断熱性能はもちろん、鉱物由来であることから耐火性、耐食性、撥水性などにも優れ、圧縮強度も高いため建材に向いています。健康被害などが危惧された「石綿(アスベスト)」とは別物で、ロックウールには高い安全性も認められています。

 

ロックウールの歴史は古く、この素材のリーディングカンパニーであるデンマークの企業ROCKWOOL社は1937年に創業。日本法人ROCKWOOL Japanは2021年に福島県に設立され、日本国内での知名度もこれから増していくものと思われます。

セルロースファイバー

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今回の支払いボイコット騒動は当初はごく一部の購入者から始まったものでしたが、今や中国全土に急速に広がっており、2022年7月下旬時点ではボイコットが発生している建設プロジェクトは300件以上とも見られています。

 

また、一連のボイコット運動で大きな影響を被るのは銀行です。最大3500億ドル規模の住宅ローンが未払いになるリスクに加え、物件が未完成のため担保を処分して債権回収することも難しい状況に陥っているからです。さらなる懸念として、銀行が不良債権を抱えることで不動産会社への融資がますます厳しくなることも考えられるでしょう。

 

不動産会社のキャッシュフローが枯渇していけば、より多くのプロジェクトの中断にもつながり、ローン支払いをボイコットする購入者はますます増えていくことが予想されます。そのような状況に陥ってしまえば不動産業界、ひいては中国経済全体を取り巻く負のスパイラルは加速の一途をたどってしまうかもしれません。

SUFA(スーファ:Super Functional Air)

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SUFAは日本の素材系ベンチャーであるティエムファクトリ社と京都大学が共同で開発した断熱素材で、「色が透明である」という非常にユニークな特徴をもっています。

 

これまで、建物の窓のような透明度が求められる箇所には、断熱材を用いることができませんでした。対処法として、ガラスを複層化して間に空気を挟むなどの工夫がありますが、断熱性は多少は増すものの、しっかりした断熱材を用いた壁部分などと比べると、どうしても断熱性能が落ちてしまう難点がありました。SUFAを用いることで、このような難点の克服が期待されています。

 

SUFAはガラスに劣らない透明度を持ち、紫外線による劣化もないとされています。また、強度や重量の面でも、窓に用いることができる十分な水準にあるため、今後窓をカバーする断熱材として、需要の拡大が期待できるでしょう。SUFAによって、住居の断熱がより完璧なものになるかもしれません。

本記事は、富裕層のためのウェブマガジン「賢者の投資術」(Powerd by OPEN HOUSE)にて公開されたコラムを、GGO編集部にて再編集したものです。