仮想通貨の取引を始めるためには、まず仮想通貨取引所で口座を開設する必要があります。そして、実際に取引するときには、自分のなかでルールを定め、少額から取引を始めることが大切です。この記事では、投資初心者向けて、仮想通貨取引の始め方と3つの注意点を解説します。
【初心者向け】仮想通貨取引の始め方…注意すべきポイント3つを解説 (※写真はイメージです/PIXTA)

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2022年5月の「ルナショック」をきっかけに、仮想通貨(暗号資産)市場は大きく下落しています。ただ、これまで高値圏で推移していた銘柄も価格を下げているため「これをきっかけに仮想通貨取引を始めたい」と考えている人もいるでしょう。

 

そこで、この記事では仮想通貨の初心者向けに取引の始め方や、気を付けるべきポイントについて解説します。

1. 仮想通貨取引の始め方
1.1. 仮想通貨取引所で口座開設を行う
1.2. 購入資金を入金する
1.3. 購入手続きを行う
2. 仮想通貨取引で初心者が気を付けるべき3つのポイント
2.1. 投資ルールを作る
2.2. 少額投資からスタートする
2.3. 極端にマイナーな銘柄は避ける
3. まとめ

1. 仮想通貨取引の始め方

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

仮想通貨の取引は、以下の3つのステップによって始められます。

 

  1. 仮想通貨取引所で口座開設を行う
  2. 購入資金を入金する
  3. 購入手続きを行う

 

それぞれ詳しく解説します。

 

1.1. 仮想通貨取引所で口座開設を行う

仮想通貨の売買は「仮想通貨取引所」にて行います。2022年8月時点で、金融庁に登録されている「暗号資産交換業者」は31社です。暗号資産交換業者とは、取引所を運営する業者を指します。各取引所によって取り扱っている銘柄や取引手数料、入出金方法などが異なるため、よく比較してから口座開設をしましょう。

 

口座開設の手続きはオンライン上で完結できますが、マイナンバーカードや運転免許証などの本人確認書類が必要です。例として、コインチェックでは以下の書類が本人確認書類として利用できます。

 

  • 運転免許証/運転経歴証明書
  • 個人番号カード/住民基本台帳カード
  • パスポート
  • 在留カード/特別永住者証明書(外国籍の方)

(参照:コインチェック「本人確認書類の種類を教えてください

 

口座開設を行う際は、本人確認書類を手元に準備しておくと手続きがスムーズです。また、取引所によって最低取引金額も異なります。少額投資から始めたい人は、最低取引金額が低く設定されている取引所を選びましょう。

 

1.2. 購入資金を入金する

取引所での口座開設が完了したら、仮想通貨を購入するための資金を入金します。入金方法は、銀行振込やコンビニでの入金、提携先金融機関を利用したオンラインでの入金などさまざまです。

 

例として、GMOコインではインターネットバンキングによる「即時入金」と「銀行振込」が利用できます。即時入金は手数料が無料ですが、銀行振込はユーザーが振込手数料を負担する必要があります。複数の入金方法を比較して、最も便利かつお得に利用できる方法を選ぶようにしてください。

 

1.3. 購入手続きを行う

入金が反映されたら、いよいよ購入手続きです。仮想通貨の取引には「取引所形式」と「販売所形式」の2種類の売買方法があります。

 

取引所形式とは、取引所を利用するユーザーどうしで売買を行う方法です。取引所形式は安い手数料で利用できるメリットがありますが、場合によっては取引が成立しないこともあるため、初心者にとってはハードルが高く感じることがあります。

 

一方、販売所形式とは、事業者を取引の相手方として売買を行う方法です。販売所形式では事業者によって売値と買値が設定されているため、すぐに取引が成立する点や取引の流れがわかりやすい点がメリットです。ただし、取引所形式と比較すると手数料は割高となります。

 

初心者のうちは販売所形式で取引を行い、取引に慣れたら取引所形式へと移行していくことをおすすめします。

2. 仮想通貨取引で初心者が気を付けるべき3つのポイント

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

仮想通貨は、株式や為替に比べて値動きが大きいという特徴があります。そのため、初めて取引を行う際は、以下の3つのポイントに気を付けましょう。

 

  1. 投資ルールを作る
  2. 少額投資からスタートする
  3. 極端にマイナーな銘柄は避ける

 

それぞれ解説します。

 

2.1. 投資ルールを作る

仮想通貨の取引を始める際は、はじめに投資のマイルールを作りましょう。特に、下記のようなポイントを重視してルールを設定することがおすすめです。

 

投資期間

どれくらいの期間運用するのか

投資金額

どれくらいの金額を運用するのか

利益を確定する水準

どれくらい利益が出たら売却するのか

損失を確定する水準

どれくらいの損失が出たら売却するのか

リスク許容度

リスクとリターンのどちらを重視するのか

 

これらの投資ルールを明確にしておくと、判断がしやすくなります。

 

たとえば「投資金額に対して10%の利益が出たら売却する」という利益確定の水準を決めておくと、売却のタイミングに悩むことがありません。もし投資ルールを決めていない場合は、「もう少し持っていれば、さらに利益が増えるかも」と欲が出てしまい、結果的に利益を得るタイミングを逃してしまうことがあります。

 

また仮想通貨の取引では、利益が出た場合だけでなく「損切り」する水準を決めておくことも大切です。損切りとは、含み損が出ている仮想通貨を売却して損失を確定することです。値動きが大きい仮想通貨では「投資金額に対して〇%の損失が出たら損切りをする」とルールを決めておくことで、損失が広がるのを防ぐことができます。

 

もし損切りの水準を決めていない場合は、下落相場で売却のタイミングがつかめず、いつまでも損失を抱えてしまうことになるかもしれません。損切りを行うことは心理的にも難しいことですが、取引を始めるときにはルールを決めておきましょう。

 

2.2. 少額投資からスタートする

仮想通貨の取引を始めるときは、少額投資からスタートすることも大切です。最初から大きい金額を投資してしまうと「もし損失が出たらどうしよう」という心理的な負担が大きいうえに、損失が出たときの経済的ダメージも大きくなります。

 

最初のうちは利益を出すことよりも、仮想通貨の取引に慣れることを目的として、徐々に取引金額を大きくしていくようにしてください。

 

どれくらいの金額で仮想通貨の取引を始められるかは、取引所によって異なります。国内主要取引所の最低取引金額は以下の通りです。

 

仮想通貨取引所

最低取引金額

コインチェック

500円

DMM Bitcoin

販売所:0.0001BTC

取引所:取り扱い無し

GMOコイン

販売所:0.00001BTC

取引所:0.0001BTC

bitFlyer

販売所:0.00000001BTC

取引所:0.001BTC

BIT POINT

500円

 

なかにはワンコインでビットコイン(BTC)を購入できる取引所もあり、初心者でもチャレンジしやすいです。

 

2.3. 極端にマイナーな銘柄は避ける

仮想通貨は次々と新しい銘柄が発行されており、マイナーな銘柄を含めると膨大な種類になります。

 

SNSなどで情報収集すると「有名になる前のマイナーなコインに投資したい」と考えてしまうかもしれませんが、初心者はメジャーな銘柄から取引を始めるようにしましょう。仮想通貨は値動きが大きいという特徴がありますが、マイナーな銘柄については特にその傾向が顕著になります。

3. まとめ

本記事では、投資初心者向けに、仮想通貨取引の始め方や注意点について解説しました。

 

仮想通貨の取引には取引所での口座開設が必須となりますが、手続きはすべてオンラインで完結し、数日で開設が完了することがほとんどです。

 

取引所によって取扱銘柄や手数料、入出金方法などが異なるため、複数の取引所を比較して口座開設をしましょう。