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投資でよく出てくる「スプレッド」というワードについてご存じでしょうか?
簡単にいうと、「売買における購入時と売却時の価格の差」のことをいいます。この言葉の意味を知っていないと、トレードの際に損をする可能性があります。本記事ではスプレッドの意味や仕組みなどを詳しく説明します。
1. 仮想通貨取引のスプレッドとは?
スプレッドとは、仮想通貨(暗号資産)の売買における買値と売値の差をいいます。
これをわかっていないと、トレードで損をする可能性があります。まずは、スプレッドについて詳しく説明します。
1.1. スプレッドとは「購入時と売却時の価額差」のこと
前述のとおり、同一時点での仮想通貨売買における買値と売値の差のことをスプレッドといいます。たとえば、仮想通貨の買値が10,000円、売値が9,900円だった場合は、スプレッドは100円です。
ほとんどの仮想通貨取引所は仮想通貨を安く買って高く売ることで利益を得ています。スプレッドが広いほどユーザーが利益を得るには時間がかかり、不利な状況です。
そのため、できる限りスプレッドが狭い取引所でトレードする、またはスプレッドが狭いときにトレードを行うなどの工夫が必要です。
1.2. 仮想通貨のスプレッド・計算方法は簡単
スプレッドの計算方法は、非常に簡単です。仮想通貨の買値から売値を引くことで求められます。
たとえば、ビットコインの買値が5,000,000円、売値が4,970,000円とします。その場合は、「5,000,000-4,970,000=30,000」で30,000円がスプレッドになります。
スプレッドは固定されているわけでなく日々変動しているので、取引前には確認をしましょう。日によっては、トレードによる損失が大きくなる可能性があります。
また、仮想通貨取扱業者によっても、スプレッドの差が発生します。同じタイミングでトレードしても、取引場所の選び方によって差が発生するため注意しましょう。
1.3. スプレッドは「狭い」「広い」と表すことが多い
仮想通貨に限らず投資業界では、スプレッドを「狭い」「広い」と表現します。
たとえば、5,000,000円分の仮想通貨を4,850,000円で売却すると、その差は150,000円でスプレッドは3%です。同様の条件で4,500,000円で売却すれば、その差は500,000円で10%になります。
この場合、前者は後者よりも「スプレッドが狭い」、後者は前者よりも「スプレッドが広い」と表現します。
1.4. スプレッドと手数料は取引を「販売所と取引所のどちらで行うか」で違いがある
スプレッドと手数料は、どこでトレードするかにより違いが出ます。販売所にはスプレッドはありますが、取引所にはスプレッドはありません。
販売所のトレードでは販売所が取引相手をマッチングする必要があるため、スプレッドに加え手数料がかかっています。一方、取引所では取引相手がユーザーどうしなので、手数料のみが必要となります。
2. 仮想通貨でスプレッドが発生する仕組みを解説
仮想通貨のトレードには、販売所と取引所の2パターンがあります。スプレッドは、販売所のみでかかります。
取引所でトレードをおこなう場合は、ユーザーどうしで直接トレードをします。そのためスプレッドはありません。
一方で、販売所でトレードを行う場合は販売所が取引相手をつなげる手間がかかるため、販売所が利益を得る手段としてスプレッドが発生します。
3.【仮想通貨で儲からないのは?】スプレッドが広がる2つの理由
スプレッドが広がる理由を2つご紹介します。この理由を知らないと損する可能性が出てくるため、あらかじめ確認しておきましょう。
3.1. 仮想通貨の流動性が低い状況だから
流動性とは、市場に出回っている仮想通貨の流通量のことです。流通量が多ければ、その分トレードがしやすくなります。
通貨の流動性が低くなると、スプレッドは広がりやすくなります。流動性が低いとトレードが成立しづらくなり、不安定になるからです。
一方、通貨の流動性が高いと売り手や買い手が多くなるので、トレードしやすくなります。流動性を上げるには取引量の多い銘柄をトレードしたり、トレードの数が多い業者を利用したりするなどの工夫が必要です。
3.2. 急騰や暴落が起こっている状況だから
急激な価格変動は、スプレッドを広げる原因になります。通貨の価格が急騰や暴落すると、需要供給のバランスが崩れてトレードが成立しづらくなるからです。
特定の銘柄に買いが集中したときは、価格が釣り上がる可能性が出てきます。また、特定の銘柄に売りが集中しても買い手が不在になり、価格が急激に下がる可能性があるでしょう。
スプレッドを狭くするには、価格がある程度安定していないといけません。
4. スプレッドが狭い取引所を探すポイント
スプレッドが狭い取引所を見つけるには、次の2つのポイントを考慮しましょう。
- 販売所と取引所を分けて考慮する
- 同じ時間でチェックする
それぞれ解説します。
4.1. 販売所と取引所を分けて考える
前述のとおり、スプレッドは仮想通貨の販売所だけにかかります。そのため取引所と分けて考えることが大切です。
スプレッドは販売所によって異なるため、比べながら検討しなければなりません。
4.2. 同じ時間でチェックするようにする
仮想通貨のスプレッド幅は、常に一定なわけではありません。チェックする時間によって、大きく異なる可能性があります。
たとえば、取引量の少ない早朝や変動が激しい時間帯に確認をすると、大きく広がる可能性があります。
各銘柄の価格を正確に判断するためにも、同一の時間帯でのスプレッドの変化を確認しましょう。
5. 仮想通貨のスプレッドが狭い販売所を一覧で紹介
ここでは、スプレッドが狭い販売所を5社紹介します。
- コインチェック(Coincheck)
- ビットフライヤー(bitFlyer)
- ビットバンク(bitbank)
- DMMビットコイン(DMM Bitcoin)
- GMOコイン
5.1. コインチェック(Coincheck)
コインチェックは、取引手数料・入金手数料がすべて無料です。他の仮想通貨販売所により、ビットコインやイーサリアムクラシックのスプレッドが狭い傾向にあることが特長。
取引所ダウンロード数No.1 (2020年12月金融庁暗号資産交換業者登録対象、自社調べ)、取扱通貨数が17種類と国内取引所内で比べても種類が豊富です。500円からビットコインを買えるので少額から投資をする人にもおすすめです。また、アプリが初心者でも使いやすいと評判です。
5.2. ビットフライヤー(bitFlyer)
ビットフライヤーは、5年連続ビットコイン取引量No.1です。トレードの量が多いため、安心してトレードを行うことができます。
少額からの売買が可能で、1円からスタートできます。口座開設も簡単にでき、クイック本人確認を活用すると最短即日で口座の開設が可能です。
5.3. ビットバンク(bitbank)
ビットバンクは、仮想通貨取引所のなかで仮想通貨の取引量が国内No.1です(2021年2月14日 CoinMarketCap調べ)。スプレッドがかなり狭く抑えられているので、より有利なトレードが可能になります。
また、入金手数料が無料のため、購入にかかわる費用を安く抑えられます。セキュリティ面でも高評価を得ており、ハッキング対策も万全です。
5.4. DMMビットコイン(DMM Bitcoin)
DMM Bitcoinは、取引手数料・送金手数料・出入金手数料がすべて無料で、販売所のスプレッドも狭くトレードにかかわる費用を最小限に抑えられます。
また、現物取引とレバレッジ取引の両方を行うことができます。そのため、元本より多くの資金での取引が可能になります。
口座開設も簡単で、「スマホでスピード確認」を活用すると最短即日で取引を開始できます。
5.5. GMOコイン
GMOコインは、スプレッドが狭いところが魅力の1つです。
また、取引手数料・入出金手数料・仮想通貨送付手数料が無料になります。そのため、トレードに関わる手数料を可能な限り少なくできます。
また、レバレッジ取引にも対応しているため、初心者から上級者まで幅広くトレードが可能になっています。
セキュリティ面においても非常に安心で、GMOインターネットグループで培われた金融サービスのノウハウを活かしています。そのため、堅牢なセキュリティと管理体制の下で安心して使うことができます。
6. スプレッドを抑えて利益を最大化するためのポイント
スプレッドを狭くして、利益を最大化するポイントは次の5つです。
- 取引の数は最小限にする
- 販売所ではなく取引所で仮想通貨の売買を行う
- 取引や仮想通貨ごとに販売所を分ける
- できるだけ取引の多い仮想通貨を選ぶ
- BitMatchを利用して取引を行う
無駄なコストをかけずに仮想通貨の取引をするためにも、ぜひ参考にしてください。
6.1. 取引の数は最小限にする
取引回数を増やすと、その分スプレッド費用がかかります。販売所でトレードをするときは、取引の回数をできるだけ少なくしましょう。
取引の回数を減らすには販売所でのトレードは短期トレードをするのではなく、中期〜長期のトレードをするといいです。販売所での短期トレードは向いていません。
6.2. 販売所ではなく取引所で仮想通貨の売買を行う
少しでも費用を抑えたいなら、取引所を利用してトレードを行いましょう。なぜなら取引所ではスプレッドがかからないからです。
販売所に比べると取引所でのトレードは初心者には難しいかもしれませんが、慣れてくれば使いこなせるようになります。
6.3. 取引や仮想通貨ごとに販売所を分ける
同じ仮想通貨でもスプレッドの違いなどから販売所間・その時々で違う価格が提示されていることがあります。
たとえば、下記の表の時点でDMM Bitcoinで1ビットコインを買ったら、3,143,616円かかります(2022年7月23日時点)。
一方で、同じタイミングでGMOコインで1ビットコインを買った場合は3,193,037円かかります。購入時点では、49,421円の差が出ています(2022年7月23日時点)。
さらに、DMM BitcoinとGMOコインのビットコインのスプレッドを比べた場合、DMM Bitcoinでは49,990円、GMOコインでは155,758円のスプレッドになります。
この場合、GMOコインでトレードするとDMM Bitcoinと比べ、105,768円分取引コストが多く発生しています。
このように、各銘柄や業者の販売所によってスプレッドは異なるので、比較をしながら購入するといいでしょう。
6.4. できるだけ取引の多い仮想通貨を選ぶ
スプレッドは買い注文と売り注文の価格差によって発生します。そのため、相場の急落時などは売り注文が多くなりスプレッドが広がることがあります。
急な拡大を防ぐには、取引量の多い販売所を使いましょう。
売り注文が多くなっても、同等の買い注文があればスプレッドは狭く抑えられます。取引量の多い販売所に複数口座開設して、リスクを避けるようにしましょう。
6.5. BitMatchを利用して取引を行う
DMM Bitcoinには、「BitMatch」という注文方式があります。
BitMatchとは販売所と取引所の特徴を掛け合わせたようなもので、「ミッド(仲値)価格」を参考に、ユーザーどうしの売買をマッチングさせて取引を成立させる方法です。
つまり、販売所に近い方式ですがユーザーの売買を同じ時間帯でマッチングさせて成立させるため、取引所方式の側面も持っています。
販売所のように数を気にせず売買ができ、取引所のようにスプレッドがないトレードをすることができます。
7. まとめ
スプレッドについての解説は以上になります。まずはスプレッドとは何かを理解することが大切になります。
スプレッドを少しでも抑えると、取引にかかる費用を最小限にすることができます。
スプレッドの言葉の意味について理解していないと、取引で損をする可能性も出てくるので、しっかり理解してトレードしましょう。