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暗号通貨投資を始めようと思っても、さまざまな会社がサービスを提供していて、どの取引所を利用しようか迷う方もいらっしゃるでしょう。
国内暗号資産取引所のZaif(ザイフ)は、他の取引所にないトークンの取引ができたり、コイン積立ができたりと魅力的な取引所です。
この記事では、Zaifの特徴、メリット・デメリット、取引までの流れをご紹介します。
1. Zaif(ザイフ)の特徴
まず、ザイフの特徴について説明しましょう。
1.1. 基本情報
暗号資産取引所「Zaif(ザイフ)」とは、株式会社カイカエクスチェンジが運営する日本の暗号資産取引所・販売所です。
以前はテックビューロ株式会社が運営していましたが、2018年9月に約67億円のハッキング被害に遭い業務改善命令を受けたため、1年半新規口座登録の受付を停止しました。この事件により、Zaif の利用が危ないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、2018年11月に上場企業のフィスコへ仮想通貨交換事業を譲渡、2021年3月にCAICAが株式保有率を増やして子会社化し、経営を刷新しています。
2021年1月時点、暗号通貨ネム(XEM)の取引量が一時世界でNo.1となったことから、ネム(XEM)が好きな投資家が多い特徴があります。
1.2. 取扱通貨
Zaifで取扱できる通貨は下記のとおりです。
- ビットコイン(BTC)
- ネム(XEM)
- シンボル(XYM)
- モナコイン(MONA)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- イーサリアム(ETH)
- コスプレトークン(COS)
また、Zaifでは下記のトークンの取り扱いもあります。
- ザイフトークン(Zaif)
- カウンターパーティトークン(XCP)
- カイカコイン(CICC)
- ネクスコイン(NCXC)
- フィスココイン(FSCC)
- コムサ(ネム/イーサリアム)(CMS)
トークンとは、発行主体である企業が自社のサービスを提供するために発行する独自の仮想通貨のことです。日本の暗号資産取引所ではトークンの取り扱いがほとんどないので、トークンの取り扱いが多いのもZaifの特徴といえるでしょう。
2. Zaif(ザイフ)を利用するメリット
ここでは、Zaifを利用するメリットについて紹介します。
2.1. Zaifでしか取り扱いをしていないトークンがある
前項でも説明したとおり、Zaifではトークンの取り扱いが豊富です。たとえば、ザイフトークン(Zaif)、カイカコイン(CICC)、フィスココイン(FSCC)はZaifのみの取り扱いになります。
2.2. 手数料が安い
Zaifは他の暗号資産取引所に比べて取引手数料が安いのも魅力です。取引所の手数料はMaker(取引板にない価格で注文を出す人)が0%、Taker(取引板に並んでいる既存の注文で約定する人)が0.1〜0.3%です。
ただし、スプレッドと呼ばれる購入価格と売却価格の差は発生します。スプレッドは0.1〜8.0%です。スプレッドはどの取引所でも発生するものですが、値動きが大きいときはスプレッドが広がるので注意しましょう。
2.3. 積立投資ができる
Zaifでは、コイン積立を利用できます。コイン積立を利用すると、毎月自動的に同じ金額分の暗号資産を購入してくれます。たとえば、5万円分のコインを毎月10日に購入するようなイメージです。
コイン積立の対象通貨・トークンは下記の7種類です。
- ビットコイン
- イーサリアム
- シンボル
- ネム
- フィスココイン
- カイカコイン
- ネクスコイン
毎月同じ金額を積立てる投資方法を、ドル・コスト平均法といいます。ドル・コスト平均法を利用すると、一度に高値で購入してしまうリスクを防げます。価格が低いときにはたくさん購入できるので、将来値上がりしたときの利益に期待できます。仮想通貨に投資してみたいけれど、値段の変動が激しくリスクが高いので不安という方におすすめの投資方法です。
Zaifでは、毎月最低1,000円以上、1,000円単位で最大100万円まで投資できます。すべての国内取引所で暗号資産のコイン積立を利用できるわけではないので、積立投資を行いたいのであればZaifを利用するメリットは大きいです。
3. Zaif(ザイフ)を使うデメリット
Zaifを利用するデメリットはあるのでしょうか。
3.1. 過去にハッキング事件があった
Zaifでは、2018年に約67億円が流出するハッキング事件がありました。原因は、暗号通貨のほとんどをコールドウォレットではなくホットウォレットに管理していたからです。ビットコイン、ビットコインキャッシュ、モナコインの3種類の暗号資産が流出しました。
この事件の数ヵ月前にコインチェックのハッキング事件があったばかりだったということもあり、金融庁の規制を強めるきっかけにもなりました。
現在では、顧客の預かり金と会社の経営資金を分離したり、流動していない暗号資産はシステム内からは完全に隔離された状態で複数箇所に分けてオフライン保管(Cold Storage)したりという対策を行うなどして、セキュリティを強化しています。
当時とは運営会社も変わり経営体制も異なるものになっていますが、ハッキングゼロの取引所もあるのでその点の信用力は低いといえます。
3.2. サーバーダウンがあるなど不安定
Zaifは、暗号資産の取引が過熱した2017年、取引が集中するとすぐにサーバーダウンする取引所でした。現在では改良が進み、以前に比べるとサーバーダウンすることは減っています。ただし、取引が多くてもトラブルが少ない暗号資産取引所もありますので、心配な場合はトラブルが少ない取引所を選ぶのが無難です。
3.3. 入金・出金に手数料がかかる
Zaifでは、日本円の入金・出金に際して手数料がかかります。
ペイジー入金を利用すると、3万円未満の場合495円、3万円以上の場合605円かかります。なお、銀行振込で出金すると、3万円未満の場合385円、3万円以上の場合770円です。何回も入出金すると手数料がかさむので注意しましょう。
4. Zaif(ザイフ)利用までの手順
Zaif利用までの流れは下記のとおりです。
- メールアドレスの入力
- 確認メールに記載されたURLにアクセス
- 顧客情報の登録
- 身分証明書の提出(オンライン本人確認)
- 電話番号認証と二段階認証を完了させる
オンラインで本人確認手続きを行えば、最短当日中に取引が開始できます。なお、パソコンで申し込みたい場合は、郵送での手続きも可能です。手続きを行ってから1週間程度でハガキが届くので、確認コードを入力すると取引できるようになります。
5. まとめ
Zaifは、過去にハッキング事件があったのでイメージがよくないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、現在は運営会社が変わりセキュリティ対策にも力を入れています。
他の取引所では購入できないトークンの取り扱いがあるので、珍しいトークンを購入したい方におすすめです。コイン積立もできるので、毎月暗号資産を積み立てしたい方は利用を検討してみてはいかがでしょうか。