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皆さんは、仮想通貨(暗号資産)の名前を聞いたことがありますか?
仮想通貨は、ブロックチェーンを用いたデジタル通貨のことを指します。2022年において20〜69歳のスマホを所有している男女に調査したところ、仮想通貨を保有した経験のある人の割合が9.1%と示すデータ※もあります。
※ MMD研究所「仮想通貨(暗号資産)に関する調査」、2022年4月26日
しかし、仮想通貨の保有を危険視する人も一定数います。本記事では、「仮想通貨はやめとけ」と言われる理由と失敗談などを紹介しましょう。
1. 危険すぎる?「仮想通貨はやめとけ」と言われる理由
仮想通貨を運用すると周りに相談した場合、「やめておいたほうがいいのでは?」と言われる確率は低くありません。危険な投資方法といった認識が、想像以上に世間へ広まっています。このような考えが広まる理由について解説します。
1.1. 仮想通貨の仕組みや始め方を理解するのに時間がかかるから
まず挙げられる理由のひとつが、仕組みや始め方がうまく理解できない点です。
仮想通貨は比較的新しく生まれた金融資産であり、なおかつデジタル技術を用いているため実態が見づらくなっています。「ビットコインが」と言われたところで、イメージするだけでも大変なはずです。
株式であれば、株式会社が資金を調達するために発行するものと抽象的には理解できるかもしれません。
しかし、仮想通貨の場合は目的がわからない種類も数多くあふれています。具体的な意図を把握できない資産が危険と思われるのも無理はありません。一から時間をかけて勉強しないといけないことも、「やめとけ」といわれる要因です。
1.2. ハイリスクのイメージがあるから
仮想通貨と聞くと、なんとなくハイリスクな印象を持つ人も一定数います。メディアは、ビットコインなどを購入して大暴落の被害に遭ったケースを取り上げることも珍しくありません。暗いニュースを目にすれば、イメージが悪くなるのは当然です。
実際に、仮想通貨はハイリスク・ハイリターンの投資として位置づけられています。無論、しっかりと勉強するとある程度リスクを減らすことは可能です。ただし、そのことが世間には正確に伝わりづらい投資方法だといえます。
1.3. 投資自体に否定的なイメージがあるから
仮想通貨のみならず、投資は全体的に否定的なイメージを持たれがちです。2022年に入り、ようやく政府から投資の重要性が唱えられましたが、それでも嫌悪感を持っている人は少なくありません。
どうしても、タイミングによって価格が変動するものは「ギャンブル」と同一視されてしまいます。仕組みを把握していない人からすれば、イメージはしづらいはずです。今後の社会の流れによっては、少しずつ見え方が変わるかもしれません。
1.4. 中毒性が高く自己資金を考えず投資をし借金してしまうから
仮想通貨を含めて、投資は全般的に中毒性が高いのではと疑われています。実際に、アメリカでは「ビットコイン中毒」の影響で大損害を招いた投資家が続出しました。
人はギャンブルで「勝つか負けるか」とハラハラしている瞬間に脳から快感物質と呼ばれるドーパミンが分泌されます。ドーパミンは乱用薬物やタバコを摂取しているときにも、体内に多く見られる物質です。ドーパミンの量が多くなることに脳が慣れてしまうと、人間はより快楽を求めようとします。
仮想通貨は、運がよければ短時間で数十万円稼げる投資です。ビギナーズラックが訪れると、下手に勘違いしてしまう人も現れます。このようなリスクに関する批判は、ある程度科学的な根拠に基づいているといえます。
1.5. 取引所のハッキングや破綻リスクが高いイメージがあるから
仮想通貨が否定される理由としては、ハッキングおよび取引所の経営が破綻する危険性も挙げられます。確かに、こうしたケースはないとは言い切れません。サイバー攻撃もさまざまな種類が増えています。ハッキングされてしまうと、個人情報を抜き取られるリスクも高まります。
投資活動のみならず、日常生活にも大きな影響を及ぼす事態です。また、取引所が破綻すると資産を一気に失う恐れがあります。なぜなら一般的な銀行とは異なり、預金保険制度※が適用されていないからです。
※ 預金保険制度…銀行が破綻したときに口座所有者へ最大1,000万円とその利息相当額まで保証する制度。
万が一の事態を考え、仮想通貨投資に反対する人は一定数現れます。利益と損失を天秤にかけつつ、仮想通貨の投資を始めるか否かは各々の判断次第です。とはいえ、一定のリスクがあることは肝に銘じましょう。
2. 仮想通貨取引をやめたほうがいい人の特徴
仮想通貨の取引で成功するには、忍耐力が強くなければなりません。欲望に駆られたり、焦りを感じたりすると大きな失敗を招いてしまいます。投資をする前に自己分析が必要です。
仮想通貨の取引に向かない人の特徴をまとめましょう。
2.1. お金に余裕がなく生活費まで投資に回す人
まずは当然ですが、お金に余裕がない人は仮想通貨の取引をしてはいけません。仮想通貨のみならず、投資全般にいえる共通事項です。持っている通貨が暴落すると、資産を一気に失う恐れもあります。損失分を取り返そうと借金する人もゼロではありません。
仮想通貨に投資するときは、余剰資金を使うことが必須条件です。絶対に、生活費まで投資に回そうと考えないように注意しましょう。
2.2. すぐに億り人になれると思っている人
投資をすると努力せずに億り人を達成できると考える人も一定数います。ただし、このような甘い考えを持つ人は仮想通貨の取引に向いていません。確かに価格の変動が激しいため、普通に売買した場合は高いリターンも期待できますが、その分リスクも高まってしまいます。
一方で、仮想通貨では積立投資などコツコツ稼げる確率が高い方法もあります。それは、長期的な目線を持って投資に取り組むことです。一発逆転しか狙わない人は、仮想通貨にチャレンジしないほうが賢明です。
2.3. 暴落でストレスを抱えてしまう人
仮想通貨は、基本的に暴落は当たり前に起こると考えるべきです。そのため、繰り返し発生する価格の変動に一喜一憂してはいけません。チャートの動向を確認したときにストレスを抱えてしまうのであれば、仮想通貨の取引は避けるべきだといえます。
下手に心が揺さぶられると、損失分を取り戻そうと余分なお金を投資しかねません。つまり、ギャンブルのように資金を使い果たしてしまう危険もあります。暴落しても平常心でいられる強いメンタルを持ちましょう。
3. 仮想通貨取引で起きた失敗談や体験談
では、実際に仮想通貨で起きた失敗談や体験談について紹介します。これらの情報を読むと、現実に起こりうるリスクも理解できるはずです。
誰かから「仮想通貨の取引はやめとけ」と言われたとしても、リアルな話には目を通しておかねばなりません。インターネットやSNSを確認すると、さまざまな失敗談と体験談が出てきます。
まずよく目にする内容が、「自己破産」です。仮想通貨で生活資金を投資し、お金が足りなくなって借金する人も少なくありません。借金がクセになると、借りた分まで投資で返そうと考えてしまいます。長期間お金を借り続けると金利が高くなって完済が難しくなるため、注意しましょう。
一方で、積立投資を利用してコツコツ貯めた体験談もSNS上では見られます。
このことからも、初心者であればこそ長期的な運用が大切です。仮想通貨の投資にチャレンジしてもいいか判断するためにも、リアルな声や口コミを参考にしましょう。
4. 初心者や主婦でも仮想通貨を上手に運用するコツ
「仮想通貨はやめとけ」と言われつつも、話題になっているタイミングで挑戦したいと思う人もいるはずです。当然リスクもありますが、しっかり勉強して運用することで、稼ぐ確率を高めることはできます。コツを紹介します。
4.1. 余剰資金から少額を投資する
仮想通貨に限った話ではありませんが、投資は「余剰資金」と「少額投資」の2つのポイントを押さえなければなりません。基本的に、通貨を購入したお金は消えたものと考えておくべきです。勉強すれば多少の動向は読めるものの、予想が100%的中するわけではありません。
一生懸命に研究しても、大抵の場合は当たらないと考えたほうがよいです。将来的に苦労をしないためにも、下手な期待をせずに消えてもいい金額を投資に使いましょう。
4.2. 積立投資で一定額を投資する
前述しましたが、初心者が仮想通貨の投資をするのであれば積立投資がおすすめです。積立投資は、指定した金額を決められた日程に投資する方法を指します。投資の基本は価格が安くなったタイミングで資産を購入することです。
とはいえ、価格の値動きが激しい仮想通貨はたとえ高騰を続けていても、翌日に突然暴落する恐れもあります。熟練者でも、いつ売買すべきかを判断するのは簡単ではありません。
積立投資は、時間の経過によるリスクをあらかじめ回避するスタイルです。積立額を一定にすることで、仮想通貨の価格が高いときは購入枚数を抑え、安いときは多めに入手できます。
4.3. 時価総額の高い銘柄に投資する
大きな利益を得ようとして、あえて草コインを狙いたくなる人もいるはずです。しかし確率から考えた場合、あまり好ましい戦法ではありません。
仮想通貨の投資では、時価総額の高い銘柄が結果的に稼げる可能性を高めます。多くの投資家から信頼を得ており、通貨自体も価値を維持しようとし続けるからです。
時価総額が高い通貨を表でまとめておきます(2022年7月17日時点)。
銘柄 |
時価総額 |
ビットコイン(BTC) |
約55兆9,500億円 |
イーサリアム(ETH) |
約22兆5,300億円 |
テザー(USDT) |
約9兆1,300億円 |
USDコイン(USDC) |
約7兆6,000億円 |
バイナンスコイン(BNB) |
約5兆6,000億円 |
上位5つの銘柄であれば、仮想通貨のなかで安定感があります。
4.4. レバレッジをかけず大損のリスクを回避
取引所によって取り扱いが異なりますが、仮想通貨にはレバレッジをかけて稼ぐ方法があります。こちらは、証拠金をあらかじめ預けておくことで、実際の資金よりも高い金額で取引する方法です。
たとえば、10万円を証拠金としてレバレッジ取引を行ったとしましょう。日本ではレバレッジ率が2倍までと定められているため、最高で20万円分の取引ができます。ただし、レバレッジ取引は暴落したときの損失も大きくなる点がデメリットです。
通常の売買よりもハイリスク・ハイリターンの投資となってしまいます。目先の利益に惑わされず、なるべく堅実な方法で稼がなければなりません。そのため、取引に慣れていない初心者がレバレッジをかけるのは避けるようにしましょう。
4.5. ウイルス対策ソフトを入れてセキュリティ対策
仮想通貨の取引は、インターネットを使って行います。サイバー攻撃の被害に遭わないためにも、ウイルス対策ソフトをインストールしておくことをおすすめします。まれに、取引所を装ってウイルスに感染させるURL付きのメールを送る人がいます。
無論、このようなメールを開かないことがセキュリティを整備する基本です。しかし自分でも意識しないうちに、誤ってウイルスに感染させてしまうことがあるかもしれません。このようなトラブルから身を守るためにも、ウイルス対策ソフトの導入は必須です。
加えて、取引所のアカウントを作るときもパスワードは英数字と記号を用いて複雑なものにしましょう。資産の管理は基本的に自己責任となるため、セキュリティ面に関する知識もある程度は勉強することが大切です。
5. 仮想通貨を始めるメリット
仮想通貨はやめとけと注意されやすい投資スタイルですが、当然長所もいくつかあります。むしろ、資産を分散するうえでは有効な方法のひとつです。本項では、仮想通貨を始めるメリットを紹介します。
5.1. 24時間取引できるので仕事や家事が終わったあとでも取引可能
仮想通貨の取引所は、原則24時間運営しています。時間さえ空いていれば、いつでも売買することが可能です。自分の都合に合わせて運用できる点が強みといえます。
5.2. 仮想通貨での決済が可能
日本にある数々のサービスでも、仮想通貨で決済できるよう設定されています。システムを導入している企業の代表例が以下のとおりです。
- ビックカメラ
- メガネスーパー
- オフィス家具モール
今後も、仮想通貨が世間に浸透すれば決済に利用できる店舗が増える可能性はあります。
仮想通貨は、単なる投資の手段ではなく、将来的には日常生活でも使われようになるかもしれない通貨です。そのため、今のうちからある程度の枚数を保有しておくのも悪くはないかもしれません。
6. まとめ
この記事では、仮想通貨はやめとけと言われる理由や具体的な注意点などについて解説しました。
無論、仮想通貨は数々の投資のなかでもリスクが高いもののひとつです。ただし運用方法を工夫すれば、稼ぐ確率を高めることはできます。
仮想通貨を保有するうえで最も重要な取り組みが、入念なリサーチです。さまざまな噂が飛び交うなかで、自分が正しいと思う情報を探し出さなければなりません。
メリットとデメリットを整理して、仮想通貨の投資に挑戦するか否かを決めていただければと思います。