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仮想通貨の売買を行う取引所と販売所には、どのような違いがあるのかわからない方も多いのではないでしょうか。この記事では、仮想通貨の販売所と取引所の違いやメリット、デメリットなどをまとめて解説しています。
最後まで読むと今後の仮想通貨の取引に活かせるようになるので、ぜひ参考にしてください。
1. 仮想通貨の販売所と取引所の違い
1.1. 販売所の取引は業者が仲介するしくみ
販売所の大きな特徴は、業者を通じて仮想通貨(暗号通貨)の売買を行うところです。
仮想通貨を買いたいときに業者を通じて購入・または売りたいときに業者を通じて仮想通貨を売ってお金を得るという仕組みになっています。
取引がシンプルで簡単なので、仮想通貨を始めたばかりの人にうってつけです。
1.2. 取引所の取引は個人間で行うしくみ
取引所の大きな特徴は、仮想通貨の売買を個人間で行うところです。
たとえば、イーサリアムを1万円分買いたい人とイーサリアムを1万円分売りたい人がいるとします。取引所は、両者をつなげる役割を担っています。
仮想通貨を購入したい人と売りたい人を引き合わせて、取引を成立させる仕組みとなっています。
取引所は販売所に比べ手数料が安いので、通貨の売買にある程度慣れてきた方におすすめです。
1.3. 販売所と取引所の違い
販売所と取引所の大きな違いは、取引の方法です。
販売所は仮想通貨の販売をしている業者との間で売買する方法です。一方で、取引所はユーザー間でいくら売買するかの条件を提示し、条件が合うユーザー同士で取引を成立させます。
初心者は販売所、ある程度取引に慣れてきた方は取引所で売買をしていることが多いです。その理由を次項で解説します。
1.4. 初心者には販売所、慣れてきたら取引所がおすすめ
仮想通貨の取引は、初心者は販売所・慣れてきたら取引所でしていることが多いです。その理由は、以下の2点です。
- 2つの取引方法の手数料が異なること
- 取引所を利用する場合、最初は売却を行う相手がいないため取引が不成立となることが多い
販売所は仮想通貨の買取価格を安く販売価格を高く設定し、その差額(スプレッド)で利益を得ています。
一方で取引所は販売所に比べて、スプレッドが小さいです。そのため、手数料を安く抑えられます。
また、取引所を利用する場合は、最初は仮想通貨を売却できる相手がいないため取引不成立となることが多いです。
2. 仮想通貨の販売所・取引所の運営元は大きく変わらない
販売所と取引所の運営元は、大きく変わりません。認可を得るには、金融商品取引法に基づく厳しい審査を受ける必要があるからです。
金融商品取引法では、金融商品を取り扱う際に内閣総理大臣への申請・登録が必要になります。審査では資本金や事業者の適性などの審査項目から総合的に判断するので、どのような機関でも認可を得られるわけではありません。
また、仮想通貨の取引を行うためには、金融庁にて「第一種金融商品取引業者」の登録をしなければいけません。
このように、販売所も取引所も審査を通過しなければならないので、運営元が限定されています。
3. 仮想通貨の販売所のメリット・デメリットを解説
販売所のメリット・デメリットについて説明します。先に結論をいうと、メリットは以下の2点になります。
- 操作が簡単ですぐに取引が可能
- 通貨の取扱銘柄が多い
デメリットは以下の2点になります。
- スプレッドが広く手数料が高い
- 現物取引しかできない
以上4点についてそれぞれ説明します。
メリット①:操作が簡単ですぐに取引が可能
販売所での取引は、業者を介して売買します。
利用者は対象銘柄の売買量を指定するだけなので、非常にシンプルです。
また、販売業者を通じて対象銘柄を購入するため、取引所のように取引相手を探す必要がありません。
メリット②:通貨の銘柄が多い
販売所は、取り扱っている通貨の銘柄が多いところが魅力です。
対象銘柄によっては販売所で取り扱いがあっても、取引所では取り扱いがないものがあります。ビットコインのように多く取引されているものは心配ありませんが、マイナーな銘柄は取引所で取り扱っていないことが多々あります。
このように、取引所に比べて取扱銘柄が多いという点はメリットの1つです。
デメリット①:スプレッドが広く手数料が高い
スプレッドとは、買値と売値の差額のことです。販売所は仮想通貨を高く売り安く買うことで、利益を得ています。そのため、スプレッドは実質的な手数料ともいえます。
販売所で扱う仮想通貨はスプレッドが広いため、その分実質的な手数料が高くなります。
販売所の注文方法は成行注文(売買を行う際に値段を指定せずに注文すること)しかないので、指値注文(自分で価格を指定して購入すること)はできません。
取引が成立しやすいため初心者には向いていますが、ある程度取り扱いに慣れてきた中級者〜上級者の方にはあまりおすすめできない取引形態です。
デメリット②:現物取引しか行えない
販売所は、現物取引しか行えません。現物取引とは、手元にある現金や現物の範囲内で売買を行うことです。手元に資金がないと大きい金額の取引ができません。
手元にある元本の範囲内で取引を行うので元本以上の損失がなく、リスクが少ないことが特徴です。
レバレッジ取引や先物取引を行いたい場合は、取引所で行わなければいけません。先物取引とは、あらかじめ定められた期日に特定の仮想通貨を現時点で取り決めた価格で売買することを約束する取引になります。
4. 仮想通貨の取引所のメリット・デメリットを解説
次に、取引所のメリット・デメリットを解説します。先に結論をいうとメリットは以下の2点になります。
- 手数料が安く、利益を最大化しやすい
- レバレッジ取引が可能
デメリットは以下の2点です。
- 銘柄が少ない
- 取引が複雑で時間がかかる
以上4点について解説していきます。
メリット①:手数料が安く利益を最大化しやすい
取引所での取引は個人間で行うため、業者を通しません。売値と買値の差が販売所に比べて小さいので、販売所に比べ手数料を安く抑えられます。
取引が複雑ではありますが、仮想通貨の取り扱いにある程度慣れてきた方は取引所で仮想通貨の売買をすることが一般的です。
手数料を少しでも安く抑えたい方は、取引所での売買をおすすめします。
メリット②:レバレッジ取引が可能
レバレッジ取引とは、保有している仮想通貨を担保に保有している金額以上の取引を行うことです。自分の持っている額より多くの取引ができる分、より多くのリターンが望めます。
レバレッジ取引は販売所ではできませんが、取引所では可能です。
レバレッジ取引はハイリスク・ハイリターンであるため、ある程度仮想通貨の取り扱いに慣れてきた中級者〜上級者に向いています。
デメリット①:通貨の銘柄が少ない
取引所は販売所に比べ、取扱銘柄が少ないことが多いです。販売所では取引ができても、取引所では取り扱いがない通貨も少なくありません。
たとえば、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨銘柄のこと)の1つであるイーサリアムはコインチェックの販売所では売買できますが、コインチェックの取引所では売買できません。
デメリット②:取引が複雑で時間がかかる
取引所での売買は、やや複雑で時間がかかります。
取引所での仮想通貨の取引方法は、一定額の銘柄を買いたい人と売りたい人をつなげることです。
たとえば、まずビットコインを1万円分買いたい人がいるとします。次にビットコインを1万円分売りたい人がいた場合に、取引が成立します。
売りたい人と買いたい人がマッチしなかった場合は契約は成立しないので、取引に時間がかかることがあります。
5. 仮想通貨のおすすめ販売所・取引所一覧
ここからは、おすすめの仮想通貨の販売所・取引所をご紹介します。
5.1. コインチェック(Coincheck)
コインチェックは、国内最大級の仮想通貨取引所です。取扱銘柄は17種類です。
また、操作画面がシンプルで初心者の方にも扱いやすい仕様になっており、アプリダウンロード数が国内No.1を記録しました(2019年上半期・2020年上半期)。
本人確認書類をスマホアプリで提出し、審査が完了すれば売買が可能になります。
取引所の取引手数料が無料というのも魅力の1つです。一般的には多くの取引をすればするほど手数料が多くかかります。コインチェックは取引手数料が無料のため、費用を安く抑えられます。
5.2. ビットフライヤー(bitFlyer)
ビットフライヤーは、ビットコイン取引量が国内No.1の仮想通貨取引所です。15種類の銘柄を取り扱っています。
仮想通貨を少額から売買可能で、100円から始められます。少額から始められることで低リスクで売買できるので、初心者の方にとてもおすすめです。
口座開設も簡単で、クイック本人確認の利用で最短即日で口座開設が可能です。
5.3. ビットバンク(bitbank)
ビットバンクは、仮想通貨取引所のなかで仮想通貨の取引量が国内No.1の仮想通貨取引所です(2021年2月14日 CoinMarketCap調べ)。
取扱銘柄が16種類と豊富で、高い流動性があり快適なトレードが可能です。
セキュリティ面で高評価を得ており、オフラインコールドウォレットを採用するなどマルチシグでのハッキング対策も万全です。
5.4. GMOコイン
GMOコインは、国内トップの22種類の銘柄を取り扱っています。現物取引はもちろんのこと、レバレッジ取引も可能です。保有しているだけで報酬を得られるステーキングもできます(ステーキングとは仮想通貨を保有しているだけで報酬がもらえる仕組みのことです)。
口座開設手数料はもちろんのこと、即時入金手数料・送付手数料・出金手数料が無料になります。そのため、取引による手数料を少しでも抑えたい方にオススメです。
またセキュリティ面においても非常に安心で、GMOインターネットグループで培われた金融サービスのノウハウを活かした堅牢なセキュリティと管理体制のもとでお客様が安心して取引できるようにしています。
また、口座開設も簡単で最短で10分で完了でき、取引が可能です(審査には時間がかかる場合もあります)。
5.5. SBI VCトレード
SBI VCトレードは、ネット証券最大手のSBIが展開する仮想通貨取引所です。
SBI VCトレードは、貸しコインを利用できます。貸しコインとは、保有ビットコインをトレードに貸し出して利用料を受け取れるサービスのことです。
また、ビットコイン・イーサリアム・リップルといった銘柄が少額から取引可能で、500円から売買ができます。
6. 仮想通貨の販売所・取引所に関するQ&A
最後に、販売所・取引所に関するよくある質問について答えていきます。
Q1. 販売所でビットコインを購入し取引所で売ることは可能?
A. 可能です。販売所で購入したビットコインは取引所で取引したものと共通です。そのため、両者関係なく売買できます。
たとえば、販売所で1万円分のイーサリアムを購入します。購入したイーサリアムは、そのまま取引所で売却可能になります。逆も同様で、取引所で購入したイーサリアムを販売所で売却することも可能です。
Q2. アプリを使い簡単に取引できる販売所・取引所は?
A. アプリに対応している仮想通貨取引所は多数あり、それぞれにメリット・デメリットはあります。そのなかで、おすすめする仮想通貨取引所は「コインチェック」、「ビットバンク」、「ビットポイント」の3つです。
コインチェックは国内アプリダウンロード数No.1で、操作画面がシンプルで初心者でも取引しやすいのが特長です。
ビットバンクは仮想通貨をワンタップの操作で購入可能です。またチャートが大きくスマホ画面でもみやすいため、初めての方も安心です。
ビットポイントは取引手数料・即時入金手数料・送受金手数料・口座管理料がすべて無料で利用できます。アプリ対応もしており、初心者向けなのでまだ取引に慣れていない方にも安心です。500円以下の少額から取引可能で、低リスクで仮想通貨を始められます。
7. まとめ
本記事では、仮想通貨の販売所と取引所について特徴や仕組み、メリット・デメリットを解説しました。
取引を始めたばかりの方は、まずは販売所で買うことから慣れていきましょう。そして、販売所の取引経験をある程度積んでから取引所での売買をすることをおすすめします。