万人から高い人気を得ているバラの花。バラが伝える言葉には、どのようなものがあるのでしょうか? 花言葉として「愛」「美」が広く知れ渡っていますが、色やプレゼントする本数、花の状況などによっても花言葉は変わります。大切な人に贈るときには、花言葉を見定めましょう。バラの色別・本数別・状況別に花言葉を解説します。
種類が豊富な薔薇(バラ)の花言葉…怖い意味も?青白紫など色別解説

美しいバラは、「愛」「美」という花言葉が広く知れ渡っています。

 

バラは、花の色や贈る数によって相手に伝わる意味や花言葉が変化します。種類や状態によっては、怖い意味をもつ花言葉もあるのです。だからこそ、大切な想いを伝える贈り物では、花言葉の意味もしっかりチェックしましょう。

 

本記事では、バラの花言葉を「色別」「本数」「花の状態」などに分けて解説します。

1. 薔薇(バラ)の花言葉は「愛」と「美」の他にもたくさんある
2. 色別・バラエティ豊かな薔薇(バラ)の花言葉
2.1. 赤いバラの花言葉:大切な人にピッタリ
2.2.【要注意】黒(黒赤色)のバラには怖い花言葉がある
2.3. 白いバラの花言葉:「純潔」
2.4.【要注意】白いバラは折れると怖い花言葉になる
2.5. 青いバラの花言葉:これからスタートするときに
2.6. オレンジのバラの花言葉:「絆」
2.7. ピンクのバラの花言葉:「上品」
2.8. 黄色のバラの花言葉:「友情」
2.9. 紫のバラの花言葉:「気品」
2.10. レインボーのバラの花言葉:「無限の可能性」
3. 本数別・薔薇(バラ)の花言葉は本数でも意味が変わる
3.1. 気をつけたいバラの本数は15・16・17本
3.2. バラの本数での花言葉で気持ちを表現できる
 4. 薔薇(バラ)の部位や状態・組み合わせで表現できる花言葉
4.1. 茎・葉・トゲにも意味がある
4.2. つぼみ・満開・散りかけが持つ花言葉も
4.3. 組み合わせの花束で内緒の伝言ができる
5. 贈り物にしたい花・薔薇(バラ)をもっと知ろう
5.1. バラの特徴:茎の育ち方にも種類がある
5.2. バラの名前の由来や起源
6. 薔薇(バラ)の花束の飾り方・ケアの方法
6.1. バラを下処理(水揚げ)して長持ちさせよう
6.2. 花がぐったりしてきたら花びらで楽しもう
6.3. バラと一緒に生けると相性の悪い花はある?
まとめ

1. 薔薇(バラ)の花言葉は「愛」と「美」の他にもたくさんある

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

愛と美のシンボルとされており「花の女王」とも呼ばれるバラの花。花の女王として君臨するバラの花言葉のなかでは、「愛」と「美」が広く認知されています。

 

バラには、たくさんの種類があり、様々な色があります。実は種類によって怖い意味を持つ花言葉もあるのです。

 

バラを贈るときには、贈る人にぴったりなバラの花を選びましょう。

 

バラの花言葉を「色」「本数」「花の状況」に分けて紹介しますので、贈り物として検討している方はぜひ参考にしてください。

2. 色別・バラエティ豊かな薔薇(バラ)の花言葉

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

バラの花といえば、「赤いバラ」を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし赤以外にも様々な色のバラがあり、どのような色であっても美しいです。

 

花のカラー(赤・黒・白・青・オレンジ・ピンク・黄色・紫・レインボー)に分けて、それぞれの意味や花言葉をお伝えします。

 

2.1. 赤いバラの花言葉:大切な人にピッタリ

バラのなかでもロマンティックな花言葉と言えば、「赤色のバラ」です。

 

真っ赤なバラの花束を手渡されるプロポーズに憧れを抱いている人も多いのではないでしょうか。告白やプロポーズ、結婚記念日などの大切な日には、特別な赤いバラの贈り物が喜ばれること間違いなしです。

 

2.1.1.「情熱」「愛情」「美」を意味する赤いバラ

バラの花の定番色であり、バラの代表ともいえる「赤いバラ」。赤いバラは愛の告白の意味を持つ「あなたを愛しています」という花言葉です。

 

また、「愛情」「情熱」「熱烈な恋」「私を射止めて」などの強い感情を示す花言葉もあります。英語の花言葉は、「I love you」「romance」など。

 

あなたの愛情を相手に伝える花言葉を持つ赤いバラは、愛情を示したい場面で最も適したお花だといえるでしょう。

 

2.1.2. 赤い12本のバラで愛を表現:ダズンローズデー

ダズンローズデー(Dozen Rose Day)は「12月12日」に「12本」のバラを贈ることで愛情を伝える日。

 

そもそも「ダズンローズ」の意味を知らない方も多いでしょう。

 

ダズンローズとは、「1ダース(=12本)のバラの花」。「1ダース(=12本)のバラの花が、幸せを運んでくれる」という言い伝えもあるのです。

 

2.2.【要注意】黒(黒赤色)のバラには怖い花言葉がある

黒みかかっている赤色のバラの花は「黒バラ」とされており、「ブラックローズ」とも呼ばれています。

 

黒いバラをプレゼントすることで「永遠の愛」「絶対に滅びることのない愛」という気持ちを伝えられます。

 

その一方で、「憎しみ」「恨み」「あなたは(あくまで)私のもの」といったネガティブで怖い意味を持つ花言葉もあります。

 

強い愛情と憎しみが合わさった黒バラの花言葉は、相手に誤解を与えかねないので、プレゼントする場合には、十分注意しましょう。

 

2.3. 白いバラの花言葉:「純潔」

けがれのない白いバラを見て、憧れの花嫁姿を想像する方も多いのではないでしょうか?

 

白いバラの花言葉は、美しくけがれのない「純潔」を意味します。また、どんな色にでも染まれる様子から「私はあなたにふさわしい」という気持ちを表すことも可能です。

 

実際にブライダル関係で使用されることも多く、白いバラは「ブライダルローズ」という別名もあります。

 

さらに、相手を立てる「深い尊敬」という意味も持つため、相手や場面を選ばないオールマイティなプレゼントとして使用可能です。

 

2.4.【要注意】白いバラは折れると怖い花言葉になる

清らかなイメージの白いバラは、ピュアな花言葉を持っています。しかし、花の状態によっては、恐ろしい花言葉に変わってしまうこともあるのです。

 

花が折れた状態になってしまうと、「純潔を失った悲しみから死を望む」という意味になってしまいます。

 

また、しおれてしまった状態では、花が咲くひとときを表す「束の間の印象」というどこか寂し気な印象の花言葉。枯れてしまうと「生涯を誓う」というロマンティックな意味に変わります。

 

2.5. 青いバラの花言葉:これからスタートするときに

青色は平和や安らぎの色としても知られており、幸せを運ぶ色だともいわれています。幸せを運ぶ青いバラは、人生の節目や新たな人生の始まりの場面にぴったりなお花。

 

これからスタートするときにふさわしい花だと言われる理由は、青いバラだけの特別な花言葉にあります。

 

2.5.1. 青いバラの花言葉は「夢かなう」「奇跡」

一段と目を引く青いバラは「夢かなう」という未来の成功を示した花言葉です。合格祈願や就職・転職など、これからまた新しい人生を歩んでいく人に届けたいと思われる方も多いのではないでしょうか?

 

他にも「奇跡」や「神の祝福」など神々しく輝く未来を信じさせるような花言葉があります。

 

しかし、実は「不可能」という全く真逆な意味を表すこともあるのです。なぜ、正反対の意味がある花言葉が存在するのでしょうか?

 

その答えは、これまでの「青いバラ」の歴史に由来します。

 

2.5.2. 2004年に初めて誕生した青いバラ

もともと青いバラは、実現不可能な生花とされていました。そのため、「不可能」や「できない」などのネガティブな花言葉となっていたという経緯があります。

 

しかし、2004年6月に「サントリーグローバルイノベーションセンター」が青いバラの実現を公表、青いバラは「blue rose APPLAUSE」と名付けられました。

 

青いバラの開発に携わった人々の努力が実った事実に基づき、「不可能」などのネガティブな花言葉から「夢かなう」「奇跡」などのポジティブな意味へと移り変わっていったのです。

 

2.6. オレンジのバラの花言葉:「絆」

オレンジは橙色とも呼ばれるカラーであり、嫌う人が少ない色だといわれています。オレンジのバラが誕生したのは、100年程前だといわれており、バラのなかでは比較的新しい種類だといえるでしょう。

 

オレンジのバラは、「絆」という花言葉。「絆」とは人と人の結びつきを表した優しい印象をもつ言葉ですね。

 

「幸多かれ」「信頼」「健やか」などの花言葉もあるため、オレンジのバラはお子さんが誕生した出産祝いにも適しています。

 

2.7. ピンクのバラの花言葉:「上品」

安らぎを感じるピンクのバラは、女性に大人気のお花です。

 

人気があるピンクのバラのポイントは、花言葉の多さ。「上品」「感謝」「しとやか」など美しい女性を表した花言葉が多いです。

 

また、花の色の濃度によっても相手に伝える意味が変化します。淡いピンクのバラは「誇り」、色が濃くなると「愛している」「かわいい人」といった意味を持つのです。

 

また、ピンクの大輪のバラの場合は「赤ちゃんができた」という意味となりますので、贈るときは注意しましょう。

 

2.8. 黄色のバラの花言葉:「友情」

底抜けに明るくポジティブな印象を与える「イエローローズ」と呼ばれる黄色のバラ。

 

花言葉は、親しい友人にピッタリな「友情」です。「献身」「平和」といった思いやりのある穏やかなイメージの花言葉もあります。

 

しかし、黄色いバラのプレゼントは、注意する必要があります。その理由は、黄色のバラの花言葉には、ネガティブな意味を持つ「薄らぐ愛」「ジェラシー(嫉妬)」「不貞」といったものも存在するからです。

 

2.9. 紫のバラの花言葉:「気品」

優雅な印象を与える紫のバラの花。エレガントなオーラがある紫のカラーは、紫色のバラそのものといえる「気品」という花言葉です。

 

紫のバラは、人を讃える「誇り」「尊敬」という意味の花言葉もあるため、目上の方への贈り物やフォーマルな場にもおすすめ。

 

日本では、77歳の喜寿(きじゅ)のお祝いに、紫色のバラを贈る人も少なくありません。喜寿のイメージカラーは、紫色です。バラの色も花言葉も含めて「喜寿」に最適なお花だといえるでしょう。

 

2.10. レインボーのバラの花言葉:「無限の可能性」

「レインボーローズ」として親しまれているカラフルな虹色のバラ。白のバラの花に赤やピンク、青など7色の染料を使い、虹色に染めています。

 

着色の様子で様々な色合いを楽しめることから、「無限の可能性」という花言葉を持つレインボーローズ。7色が交わる普通では不可能と思われる色合いという意味を込めて「奇跡」という花言葉も所持しているのです。

 

レインボーローズは、セクシャルマイノリティ・人権擁護活動のシンボルとしても使われています。

3. 本数別・薔薇(バラ)の花言葉は本数でも意味が変わる

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

贈り物としての歴史が長いバラは、花の数によっても相手に伝わる意味が変わります。

 

花言葉としてはロマンティックなものが多い印象がありますが、本数によっては恐ろしい意味を持つこともあるので、事前にしっかりとチェックしましょう。

 

3.1. 気をつけたいバラの本数は15・16・17本

配慮すべきバラの本数と花言葉は、以下の通りです。

 

  • 15本のバラ:「ごめんなさい(謝罪)」
  • 16本のバラ:「瞬く間に想いが変わってしまう不確かな愛」
  • 17本のバラ:「絶望的な愛」

 

あなたの「愛」を伝える場面で、上記でお伝えした本数のバラを贈ってしまったら、関係がこじれてしまう恐れがあります。だからこそ、本数の意味もしっかりとチェックするように心がけることが大切です。

 

愛する人には、愛を伝えることのできる花言葉をもつ本数のバラを贈りましょう。

 

3.2. バラの本数での花言葉で気持ちを表現できる

本数によって、あなたの想いを伝えることができます。

 

  • 5本のバラ:「あなたとめぐり合えて本当に嬉しい」
  • 11本のバラ:「最も愛している人」
  • 21本のバラ:「あなただけに尽くします」
  • 24本のバラ:「一日中(24時間)あなたを想っています」
  • 40本のバラ:「真実の愛」
  • 99本のバラ:「永遠の愛」
  • 100本のバラ:「100パーセントの愛情を捧げます」
  • 108本のバラ:「わたしと結婚してください」
  • 365本のバラ:「毎日いつでもあなたが恋しい」
  • 999本のバラ:「再び生まれ変わっても、あなたを愛する」

 

 4. 薔薇(バラ)の部位や状態・組み合わせで表現できる花言葉

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

これまで多くの人々に愛され続けてきたバラの花。愛されているお花だからこそ、気持ちを伝えることができる数多くの「花言葉」が存在します。

 

「部位別」「状態別」「組み合わせ別」など、バラが伝える言葉の意味をチェックしましょう。

 

4.1. 茎・葉・トゲにも意味がある

まず知っておきたいのは茎や葉、トゲといった部位に隠されている花言葉についてです。

 

葉に関する花言葉は、「あきらめてはいけません」「希望があります」などです。花の色が赤の場合は、「無垢(むく)の美しさ」「あなたの幸せを祈る」という気持ちを伝えることができます。

 

トゲの部分は「不幸中の幸い」といった意味を持ち、枝部分に関しては「あなたの不快さがわたしを悩ませる」という少しダークな想いを伝えます。

 

4.2. つぼみ・満開・散りかけが持つ花言葉も

バラの花そのものの状態で、意味が変わるケースもあります。

 

  • バラのつぼみ:「愛の告白」「恋の告白」「若さあふれる美」
  • 赤いバラのつぼみ:「あなたに尽くす」「純粋な愛」
  • 白いバラのつぼみ:「恋をするにはまだ若すぎる」
  • 満開のバラ:「わたしは人妻」
  • 満開のピンク色のバラ:「赤ちゃんができました」
  • 赤いバラがしおれた状態:「儚(はかな)い」

 

4.3. 組み合わせの花束で内緒の伝言ができる

周りに気付かれないように、あなたと相手だけの「ヒミツの伝言」をすることができます。「ヒミツの伝言」というフレーズに、童心に帰るような気持ちになりますね。

 

  • 2本のバラと1つのつぼみ:「あのことはしばらくの間ヒミツ」
  • 3本のバラのつぼみと1つのバラ:「あのことはずっとヒミツ」
  • 2本のバラのつぼみと満開のバラ:「ヒミツ」

 

5. 贈り物にしたい花・薔薇(バラ)をもっと知ろう

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

5.1. バラの特徴:茎の育ち方にも種類がある

私たちが馴染みのあるバラは「切り花」で販売されているタイプのバラです。切り花タイプは、2種類に分けることができます。

 

  • 1本の茎に1輪のバラを咲かせるタイプ
    → バラのサイズ:巨大輪、大輪、中大輪、中輪
  • 1本の茎に複数のバラの花を咲かせるタイプ(別名:スプレータイプ)
    →バラのサイズ:中輪〜小輪

 

切り花タイプは、育てる環境によって1年中美しい花を咲かせることができます。

 

5.2. バラの名前の由来や起源

バラは、英語で「Rose(ローズ)」学名は「Rosa(ローザ)」と記されます。漢字で記す場合は「薔薇」であり、もとは「イバラ」由来の言葉です。トゲがある植物を「イバラ」と呼びますが、元は「バラ」も同じ言葉として使用されていました。

 

バラの始まりは、約7,000万〜3500万年前だといわれており、原産地はチベット周辺や中国と考えられています。現代では、バラは「花の女王」として君臨しており、世界中のどこであっても手に入れることが可能です。

6. 薔薇(バラ)の花束の飾り方・ケアの方法

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

6.1. バラを下処理(水揚げ)して長持ちさせよう

バラを美しい状態で長持ちさせるためには、飾る前に下処理をする必要があります。その下処理のことを「水揚げ」と呼び、水揚げによって花が水をよく吸えるような状態にするのです。

 

バラの水揚げの方法は、水を張ったバケツやボウルの中で茎を斜めにカット。生ける際に水に触れる部分の葉も取っておきましょう。バラは、水揚げをすることでイキイキとより美しく輝きます。

 

6.2. 花がぐったりしてきたら花びらで楽しもう

バラの花が枯れてしまって捨てるだけでは、もったいないです。バラの花を生花だけではなく、別の方法で楽しむこともできるからです。

 

【花びらの活用例】

  • 花びらをお風呂に入れてバラ風呂を楽しむ
  • 花びらを乾燥させポプリにすることで、香りを楽しむ

 

お花は、どんなに大切に扱っていてもいつかは枯れてしまいます。だからこそ、バラの花がぐったりしてきたら、その花びらまで存分に楽しみましょう。

 

6.3. バラと一緒に生けると相性の悪い花はある?

基本的に相性の悪い花は、一緒に飾らないほうがよいのですが、バラには特に相性が悪い花はありません。

 

ただし、バラはデリケートな花なので、飾るときには注意が必要です。部屋の温度は15〜25度で、直射日光は避けましょう。

 

また、水は清潔に保つ必要があるので、基本的には「1日に1度のペース」で替えてください。見落としがちですが、もちろん花瓶も清潔な状態を保ちましょう。

まとめ

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

世界で長年愛され続ける「バラ」は、美しく気高い花です。愛され続けているからこそ、様々な意味のある花言葉が存在しているのです。

 

ただし、ときには恐ろしい意味を持つ花言葉もあるので、注意が必要です。

 

贈り物をする際には、花言葉もしっかりとチェックして、贈る相手に最適な美しいバラをプレゼントしましょう。