マイナンバーカードは、『QRコード付きマイナンバーカード交付申請書』があれば、オンラインで手軽に交付申請をすることが可能です。申請から約1ヵ月で自宅に交付通知書が届き、期限内に必要書類を持参のうえで本人が交付場所に行くことでマイナンバーカードが交付されます。本人確認書類になったり、公的証明書を手軽に取得できたりするメリットがあります。
マイナンバーカードの作り方|申請時の注意点、発行のメリットを解説 (※写真はイメージです/PIXTA)

現在、2023年2月までに申し込むことで最大2万円分マイナポイントを受け取ることができる『マイナポイント第2弾』が実施されています。

 

とはいえ、「ポイントには興味があるけれど、カードの発行手続きが面倒臭そうだな」と考えている方は多いのではないでしょうか。

 

しかし、『QRコード付きマイナンバーカード交付申請書』を使えば、お手持ちのスマートフォンやパソコンから、オンライン申請で簡単に交付申請をすることが可能です。そこで、本記事ではその申請方法や手続きの流れとカードをつくるメリットについて解説します。

1. マイナンバーカードの作り方|オンライン申請(スマホ・PC)
1.1. 申請に必要なものを準備する
1.2. オンライン申請サイトにアクセス
1.3. メールアドレスを登録する
1.4. 顔写真を登録する
1.5. 申請情報を登録する
1.6. 申請完了のメールを確認する
1.7. 交付通知書(はがき)を受け取る
2. マイナンバーカードの作り方|証明写真機からの申請
3. マイナンバーカードの作り方|郵便での申請
4. マイナンバーカードの作り方|カードの受け取り
4.1. 必要なものを準備して指定の受け取り場所へ
4.2. 暗証番号を設定して交付を受ける
5.「マイナポイント」の概要
5.1. マイナンバーカードを作って最大2万円分のポイントをゲット 
5.2. 対象となる主な決済サービス
5.3. マイナポイントの申し込み方法
6. マイナンバーカードを発行したらできること6つ
6.1. 身分証明書として使用できる
6.2. コンビニで公的証明書を発行できる
6.3. 健康保険証としても使用できる
6.4. マイナポイント事業のポイントを受け取れる
6.5. 新型コロナワクチン接種証明書の電子交付に利用できる
6.6. マイナンバーカード方式で確定申告ができる
7. マイナンバーカードの作り方についてよくある質問Q&A
Q1. マイナンバーカードがすぐ欲しい場合は?
Q2. 顔写真の注意点は?
8. まとめ

1. マイナンバーカードの作り方|オンライン申請(スマホ・PC)

マイナンバーカードの作り方|オンライン申請(スマホ・PC)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

2022年(令和4年)7月26日から9月上旬にかけて、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)からマイナンバーカード未取得者約7,000万人に『QRコード付きマイナンバーカード交付申請書』が発送されています。皆様のお手元にも届いているのではないでしょうか。

 

QRコード付きマイナンバーカード交付申請書
[図表1]QRコード付きマイナンバーカード交付申請書 引用:総務省

 

QRコード付き交付申請書があれば、オンライン申請が可能です。では、どのようにオンライン申請を行うのでしょうか。申請の流れを確認しましょう。

 

■補足

QRコード付き交付申請書が手元になければ、マイナンバーカード総合サイトから手書きの申請書をダウンロードして郵便で申請することが可能です。また、市区町村の窓口でマイナンバーカード交付申請書を発行してもらい、それを活用してオンライン申請・郵送申請をする方法もあります。

 

1.1. 申請に必要なものを準備する

オンライン申請をするときに必要なものは、以下の3つです。

 

  • QRコード付き交付申請書
  • メールアドレス
  • 本人の顔写真の画像データ※1※2

※1 スマートフォンからオンライン申請をする場合は、顔写真の登録時に顔写真を撮影して登録することも可能です。

※2 画像編集ソフトで加工された画像などは、受理されないことがありますので注意しましょう。

 

顔写真の画像データには、注意すべき点があります。まず、顔写真は直近6ヵ月以内に撮影したものでなければなりません。また、正面かつ無帽で、無背景(背景に模様や風景などが写っていない写真)である必要があります。なお、写真は白黒でも問題ありません。

 

加えて、画像データのファイル形式は「jpeg」、カラーモードは「RGBカラー」と定められています。CMYKカラーなどのカラーモードは不可です。

 

それ以外にも、画像データのサイズは20KB~7MB、ピクセルサイズは幅・高さともに480pixelから6,000pixelと規定されています。

 

そのほかにも、髪の毛や眼鏡、ヘアバンド、マスク等によって顔の一部が隠れていたり、人物を特定しにくかったり、画像データの品質に乱れがあったりしてもいけません。

 

1.2. オンライン申請サイトにアクセス

QRコード付き交付申請書に記載されているQRコードを読み取るか、マイナンバーオンライン申請サイトにアクセスしましょう。

 

1.3. メールアドレスを登録する

オンライン申請サイトにアクセスしたら、交付申請書に記載されている申請書ID※3を入力し、メール連絡用の氏名・メールアドレスを登録します。

※3 QRコードを読み取ってオンライン申請サイトにアクセスした場合は、申請書IDはすでに入力された状態です。申請書IDは、半角英数字23桁となります。

 

ここで登録したメールアドレスに、顔写真を登録する申請者専用ウェブサイトのURLが届きます。

 

1.4. 顔写真を登録する

登録したメールアドレスに届いたURLから、申請者専用ウェブサイトにアクセスして顔写真を登録します※4

※4 メールアドレスを登録する際に使用した端末と異なる端末で申請者専用ウェブサイトにアクセスした場合は、登録したメールアドレスに認証番号が届きます。その番号を端末認証画面に入力しましょう。

 

スマートフォンで申請を行うのであれば、スマートフォンのカメラ機能を使って顔写真を撮影し、そのまま登録することが可能です。

 

1.5. 申請情報を登録する

顔写真以外の申請情報として、以下の3点を登録します。

 

  • 生年月日
  • 電子証明書の発行希望有無
  • 氏名点字の希望有無

 

カードに記録できる電子証明書は、次の2つです。

 

■署名用電子証明書

インターネット等で電子文書を作成・送信する際に利用するものです。たとえば、e-Taxの電子申請に使用します。

 

■利用者証明用電子証明書

ウェブサイトなどにログインするときに利用するものです。たとえば、マイナポータルのログインやコンビニで住民票の写しなどを交付する際に使用します。

 

1.6. 申請完了のメールを確認する

申請情報の登録が完了すると、登録したメールアドレスに申請受付完了のメールが届きます。メールが届いていれば、申請手続きは完了です。

 

申請内容に不備があれば、登録したメールアドレスに不備の案内が届きます。メールに記載されているURLから、再申請に必要な情報を登録してください。

 

1.7. 交付通知書(はがき)を受け取る

申請から約1ヵ月から2ヵ月後に、市区町村から交付通知書が自宅に郵送されます。交付通知書にはカードの受け取り期限が記載されていますので、期限内に交付場所まで本人が受け取りに行きましょう。

 

カードの受け取りの詳細については、後述します。

2. マイナンバーカードの作り方|証明写真機からの申請

マイナンバーカードの作り方|証明写真機からの申請
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

一部の証明写真機からも、QRコード付き交付申請書があればカードを申請することができます。証明写真機の種類によって多少の違いはありますが、手順は以下の通りです。

 

  1. 証明写真機のトップ画面から「個人番号カード申請※5」を選択。
  2. 交付申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざす。
  3. 必要事項を入力し、顔写真を撮影。
  4. 顔写真と申請内容を確認して申請。
  5. 交付申請確認証が印刷される。

※5 トップ画面の表記は、「マイナンバー」「マイナンバーカードの撮影・申請はこちら」などと表記されていることもあります。

 

申請から約1ヵ月から2ヵ月後に、交付通知書が自宅に郵送されます。

3. マイナンバーカードの作り方|郵便での申請

マイナンバーカードの作り方|郵便での申請
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

郵便によりカードを申請することもできます。手順は以下の通りです。

 

  1. 交付申請書に必要事項を記入。
  2. 縦4.5cm・横3.5cmの顔写真(裏面に氏名・生年月日を記入)を貼付け。
  3. 同封されている送付用封筒に交付申請書を封入して投函。

 

もし、送信用封筒を紛失した場合は、交付申請書ダウンロードページから送付用封筒材料をダウンロードすることができます。

 

また、郵送で申請した場合も、約1ヵ月~2ヵ月後に交付通知書が自宅に郵送されます。

4. マイナンバーカードの作り方|カードの受け取り

マイナンバーカードの作り方|カードの受け取り
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

交付通知書が届いたら、交付通知書に記載されている期限内に必要な持ち物を持参して交付場所でカードを受け取りましょう。

 

交付にあたってカードに暗証番号を設定する必要があります。事前に暗証番号を考えておくと、手続きがスムーズです。暗証番号については後述します。

 

4.1. 必要なものを準備して指定の受け取り場所へ

交付通知書に記載されている交付場所に、原則として本人がカードを受け取りに行きます。ただし、15歳未満の子どもは、親(法定代理人)の同行が必要です。

 

本人が病気だったり、身体障害があったり、やむえない理由があったりする場合は、代理人にカードの受け取りを委任することが可能です。

 

なお、自治体によっては事前予約が必要です。あらかじめ住民票のある自治体のホームページで事前予約が必要かどうかを確認しておきましょう。

 

必要な持ち物は、以下の通りです。

 

  • 交付通知書(はがき)
  • 通知カード(令和2年5月以前に交付されている場合)
  • 本人確認書類
  • 住民基本台帳カード(保有している場合)
  • マイナンバーカード(保有している場合)

 

法定代理人の場合は、上記に加えて「法定代理人の本人確認書類」と「法定代理人であることを証明する書類※6」が必要です。代理人交付の場合は、上記に加えて「代理人の本人確認書類(代理権者が出頭する場合は代理権者の確認書類)」や「出頭が困難であることを証明する書類」が必要となります。

※6 同一世帯の親などであれば、この書類を省略できます。

 

本人確認書類は、以下のいずれか1つです。

 

  • 住民基本台帳カード(顔写真付き)
  • 運転免許証
  • 運転経歴証明書(交付日が平成24年4月1日以降のもの)
  • 旅券
  • 身体障がい者手帳
  • 精神障がい者保健福祉手帳
  • 療育手帳
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書
  • 一時庇護許可書
  • 仮滞在許可書

 

もし、上記の本人確認書類がない場合は、以下のような「氏名・生年月日」あるいは「氏名・住所」が記載されているものが2つ必要です。

 

  • 健康保険証
  • 年金手帳
  • 社員証
  • 学生証
  • 学校名が記載された各種書類
  • 医療受給者証

 

4.2. 暗証番号を設定して交付を受ける

交付窓口で本人確認を行ったうえで、2つの暗証番号を設定することにより、カードが交付されます。

 

署名用電子証明書

英数字を組み合わせた6 文字から 16 文字

 

アルファベット:大文字でAからZまで

数字:0から9まで

利用者証明用電子証明書

住民基本台帳用

券面事項入力補助用

数字4桁

5.「マイナポイント」の概要

「マイナポイント」の概要
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

マイナポイントは、マイナンバーカードの普及・活用の促進および消費の活性化を目的とした、QRコード決済や電子マネーといったキャッシュレス決済サービスで利用できるポイントを付与する事業です。

 

現在、2023年2月までに申し込むことで最大2万円分のマイナポイントを受け取ることができる『マイナポイント第2弾』が実施されています。

 

5.1. マイナンバーカードを作って最大2万円分のポイントをゲット 

2023年2月末までに『マイナポイント第2弾』に申し込むと、カードの新規取得者などに最大5,000円分のポイントが付与されます。また、「健康保険証として利用申し込み」・「公金受取口座の登録」をすると、それぞれ7,500円分のポイントを受け取ることが可能です。

 

そのためには、キャッシュレス決済サービスとカードを紐づける必要があります。

 

ポイントが付与されるタイミングは、キャッシュレス決済サービスによって差がありますので、決済サービスのホームページで詳細をご確認ください。

 

『マイナポイント第2弾』に対するカードの交付申請期限は、2022年12月末となっています。ポイントを受け取りたい方は、早めにカードを申請しましょう。

 

5.1.1. 新規取得など:最大5,000ポイント

新規取得者など(第1弾の申し込みをしていない人を含む)が2023年2月末までに『マイナポイント第2弾』に申し込むと、選択したキャッシュレス決済サービスを利用した金額の25%に相当するポイントを受け取ることができます。

 

5.1.2. 健康保険証として利用申し込み:7,500ポイント

2023年2月末までに「健康保険証として利用申し込み」をすると、7,500ポイントが付与されます。マイナポイントの申し込みのときに、あわせて申し込むことも可能です。

 

5.1.3. 公金受取口座の登録:7,500ポイント

2023年2月末までに「公金受取口座の登録」をすると、7,500ポイントが付与されます。マイナポイントの申し込みのときに、あわせて申し込むことも可能です。

 

5.2. 対象となる主な決済サービス

マイナポイントの対象となる主な決済サービスは以下の通りです。

 

サービス名

付与されるポイント

nanaco

nanacoポイント

WAON

WAONポイント

au PAY

au PAY 残高

d払い

dポイント

PayPay

PayPayポイント

楽天ペイ

楽天ポイント

ゆうちょPay

ゆうちょPayポイント

楽天カード

楽天ポイント

ICOCA

ICOCAポイント

オリコカード

オリコポイント

 

5.3. マイナポイントの申し込み方法

スマートフォンから申し込む場合はマイナポータルアプリから申請し、パソコンから申し込む場合はマイナポイント申し込みサイトから申請します。

 

申し込みには、以下のものが必要です。

 

  • マイナンバーカード
  • 数字4桁の暗証番号
  • マイナンバーカード読取対応のスマートフォン
  • またはパソコン・ICカードリーダー
  • 決済サービスID・セキュリティコード
  • (スマートフォンの場合)利用するOS用のマイナポータルアプリ
  • (パソコンの場合)マイキーID作成・登録準備ソフト

 

また、申し込みは全国に約7万箇所ある支援端末を利用する方法もあります。

6. マイナンバーカードを発行したらできること6つ

マイナンバーカードを発行したらできること6つ
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

6.1. 身分証明書として使用できる

顔写真付きの本人確認書類として利用が可能です。たとえば、ライブ会場の入場や携帯電話の契約、各種会員登録などに使用できます。

 

6.2. コンビニで公的証明書を発行できる

電子証明書をカードに記録しておくことで、コンビニなどのキオスク端末(マルチコピー機)から市区町村が発行する公的証明書(住民票の写し・課税証明書・印鑑登録証明書など)を取得できます。

 

6.3. 健康保険証としても使用できる

「健康保険証として利用申し込み」をしておくことで、医療機関や薬局の一部でカードを健康保険証として使用することが可能です。

 

6.4. マイナポイント事業のポイントを受け取れる

前述のとおり、期限までに『マイナポイント第2弾』に申し込むと、マイナポイントを最大で2万ポイント受け取ることができます。

 

6.5. 新型コロナワクチン接種証明書の電子交付に利用できる

スマートフォンの新型コロナワクチン接種証明書アプリから接種証明書の電子申請・電子交付が可能です。

 

6.6. マイナンバーカード方式で確定申告ができる

電子証明書をカードに記録しておくことで、マイナンバーカード方式で確定申告をすることができます。

7. マイナンバーカードの作り方についてよくある質問Q&A

マイナンバーカードの作り方についてよくある質問Q&A
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

Q1. マイナンバーカードがすぐ欲しい場合は?

どの申請方法でも、交付通知書が届くまでに約1ヵ月~2ヵ月かかります。すぐにカードが欲しいなら、なるべく早く申請手続きをしましょう。

 

申請状況照会サービスに申請書IDと生年月日を入力することで、状況を照会することが可能です※7

※7 状況の照会ができるようになるには、申請書到着日もしくはオンライン申請日から2週間程度かかります。

 

Q2. 顔写真の注意点は?

以下の点に注意しましょう。

 

  • 6ヵ月以内に撮影されたもの
  • 正面・無帽・無背景
  • ファイル形式:jpeg
  • カラーモード:RGB
  • ファイルサイズ:20KBから7MB
  • ピクセルサイズ:縦横ともに480pixelから6,000pixel
  • 髪の毛や眼鏡、ヘアバンド、マスク等によって顔の一部が隠れていたり、人物を特定しにくかったり、画像データの品質に乱れがあるものは不適切

8. まとめ

マイナンバーカード作り方まとめ
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

マイナンバーカードは、『QRコード付きマイナンバーカード交付申請書』があれば、オンラインで手軽に交付申請をすることが可能です。申請から約1ヵ月から2ヵ月で自宅に交付通知書が届きますので、交付通知書に記載されている期限内に必要書類を持参のうえで本人が受け取りに行きましょう。

 

カードは本人確認書類になるばかりではなく、公的書類をコンビニで受け取ったり、マイナンバーカード方式で手軽に確定申告ができたりします。

 

今なら、2023年2月までに申し込むことで最大2万円分マイナポイントを受け取ることができる『マイナポイント第2弾』が実施されています。