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世界中で活発に取引が行われている仮想通貨(暗号資産)。本記事はこれから仮想通貨を始めたい方に向けて、仮想通貨の仕組みやリスク、メリット、デメリットについて詳しく解説します。「仮想通貨の仕組みを知って損をしないようにしたい」という方はぜひ最後までご覧ください。
1.【図解で解説!】仮想通貨の仕組みをわかりやすく紹介
仮想通貨とは、インターネット上に存在する仮想の通貨のことです。現物はありませんが、世界中で投資対象・決済手段として使われる場面が増えています。ではなぜ、実物のない「仮想通貨」が世界中で使用されるほどの価値があるのかについて、本章で詳しく解説します。
1.1.「ブロックチェーンシステム」を利用している
仮想通貨の価値が高い理由の一つに「ブロックチェーンシステム」を利用している点が挙げられます。ブロックチェーンとは、仮想通貨取引のデータが入っている「ブロック」どうしを複雑な数値で「チェーン状」につなげる仕組みのことです。
データを改ざんするためには、つながっている他のデータも変えなければなりません。そのため、不正がしにくい仕組みとなっており、従来の中央管理型システムより安全に利用することが可能になります。
1.2. 仮想通貨の利用方法
2022年5月時点、仮想通貨には以下の利用方法があります。
- 投資
- 決済
- 送金
- 寄付
- プラットフォーム
インターネット上ではあらゆる取引が可能であることが分かります。さらに、2018年には日本の家電量販店「ビックカメラ」の決済でビットコインが使えるようになりました。このように、日本でも仮想通貨で決済をする場面が広がっています。
1.3. 仮想通貨取引で値上がり益を出す仕組み
仮想通貨は価格変動が大きく、ハイリスクハイリターン投資といえます。
実際に2022年3月7日に「約440万円」だったビットコインが、3月29日には「約580万円」まで高騰しました。当然下落のリスクもありますが、タイミングによっては初心者でも大きな利益を得られる可能性があります。
2. 仮想通貨で儲かる方法
仮想通貨で稼ぐためには、いくつかの方法があります。そのなかでも特に利用されている方法は以下3つです。
- 現物取引
- 先物取引
- マイニング
それぞれ詳しく解説します。
2.1. 現物取引
現物取引とは、現レート(現在価格)で仮想通貨を買い、高くなったときに売ることで利益を得る取引方法です。
たとえば「1BTC=約440万円」のときに購入したビットコインを「1BTC=約580万円」のときに売却すれば、約1.3倍の利益になります。シンプルな方法であるため、投資初心者でも始めやすく稼ぎやすいといえます。
2.2. 先物取引
先物取引とは、前もって設定した条件(金額、数量)に合わせて自動的に仮想通貨を売買する取引方法です。
たとえば「1BTCが100万円に下がったときに1BTCを買う」と設定しておけば、価格が下がったタイミングで自動的に購入してくれます。価格と数量を決められるため、常にレートを見ていなくても予算内で取引できる点が最大の特徴です。
2.3. マイニング
マイニングとは、ブロックチェーン上に取引データを正しく保存する作業のことです。一番早く取引データを保存した人は、報酬としてマイニングした仮想通貨が与えられます。
複雑な計算を行うためには高性能コンピューターが必要で、初期費用が高いです。しかし「クラウドマイニング」という方法であれば、企業に資金を提供してマイニングを依頼して稼ぐことができます。「クラウドマイニング」は、マイニングの知識が不要かつコンピューターを準備するコストをかけずにマイニング報酬を得ることができます。
3. 仮想通貨の特徴・魅力
仮想通貨は「ビットコイン」や「イーサリアム」を中心に、年々盛り上がりを見せています。そんな仮想通貨には、3つの特徴と魅力があります。
- 個人間での送金が可能
- 世界共通の通貨単位で海外でも使える
- 中央管理者がいない
それぞれ詳しく解説します。
3.1. 個人間での直接送金が可能
仮想通貨は個人間で直接送金ができるため、低コストかつスピーディーな取引ができます。
たとえば、銀行振込をする場合、銀行によっては営業時間にならないと振り込めないことがあります。仮想通貨はブロックチェーン技術により仲介業者のいない取引が可能であるため、24時間いつでも個人間で送金ができます。
3.2. 世界共通の通貨単位で海外でも使える
仮想通貨は世界共通の通貨として利用できます。
「日本円」だと日本でしか使えないように、国に認められた法定通貨でないと取引に使うことができません。しかし、仮想通貨は「世界共通の価値を持つ通貨」であるため、同じ商品を買うために必要な仮想通貨はどの国でも同じです。今後、仮想通貨が広がっていくことで、通貨格差による物価の違いが少なくなることも期待できます。
3.3. 中央管理者がいない
仮想通貨取引には、特定の管理者がいません。「〇〇銀行」や「〇〇会社」とは違い、中央管理者がいない仮想通貨にはメリットが多いです。
- 手数料が安い(中間業者手数料の削減)
- 取引がスピーディー(直接取引ができる)
- いつでも取引できる(営業時間を気にしない)
4. 仮想通貨の始め方は?
仮想通貨は主に仮想通貨取引所で取引をします。そのため、仮想通貨取引を始めるためには、まず「仮想通貨取引所」で口座開設をしましょう。ここからは、実際の買い方と売り方について解説します。
4.1. 買い方
仮想通貨取引所の口座を開設したあとに仮想通貨を買う手順は以下2ステップです。
- 仮想通貨取引所の口座に日本円を入金
- 仮想通貨を購入する
4.1.1. 日本円を入金
- 仮想通貨取引所に入金する方法
- 銀行振込
- コンビニ入金
- クイック入金(ネットバンキング)
おすすめは手数料がかからない「クイック入金」です。アプリでも入金できるため、ATMを利用する手間が省ける点もメリットです。
4.1.2. 仮想通貨を購入する
仮想通貨取引所に日本円を入金したら、主に3種類の方法で仮想通貨を購入します。
取引方法 | 内容 | 特徴 |
---|---|---|
現物取引 | 現レート(現在価格)で仮想通貨を買う | 買いたいときにすぐ買える |
先物取引 |
前もって設定した条件(金額、数量) に合わせて自動的に仮想通貨を買う |
・予算内で取引できる ・自動的に取引できる |
レバレッジ取引 |
預けた仮想通貨を担保にして、 元手より多くの仮想通貨を買う |
元手より多くの利益を得られる |
レバレッジ取引は大きな利益に期待できますが、損失リスクも高いです。そのため、初心者の方は現物取引か先物取引での取引をおすすめします。
4.2. 売り方
仮想通貨は仮想通貨取引所内で売ることができます。取引所によって方法が少し異なりますが、基本的には以下の3ステップで仮想通貨を売ります。
- 売りたい銘柄を選択
- 売る量を選択
- 売却
これで仮想通貨の売却は完了です。
4.2.1. 仮想通貨を現金化する方法
売却した仮想通貨を現金化する方法は、以下の手順です。
- 口座に出金申請
- 取引所内で自身の銀行口座を登録
- 銀行口座に出金したい金額を選択
- 申請完了後、口座に反映されているか確認
- 銀行から引き出す
- 現金化完了
仮想通貨取引所から銀行口座に出金する際には手数料がかかる場合があります。
【仮想通貨取引所の出金手数料一覧】
仮想通貨取引所名 | 出金手数料 |
---|---|
Coincheck | 407円(税込) |
bitFlyer | 220円〜770円(税込) |
DMM Bitcoin | 無料 |
GMOコイン | 無料 |
(2022年5月16日現在)
利用している仮想通貨取引所の出金手数料をチェックし、利益を無駄にしないようにしましょう。
5. 仮想通貨投資をするメリットとは?
仮想通貨を投資対象とするメリットは、主に以下の3つです。
- 価格変動が大きく高い利益が期待できる
- いつでも取引ができる
- 今後も高い将来性が期待されている
1つずつ解説します。
5.1. 価格が高騰すると、高い利益がでやすい
仮想通貨は価格変動が大きいため、高騰すると利益も大きくなります。
たとえば、ビットコインの価格は2021年3月1日時点で1BTC約470万円台、その1ヵ月後の4月1日には約640万円台まで急激に170万円以上高騰しました。もしこの時期に1BTCを取引していれば、170万円以上の利益になっていました。このように価格変動が大きい仮想通貨は、利益も大きくなる可能性があります。
5.2. いつでも取引ができる
仮想通貨取引はいつでも取引ができます。営業時間内でしか取引できない株式投資とは異なり、いつでも取引できることはメリットです。サラリーマンであれば、証券取引所が開いている時間にリアルタイムで参加することは難しいですが、仮想通貨取引であれば、営業時間に縛られずいつでも取引できます。
5.3. 今後も高い将来性が期待されている
仮想通貨投資の最大のメリットは、将来性が高いことです。その理由は、世界中で仮想通貨が投資対象になっているからです。
実際に2021年10月19日、アメリカのProShares社のビットコイン投資信託が上場しました。さらに2021年2月にはカナダとバミューダの企業も上場しており、仮想通貨を投資対象にする動きは世界中で見られています。世界中の企業が投資信託で上場していることから、今後も高い将来性が期待されていることが分かります。
6. 仮想通貨投資をするデメリットは?
ここまで仮想通貨の仕組みやメリットについて解説しましたが、仮想通貨投資にもデメリットがあります。
- 税率が高い
- ハッキングや不正アクセスのリスク
- 常に価格変動を監視することは難しい
1つずつ解説します。
6.1. 税率が高い
仮想通貨の税率は、仮想通貨で得た利益に対して最大55%かかるケースがあります。なぜなら、仮想通貨の所得は「雑所得」に分類されるからです。雑所得は「累進課税」とよばれる仕組みで、所得が高いほど多く課税されます。
【仮想通貨と株式の税金一覧】
内容 | 税区分 | 税率 | 内訳 |
---|---|---|---|
仮想通貨 | 雑所得 | 最大55% | 所得税:5%〜45% 住民税:10% |
株式、FX | 配当所得 | 一律20.315% | 所得税:15% 住民税:5% 復興特別所得税:0.315% |
所得により変動はあるものの、仮想通貨は株式やFXよりも高い税率がかかるケースがあることを理解する必要があります。
6.2. 取引所のハッキングやアカウントへ不正アクセスの危険がある
仮想通貨取引所を利用する場合、ハッキングやアカウントに不正アクセスされる危険性があります。実際に、2019年5月7日に大手仮想通貨取引所Binance(バイナンス)がハッキングにより7,000BTCの被害を受ける事件がありました。このようにブロックチェーン技術で運営されていても、ハッキングのリスクがあることを理解する必要があります。
6.3. 常に価格変動を監視するのは難しい
仮想通貨は価格変動が大きく、常にレートを監視することは難しいです。ビットコインは1時間で大きく価格が変わることがあります。短期的な利益を出すためには、常にレートを確認して取引のタイミングを見極める必要があります。そのため、これから仮想通貨投資を始める方は長期保有を目的に取引することがおすすめです。
7.【将来性ない?】仮想通貨で投資をするリスクや注意点
これから仮想通貨を始める方は「どんなことに注意すべきかわからない」という方が多いでしょう。リスクさえ知っておけば、初心者でも仮想通貨で稼げる可能性はあります。
本章では仮想通貨投資をするうえで注意すべきことや理解すべきことについて解説します。仮想通貨投資にまだ不安がある方は、チェックしてみてください。
7.1. 仮想通貨投資は余剰資金で行う
仮想通貨投資は余剰資金で行いましょう。なぜなら、投資にはリスクがつきもので、仮想通貨も価格が下がって損をすることがあるからです。生活に必要なお金を削って損をすると、多額の借金で生活ができなくなることもありえます。そのため、仮想通貨投資は必ず資金に余裕がある範囲で行いましょう。
7.2. ハッキングのリスクを理解する
仮想通貨は従来のネットワークよりセキュリティーの高い技術で運営されていますが、それでもハッキングのリスクはあります。前述したBinanceのハッキング事件以外にも、2018年には大手の仮想通貨取引所Coincheckでも仮想通貨の流出事件が起こりました。このように過去にハッキング被害を受けた大手取引所もあるため、仮想通貨投資にはリスクがあることを理解しましょう。
7.3. 詐欺コインの存在を知り注意する
仮想通貨を購入するうえで、詐欺コインがあることを知っておきましょう。詐欺コインとは、詐欺を目的として作られたコインのことです。仮想通貨は世界的にもまだ規制や法制度が整っておらず、仮想通貨関連の詐欺被害報告はいまだに多いです。
実際に独立行政法人国民生活センターには、2021年に4,662件※の仮想通貨関連のトラブル相談が寄せられています。
※引用元:独立行政法人 国民生活センター
詐欺コインの被害に遭わないために、これから仮想通貨投資を始める方は、金融庁が認めている「暗号資産交換業者」で取引することをおすすめします。
7.4. 価格変動のリスクを理解する
仮想通貨は価格変動が大きいです。そのため、買ったときより価値が下がることで損をする可能性もあります。ただし、ビットコインを含めた仮想通貨は誕生以降、価格が右肩上がりであるため、長期目的にコツコツと運用すれば利益が期待できます。価格が急落したことに焦らず冷静に対応できるよう、価格変動のリスクについては十分に理解しておきましょう。
7.5. 秘密鍵やパスワードの紛失リスク
仮想通貨の取引をする際には「仮想通貨ウォレット」とよばれる、仮想通貨を管理するお財布が必要です。ウォレットにはパスワードがあり、忘れてログインできなくなると保有していた仮想通貨を取り戻すことが困難になります。ウォレットのパスワードは忘れないように、必ずメモを取って保管しましょう。
7.6. システム障害があることを理解する
仮想通貨取引所を介して取引する場合、システム障害で一時的に利用できなくなる場合があります。実際にDMM Bitcoinでは、システム障害によって2021年7月10日10:00〜11:00のあいだアクセスできないトラブルが生じました。
仮想通貨は変動が大きいため、取引したいときにアクセスできないのは困ります。初心者の方はシステム障害で焦らないよう、長期の資産運用を目的にコツコツ取引しましょう。
7.7. 法令・税制の変更があることを知っておく
仮想通貨は法定通貨と比べて、まだ歴史が浅いです。そのため、今後は法令や税制の変更があることを理解しておきましょう。現に、2020年には以下のような変更がありました。
- 暗号資産取引の規制強化
- 定義名称が「仮想通貨」から「暗号資産」へ変更
- 暗号資産の管理業者は本人確認などの登録が必要になった
安全に仮想通貨取引をするうえで、法令や税制の変更についてはチェックしましょう。
8. 仮想通貨の仕組みを学べる本や漫画
これから仮想通貨投資を考えている方のなかには「なにから勉強すればいいかわからない」という方も多いでしょう。そんな方向けに、本章では初心者でも仮想通貨の仕組みが学べるおすすめの本を紹介します。「なにも知らずに大損してしまった」となりたくない方は要チェックです。
8.1. ビットコインの仕組みがわかりやすいオススメ 漫画
本記事で紹介するのは「【改訂版】マンガでわかる最強の仮想通貨入門」という漫画です。主人公の女の子が仮想通貨を学びながらアイドルを目指すストーリーで、初心者向けにかみ砕いて解説されています。
仮想通貨は「ブロックチェーン」「マイニング」など専門用語が多数あります。この本は仮想通貨の専門用語や仕組みだけでなく、取引方法やチャートの見方など、仮想通貨に必要な基礎知識を学ぶことができます。物語の流れでサクサク読めるため、初心者でも概要を把握して仮想通貨投資を始められるようになります。
9. まとめ
本記事では、仮想通貨の仕組みや注意点について解説しました。仮想通貨は、歴史が浅くリスクも存在します。しかし、ビットコインなどの主要仮想通貨は、右肩上がりに高騰しています。これから仮想通貨投資を始める方は長期の資産運用を目的にコツコツと投資するとよいでしょう。