ビットコインを購入したものの、現金化できずに困っていませんか? せっかくのビットコインも換金できなければ意味がありません。本記事では、お得な換金方法や換金率を高めるコツについて紹介しています。
ビットコインを換金したい!換金方法や最適なタイミングについて解説 (※画像はイメージです/PIXTA)

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「ビットコインの換金にはどんな手続きが必要なの?」

「換金のコツやポイントを知りたい」

 

ビットコインを持っているけれど換金の知識がない、換金する最適なタイミングがわからないなど疑問を持っている方も多いでしょう。

 

本記事では、利益を最大限確保したうえで換金するための具体的な方法やタイミングを詳しく解説していきます。

1. ビットコインを現金化!日本円に換金する5つの方法
1.1. 仮想通貨(暗号資産)取引所の「販売所形式」を利用する
1.2. 仮想通貨(暗号資産)取引所の「取引所形式 」を利用する
1.3. ビットコインATMで時間を気にせず換金
1.4. 他人との直接取引
1.5. デビットカードで商品を購入する
2. ビットコインの換金!換金率がいいベストタイミングは?
2.1. ビットコインが高騰したとき
2.2. ポジティブなニュースの発表時
2.3. あらかじめ決めていた売値や期間に達したとき
3. 仮想通貨取引所での換金手順
3.1. 販売所形式での換金手順
3.2. 取引所形式での換金手順
3.3. 日本円で出金する手順
3.4. コインチェックでの換金方法を簡単に解説
4. ビットコインを換金するときに知っておきたい注意点
4.1. レート変動によって損にも得にもなる
4.2. 利益が出ると税金がかかる
4.3. サービスによっては希望通りに換金できない
4.4. 換金には手数料がかかる
5. ビットコインを海外の法定通貨に換金したい!
5.1. 現地のビットコインATMを利用する
6. ビットコインの換金と税金
6.1. ビットコインの利益に課税される税率
6.2. 税金が発生するタイミングと税金対策
6.3. 確定申告は必要か?
6.4. 仮想通貨の換金にはどのくらい時間がかかる?
6.5. 仮想通貨専用の損益計算ソフトもある
7. まとめ

1. ビットコインを現金化!日本円に換金する5つの方法

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

日本においては、現金の代わりにビットコインを使用できる環境が整っているとはいえず、通貨としての実用性はまだまだ発展途上です。せっかく購入したビットコインも現金にできないと意味がありません。

 

誰でもすぐに実践できる換金方法を5つご紹介します。

 

ひとつひとつ詳しく説明していきますので、最も適した方法を見つけましょう。

 

1.1. 仮想通貨(暗号資産)取引所の「販売所形式」を利用する

比較的容易に換金できるのは販売所形式を利用する方法です。

 

仮想通貨取引所に対し、ビットコインを売って、円をもらうという流れになります。

 

この場合、スプレッド(買値と売値の差)が生じるため、他の方法と比べて手数料の負担が大きいのがデメリットです。

 

ただし、手続きが簡単で即時換金できるので、初心者にはおすすめです

 

1.2. 仮想通貨(暗号資産)取引所の「取引所形式 」を利用する

次に紹介するのは、「取引所形式」を使う方法です。

 

取引所を通じて、こちらが指定する売値で取引に応じてくれる相手を探し、ビットコインを売り、円を受け取ります。

 

売値を高く設定しすぎると、買い手がなかなか見つからず、売却に一定期間を要することもあるのが難点です。

 

しかし、うまくいけば高値で売却できるほか、スプレッドが狭いので手数料を安く抑えられます。

 

1.3. ビットコインATMで時間を気にせず換金

次は、「ビットコインATM」を利用した方法です。

 

街に設置されている機器を操作するだけで、ビットコインを現金に換えられるのですが、日本国内にビットコインATMは設置されていません。(2022年5月11日時点)

 

ただ、時間を問わず、面倒な手続き不要で換金できるメリットがあるので、ATMの将来的な普及を見据え、頭の片隅に入れておいて損はないです。

 

1.4. 他人との直接取引

ビットコインは、法定通貨と同様に個人間での取引も可能です。

 

お互いの口座情報が分かれば直接送金できるので、仲介手数料がかからないうえ、相場に左右されることなく換金できます。

 

ただし、他人との直接取引は信頼関係のうえに成り立つものであり、トラブルに発展しかねないので初心者にとっては少々難易度が高いです。

 

1.5. デビットカードで商品を購入する

換金とは少しだけニュアンスが違いますが、デビットカードでの支払いをビットコインに換えることも可能です。

 

とにかく手元に現金が欲しいという方にデビットカードを使うメリットはありませんが、デビットカード払いに対応している店舗であればすぐにでも実践できるので、わざわざ円に替えるのが面倒だという方に適しています。

2. ビットコインの換金!換金率がいいベストタイミングは?

 
(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

ビットコインの価格は常に変動しているため、換金のタイミングによっては、換金率がガクッと下がってしまうので要注意です。

 

換金に適したタイミングを3つピックアップして、細かく解説していきます。

 

2.1. ビットコインが高騰したとき

投資の原則は「安いときに買って、高いときに売る」ことです。よって、高値の瞬間を見逃さないために情報収集が重要になってきます。

 

相場は常に上下しているので、よほど知識と経験がないと長期的な天井(最高ないしはそれに近い高値になっているところ)を見極めるのは至難の技です。日頃から相場を注視し、いつかやってくる高騰した瞬間に売り抜けることが利益を確保するための有効な手段です。

 

2.2. ポジティブなニュースの発表時

仮想通貨は著名人の言動や機能リニューアルなどにより、価格が激しく上下する傾向にあります。

 

たとえば、2021年1月にはイーロン・マスク氏がTwitterプロフィールを「#Bitcoin」としたことで、一時的に27%、円換算で90万円上昇しました。

 

ビットコインの最新情報はネット上で収集できるので、明るいニュースは見逃さないように意識しておきましょう。

 

2.3. あらかじめ決めていた売値や期間に達したとき

当然ですが、最も換金に適したタイミングは、自分が納得した価格で売却できる瞬間です。

 

しかし、「利益を増やしたい」「損失を出したくない」という欲が出てしまうと、一時的な感情に振り回され、最適な売却価格を逃す可能性があります。

 

よって、ビットコインを手放す決意ができたならば、まずは「この価格になったら換金する」というルールを決めるところから始めましょう。

3. 仮想通貨取引所での換金手順

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

初心者が換金手続きに高いハードルを感じるケースは少なくありませんが、実際のところはとても簡単です。

 

取引所によって、必要な手順は若干異なりますが、今回は、応用が可能な基本的な流れを、換金方法ごとに解説していきます。

 

3.1. 販売所形式での換金手順

各取引所には販売所のページが用意されているので、まずはそこでビットコインを選びます。

 

ビットコインは略称で「BTC」や「BTC/JPY」のように表示されるのが一般的です。

 

次に、売りたい(換金したい)数量を入力すると、多くの場合、換算された円の価格が表示されるので、丁寧に確認したうえで、注文確定に進みましょう。

 

販売所形式での手順は以上で終わりです。

 

販売所を利用すると、簡単に換金手続きを実行できます。しかし、一度手放したビットコインは戻ってこないので、自分が意図する数・額であるかをしっかりとチェックすることが大切です。

 

3.2. 取引所形式での換金手順

取引所のページを開くと、「取引板」が表示されます。

 

取引板は、価格ごとにおける買い・売り注文の量が一目でわかる一覧表のようなものです。

 

また、注文の方法としては、価格を指定しない「成行」と価格を指定しておく「指値」がありますので、状況に応じた使い分けをおすすめします。

 

まずは、ビットコインの取引板から、希望する売値と数量を設定しましょう。

 

たとえば、指値注文の場合、ビットコインが指定価格になった瞬間に誰かの買い注文が入っていれば、取引が成立します。

 

なお、指値があまりにも相場とかけ離れていると、取引成立まで時間がかかるので注意が必要です。

 

3.3. 日本円で出金する手順

ビットコインを円に換金できれば、あとは出金手続きを残すのみです。

 

まずは、出金先の銀行口座を登録しましょう。

 

口座登録が終われば、入出金画面から日本円「出金」を選び、出金先の口座と金額を入力します。

 

この段階で内容確認のステップがあるので、入念なチェックを行ったうえで、処理を確定させましょう。

 

なお、一部の取引所では、メールやSMSなどによる2段階認証が求められますので、簡単な認証手続きが必要です。

 

3.4. コインチェックでの換金方法を簡単に解説

仮想通貨取引所コインチェックを例に挙げて、よりわかりやすく簡単に換金の流れを解説していきます。必要なのはたった3ステップです。

 

  1.  取引画面からビットコインを選ぶ
  2. 「売却」を選び、売却数を設定
  3.  内容確認を行ったあと、処理を実行

 

以上で、換金手続きは終了です。現金にしたいときは、出金申請により通常1〜2日程度で登録口座に着金します。

 

なお、コインチェックでは取引板による売却ができるので、少しだけ手間は掛かりますが、手数料を抑えたい場合は積極的に利用してみましょう。

4. ビットコインを換金するときに知っておきたい注意点

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

換金の際は、以下の4点に注意しましょう。

 

  • レート変動によって損にも得にもなる
  • 利益が出ると税金がかかる
  • サービスによっては希望通りに換金できない
  • 換金には手数料がかかる

 

慣れないうちは、気をつけなければならないポイントなので丁寧に解説していきます。

 

4.1. レート変動によって損にも得にもなる

ビットコインを換金する際は、購入時よりも売却時のレートが高ければ得をし、低ければ損をします。

 

投資の基本ルールですが、仮想通貨はボラティリティ(レート変動の幅)が非常に大きいので、特に注意が必要です。

 

長期的な適正価格を見極めるのは難しいですが、少なくとも、一時的に価格が下落している状況だけは避けるように心がけましょう。

 

また、利益を追い求めすぎても好機を逃しかねないので、ある程度は割り切った判断をしていくのも大切です。

 

4.2. 利益が出ると税金がかかる

換金した際の利益にかかってくる税金にも気をつけましょう。

 

たとえば、100万円でビットコインを購入し、そのあと、150万円まで価格が上昇したとします。

 

このタイミングで換金すると、50万円の利益が生じ、課税対象となってしまうのです。

 

仮想通貨の利益は「雑所得」として扱い、「累進課税」を適用するのが現行のルールです。

 

つまり、利益に比例し、税率も上がっていくので、たくさん稼げたと思っても半分は税金として持っていかれるというケースも起こり得ます。

 

4.3. サービスによっては希望通りに換金できない

初心者のうちはそこまで気にする必要はないですが、換金手続きは一定の制限を受ける場合があります。

 

たとえば、取引自体が制限されるケースです。

 

売りたいのに動けず、利益を逃したり、損失を膨らましたりする可能性があります。

 

取引の制限はハッキングなどトラブル発生時に生じる稀なケースではありますが、そのリスクは認識しておきましょう。

 

また、出金額に上限を課している取引所もあり、上限額は1日当たり1,000万円や5,000万円など様々です。

 

ビットコインを円に換金しても現金化できないと意味がないので、小分けに出金するなどの対応が必要になります。

 

4.4. 換金には手数料がかかる

換金に要する手数料にも気をつけましょう。

 

手数料の幅は取引所によって様々ですが、回数を重ねるうちに、大きな痛手となってきますので、換金は計画的に行うことが大切です。

 

また、出金に手数料を求められる取引所も存在しますので、最後まで油断してはいけません。

 

これらの手数料については、取引所ごとに長所と短所があるので、それぞれの規約をしっかりとリサーチしたうえで、慎重に換金しましょう。

5. ビットコインを海外の法定通貨に換金したい!

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

元々、ビットコインは国際送金の利便性を向上させる通貨として注目されていました。

 

いまでは、投資的な側面が強くなっていますが、ビットコインは国境を越える通貨としての役割を持っていて、銀行へ行かなくても海外法定通貨を入手できます。

 

5.1. 現地のビットコインATMを利用する

現地に設置されているビットコインATMを使えば、所有するビットコインを海外の法定通貨に即時換金できます。

 

たとえば、アメリカのATMでビットコインを売却すると、その場でアメリカドルを手に入れることができます。

 

手数料はかかりますが、ビットコインATMを使えば、言葉が通じない銀行等に行かずとも、現地の通貨を入手できます。

 

現在では、70か国以上にATMが設置されているので、覚えておいて損はありません。

6. ビットコインの換金と税金

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

仮想通貨と税金の関係について解説していきます。

 

現行の税制では、ビットコインを始めとする仮想通貨の換金による利益は課税対象となります。

 

なにも対策せずにいると、後々痛い目に遭いますので、基本的な知識は必ず身につけておきましょう。

 

6.1. ビットコインの利益に課税される税率

ビットコイン売買による利益は所得税のひとつである「雑所得」に区分されます。

 

雑所得には総合課税が適用されるので、給料といった他の所得と合計して税率を算出しなければなりません。

 

また、累進課税の対象でもあるので、利益と比例して、税率が上がることも理解しておきましょう。

 

所得額による税率は、以下のとおりです。

 

所得額 税率

195万円以下

5%

195万円を超え330万円以下

10%

330万円を超え695万円以下

20%

695万円を超え900万円以下

23%

900万円を超え1,800万円以下

33%

1,800万円を超え4,000万円以下

40%

4,000万円超え

45%

 

6.2. 税金が発生するタイミングと税金対策

税金が生じるタイミングは、主に以下の3つです。

 

  • 仮想通貨の売却益が20万円を上回ったとき
  • 他の仮想通貨と交換し、利益が20万円を上回ったとき
  • 決済に用いた仮想通貨の市場価格が20万円を上回ったとき

 

ビットコイン相場が高騰して、多額の含み益がでても、保有し続ける限り税金を収める必要はないです。

 

当然、損失も計上することができるので、利益から損失をしっかりと差し引いたうえで、税金を計算しましょう。

 

また、所得額を計算しながら、利確時期をずらすのも税金対策のひとつです。

 

6.3. 確定申告は必要か?

仮想通貨を換金した際に、20万円を超える利益が出てしまうと、確定申告が必要になります。

 

また、総合課税対象となるため、仮想通貨利益だけでなく、他の所得金額と合算額が20万円を超えた場合にも、確定申告をしなければならないので注意しましょう。

 

逆にいうと、課税対象となる所得の合計が20万円未満であれば、確定申告は不要です。

 

6.4. 仮想通貨の換金にはどのくらい時間がかかる?

仮想通貨の換金に要する時間は、方法によって様々です。

 

たとえば、販売所形式やビットコインATMを利用すると即時換金できますが、取引所形式の場合だと、指値の付け方によっては取引が成立しないケースも起こり得ます。

 

ただし、希望売値が市場相場とかけ離れていない限り、すぐに買い手は見つかるものなので、原則として換金に長い時間は要しません。

 

換金手続きを始める際には、即座に課税対象となってしまうことを常に意識しておきましょう。

 

6.5. 仮想通貨専用の損益計算ソフトもある

仮想通貨の広がりによって、いまでは仮想通貨専用の損益計算ソフトも多数リリースされています。

 

確定申告に要する面倒な損益計算などを自動で行ってくれる便利な代物なので、仮想通貨を頻繁に換金する方におすすめです。

7. まとめ

(※画像はイメージです/PIXTA)
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本記事では、ビットコインに関する換金方法や税金などについて紹介しました。

 

換金方法さえ知っておけば、手続き自体は決して難しくないです。ただし、換金する時期を間違えたり、手数料を甘く見たりすると、大きく損する可能性も十分あります。

 

また、慣れないうちは苦戦しますが、税金対策も欠かすことはできません。特に初心者のうちは、少額から換金することに慣れていきましょう。

 

本記事が、ビットコインを少しでも賢く運用するための一助となれば幸いです。