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ビットコイン価格が高騰したことで、暗号資産(仮想通貨)業界は大きな盛り上がりを見せました。仮想通貨に投資をする際は、どのような要因で値が動くのかを理解しておく必要があります。
急成長を遂げてきたビットコインは、将来性も期待されている通貨です。「価格の高騰」に着目しつつ、これまでの動向と特徴を解説します。
1. ビットコインとは?ビットコインの仕組みを解説
ビットコインは、仮想通貨市場で最も活発に取引されている通貨です。現代では、デジタル技術の発展に伴い、日常
生活にも電子決済サービスが広まりました。ただし、「仮想通貨」と「一般的な電子マネー」は仕組みが大きく異なります。
1.1. 株式、電子マネーや外貨とも違う仮想通貨
ビットコインを含めた仮想通貨が株式・電子マネー・外貨と異なるポイントは、通貨を管理するスタイルです。従来は、利用者全員の個人情報を1カ所のシステムに集めて管理していました。
しかし、「ブロックチェーン※」によって、利用者が各々管理でき、利便性も高まります。取引情報を書き換えられないため、安全性が大きく向上しました。
※ブロックチェーン⋯暗号化した取引のデータを鎖のように結びつけて改ざんされないよう管理するシステム
2. ビットコインの値動き
ここでは、ビットコインの値動きについて解説します。価格の変動を読み解くうえで欠かせないツールが「チャート」です。参考にする期間を変え、さまざまな角度で考察しなければなりません。「全期間」と「2022年」の項目に分けて、値動きの特徴を紹介します。
2.1. ビットコインの現在までの全期間チャート
2016年〜2017年のビットコインは、数万円程度と極めて低価格です。はじめに高騰した時期は2018年ころで、一気に200万円を突破しました。
2019年に価格が突然下落したものの、2020年を過ぎたあたりからうなぎ登りに上昇しています。2021年11月ころのビットコイン価格は約700万円まで達しました。
2.2. 2022年のチャート
2021年後期は好調だったものの、2022年は暴落からのスタートでした。1月終盤まで価格が下落し、400万円を下回るか否かのところまで落ち込みます。そこから、2月〜4月のあいだで550万円に到達と驚異的に上昇しました。
今後もビットコインが高騰する可能性は、ゼロではありません。夏から冬の伸び方に期待が寄せられています。
3. ビットコイン高騰はいつまで?歴史と高騰の原因とは
2022年のビットコイン価格推移全体を見ると、2020年ころと比べても極めて高い数値を誇っています。ビットコインが高騰した原因として挙げられるポイントは大きく分けて4つです。
- インフレへッジ※のポジションを手に入れた
- 大手保険会社が多額のビットコインを買った
- テスラのCEOによるツイートが注目を集めた
- ビットコインETFが認められた
これらの出来事によって、世間のビットコインに対する捉え方にも変化が生じました。
※インフレヘッジ⋯貨幣価値の下落に備え、現金を株や仮想通貨に投資しておくこと
4. 700万円まで高騰!ビットコインに起こった4つの要因
ビットコインは、発行当初と比べて大きく価格が跳ね上がりました。ビットコインが高騰した理由は、主に4つあります。それぞれの内容について解説するとともに、価格が急上昇した背景を振り返りましょう。
4.1. インフレヘッジの資産としてポジション
ビットコイン価格が高騰した理由の一つに、「インフレへッジ」の資産としてポジションを確立したことが挙げられます。
新型コロナウイルスが世界中を脅かし、日本円だけではなく各国の通貨も大打撃を受けました。貨幣の暴落を恐れた人々がビットコインと交換し、価格上昇につながったのではないかと考えられています。
4.2. 保険会社がビットコインに投資
2020年12月18日、大手保険会社の「マスミューチュアル生命保険」がビットコインへの投資を発表しました。投資総額は1億ドル(日本円で約129億円)です。大手保険会社が多額のビットコインを購入し、需要がどんどん高まりました。
また、マスミューチュアル生命保険の動きが、他企業参入を誘発させたことも要因と考えられています。
4.3. テスラなどアメリカ大企業によるビットコインの購入
2020年12月に、イーロン・マスク氏がTwitterでビットコインに関する情報を発信しました。彼は、アメリカの大企業である「テスラ」のCEOです。著名人によるビットコイン購入が世間の注目を集めました。
イーロン・マスク氏のツイートを見た多くの人々が仮想通貨に興味を示し、価格上昇につながったと考えられています。
4.4. アメリカでビットコインETFが承認される
2021年10月19日に、アメリカでビットコインETFが認められたことも高騰の原因として挙げられます。ETFとは、上場投資信託の略称であり、簡単に投資できる点がメリットです。
多くの投資家がビットコイン投資への参入が相次いだため、価格も高騰したと分析する見方もあります。
5. ストック・フローモデル(S2F)とは
ストック・フローモデルとは、「供給(ストック)※1」と「需要(フロー)※2」から基準となる価格を導き出し、ビットコインの動向を予測する分析方法です。数式は「ストック÷フロー」で表されます。元々は、金や銀などの資源の分析に対して用いられていました。
※1 供給(ストック)⋯商品を販売しようと、市場に用意すること
※2 需要(フロー)⋯消費者の商品を購入したいと思う欲求
5.1. 700万の高騰を的中させた投資家は今後1000万を超えると分析
ストック・フローモデルは、「1BTC価格が700万円に到達する」と読んだ投資家のPlanB氏も使っています。また、彼は2021年3月「1BTC価格が1,000万円を超える」と分析しました※。
※参照ツイート:https://twitter.com/100trillionUSD/status/1392099351846080514
これまでもビットコインは、ストック・フローモデルで算出した価格(理論価格)と基本的に比例して高騰および暴落しました。PlanB氏は、理論価格が2021年以降も上昇することを根拠にしています。
5.2. 2025年には1億円という予想も
ストック・フローモデルによると、ビットコイン価格は2025年には1億円まで達するのではと期待されています。想像を絶する金額であるため、にわかに信じられない人が大半のはずです。
しかし、ビットコイン価格が100万円を超えたのは2018年前後の出来事でした。それまでは数万円で推移していた時期もあり、これらを考慮しても決して不可能な価格ではありません。
6. ストックフローモデル理論は信頼できるのか
ストック・フローモデルは、ある程度信頼できる分析方法です。計算式が単純な気もしますが、従来から金や銀の分析にも活用されており、判断材料の一つとしては問題なく使えます。
これまでの計算方法をビットコインに置き換えただけであるため、根拠がないわけではありません。とはいえ、仮想通貨は歴史が浅く、今後も入念に調べることが大切です。
7. ストックフローモデルの算出方法
ストック・フローモデルの算出方法は、前述したとおり「供給(ストック)÷需要(フロー)」です。こちらの計算式から、「希少性※」を求めることができます。
必要とされているビットコインの数量と、現在蓄積されている総量の関係から、基準となる価格が算出されます。高騰および暴落が起こった際に、値動きを統計から分析できる点で便利な数値です。
※希少性⋯需要に対して供給がどのくらい少ないかを示したもの
8. ストックフローモデルの活用例
ストック・フローモデルの算出方法を把握できても、使い道があまり分からないと感じてしまうかもしれません。うまく活用できれば、ビットコインの投資において便利です。活用例は大きく分けて2種類挙げられます。
例1:ビットコインが高騰したとき、暴落したとき
ストック・フローモデルは供給と需要の関係から、価格基準が分かる計算式です。そもそも、仮想通貨の業界に限らず、市場は供給および需要を見比べて「均衡価格※」を求めています。
ビットコインは、あらゆる原因によって価格が大きく変動する通貨です。高騰および暴落したとき、売買される量がどの程度基準から離れているかをストック・フローモデルで判断できます。
※均衡価格⋯需要量と供給量が一致している価格
例2:長期的な目線を持つための参考にする
ビットコインでたびたび起こる価格変動は、長期的に投資をする場合にも大きな影響を与えます。極めて不安定な通貨であるため、長く保有することに不安を感じる人もいるはずです。
ストック・フローモデルを使うことによって、本来の基準となる価格が可視化されます。長期的な投資をするうえでは、非常に頼もしい参考材料です。
9. おすすめの仮想通貨取引所4選
ビットコインを扱っている取引所はいくつかありますが、それぞれで特徴が異なります。しっかりと内容を押さえ、自分に合ったところを選びましょう。
9.1. コインチェック(Coincheck)
コインチェックは、スマホアプリが使いやすく初心者に人気の取引所です。レバレッジ取引※はできませんが、多くのツールがそろえられています。利便性の高さを重視したい人におすすめの取引所です。
※レバレッジ取引⋯証拠金を担保に、証拠金以上の金額を取引できる取引方法
9.2. DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
DMMビットコインは、取引手数料や送金手数料が原則無料となっています。また、新規口座開設で2,000円がもらえるキャンペーン(2022年8月1日7:00まで)も魅力的です。なるべく出費を抑えて取引したい人は、DMMビットコインの利用を検討してみましょう。
9.3. GMOコイン
GMOコインは口座開設数が多く、取引スタイルも豊富であることが特徴です。1,000円未満でビットコインを購入でき、少額投資でコツコツ稼ぎたい人に向いています。さらに、スマホアプリの使いやすさも評判が高いポイントの一つです。
9.4. ビットフライヤー(bitFlyer)
ビットフライヤーは、ビットコインの売買に力を注いでいる取引所です。国内の仮想通貨取引所のなかでも、ビットコインが最も多く取引されています。売買する相手が見つかりやすいため、経験を積みたい方におすすめです。
10. ビットコインに将来性はあるのか
仮想通貨の動向を正確に読み取ることはできませんが、ストック・フローモデルの分析を見るとビットコインの将来性はあると考えられます。その理由を2022年の動向も踏まえつつ解説します。
10.1. 2022年の動向
ビットコインは2022年に入ってから大きく暴落しました。700万円に到達していた価格は、2022年1月には500万円台へ下落します。2月には、400万円程度まで下がりました。
3月あたりから少しずつ持ち直し、4月には550万円を突破しました。しかし、世界全体で金融市場に不安が広まっており、その影響が仮想通貨市場にも及び、現在は400万円台を割るなど下落傾向です。
10.2. 今後もビットコインの値上がりが期待される理由
ビットコインが、今後も値上がりするのではと期待されている理由は以下の2点です。
- エルサルバドルでビットコインが法定通貨化された
- ビットコインETFに上場している国が増えている
中央アメリカのエルサルバドルでは、ビットコインが法定通貨として認められ、積極的な活用が期待されています。さらに、ビットコインETFに上場する国も少しずつ増えています。
- アメリカ
- カナダ
- ブラジルなど
投資家の積極的な参入が、価格高騰につながると考えられる大きな要因です。
11.【価値がなくなる?】ビットコインに投資するリスクとは?
ビットコインの将来性は高いものの、リスクがないわけではありません。むしろ、仮想通貨は数ある投資のなかでも、リスクが高い種類です。ビットコインの投資で考えられる危険性について紹介しましょう。
11.1. 大口投資家による売りの影響が大きい
ビットコインは、大口投資家によって売られると大きな暴落が予想されます。取引のプロが売りに出すと、大抵の投資家は不安を覚えて購入しようとしません。結果的に市場の勢いも弱まり、ビットコインの価格が下落する原因につながります。
11.2. 各国政府による介入や規制
各国の政府が、ビットコイン取引に介入することも暴落要因の一つです。特に「利用を禁止する」などの規制が設けられてしまうと、投資家は自由な売買ができません。全体で取引がストップし、価格は著しく下がると考えられています。
11.3. 取引所がハッキングされる可能性
ビットコインは各取引所で売買されます。しかし、悪質なハッカーによってシステムがハッキングされる可能性もゼロではありません。仮に攻撃された場合、ビットコインの取引も一定期間止まってしまいます。このような情報にも目を通すことが重要です。
12.【いま買うべき?】ビットコインを購入するベストタイミングとは
ここまでビットコインの特徴を紹介しましたが、実際に購入するうえで重要な点は「タイミング」です。買い時をしっかりと見定めていけば、リスクもある程度は軽減できるといえます。ビットコインを購入するベストタイミングを4点取り上げましょう。
12.1. 暴落したタイミング
ビットコインを購入するタイミングの一つとして挙げられるのが、「暴落時」です。価格が急落すれば、比較的低い金額でビットコインを手に入れられます。
確かに、そのまま価格が暴落を続ける可能性もありますが、ビットコインは高価な通貨です。購入時は、なるべく価格が下がったところを狙うほうが、高騰時にしっかりと利益を得られます。
12.2. ポジティブなニュースが出たとき
仮想通貨取引では、ニュースチェックも欠かせません。エルサルバドルのように、ビットコイン市場を盛り上げる話題が出るだけでも、価格を大いに刺激します。なぜならニュースを見た投資家が興味を持つ可能性も高まるからです。
ビットコインのポジティブな話題は、一般的に価格を高騰させます。投資において、情報収集能力は必要不可欠です。
12.3. チャートを分析し判断する
ビットコインの購入に関するタイミングを、数値で分析するツールが「チャート」です。前述したストック・フローモデルにも当てはまりますが、細かく調べることである程度は買い時を判断できます。
とはいえ、チャートの分析には少なからず専門的な知識が必要です。過去の情報もうまく活用しながら、購入するベストタイミングを狙いましょう。
12.4. 積立という選択肢もある
ビットコイン投資は、「積立」を選ぶことも可能です。通常の売買とは異なり、基本的に一定の金額を毎月購入しながら運用します。大きなリターンを得ることは難しいものの、リスクも比較的低くなる手段の一つです。
特に、ビットコインは価格の変動がほとんど安定しません。なるべく安定した収益を得るために、積立を選ぶ方法も検討しましょう。
13. 対ロシアの制裁にも注目
ビットコインが2月ころから急騰した背景として、欧米による対ロシア制裁も原因の一つだと考えられています。ロシアに対する経済制裁でルーブル(ロシア法定通貨)の信用が失われ、代わりの通貨としてビットコインの購入が増えるといった分析です。
こうした動きが投資家のあいだで予想されると、ビットコインへの期待が高まります。今後のロシア動向も、確認しておいたほうが賢明です。
14. まとめ
ビットコインは、長い年月を経てあらゆる国や企業から注目を集めました。元々は数万円程度の価値しかなかったものの、2021年には700万円に到達します。法定通貨として認める国も現れ、世界各国の動きは見逃せません。
とはいえ、仮想通貨の取引には「リスク」もあります。慎重に判断しつつ、余剰資金があればビットコインの投資を検討しましょう。