令和2年通信利用動向調査(総務省)によると、2020年度のインターネット利用者に占めるSNS利用率は74%でした。およそ4人に3人が使っている状況であり、企業としてもSNSを用いたプロモーションが必要不可欠となった現在。企業アカウントでありながらTwitterのフォロワー数128万人(2021年12月現在)を誇る「キリンビール」の事例から、SNS運用成功の秘訣を探ります。
「キリン」はなぜ128万人ものフォロワーを獲得できたのか【企業のTwitter活用事例】

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代表的なSNSの特徴を知る

SNSはもはや欠かせないマーケティングツールであり、うまく活用できれば圧倒的な集客効果を得ることも可能です。以下は、日本でよく使われているSNSについての、メインユーザー層と特徴、活用例です。

リツイートやリプライなど…拡散性が特徴のTwitter

Twitter

メインユーザー層:10〜40代

 

〈特徴〉

ツイートと呼ばれる短文を投稿するSNSです。1投稿140文字以内で、気軽に思いを「つぶやく」ことができるため、若い世代を中心に人気を博しました。その特性上、端的で本質をとらえたような、とがった発言や考え方が好まれる傾向があります。

 

私も昔からよく活用するのですが、イベントとも相性がよく、このツールでたくさんの集客やPRをしてきました。一時期は携帯にクライアントの運用アカウントが50個近くありました。ユーザー層の変化もあり、最近ではニュースなどの速報や経済情報をいち早くキャッチできるため、年齢層が少し上の人の利用も多くなり幅が広がっています。

 

機能としては、他人の投稿を再投稿できる「リツイート」と、他者の投稿に返信できる「リプライ」が大きな特徴で、これにより情報が爆発的に拡散する仕様となっています。

 

また、多くのユーザーが関心を示している投稿が表示される「トレンド」という機能もあります。トレンドに上がる情報は、多くのユーザーが注目しており、関連するさまざまなツイートが生まれるため、トレンド入りすればイベントを広くアピールできます。

 

その他に、プロフィールのページから、ユーザーに対して簡単に投げ銭を送れる機能も搭載されました。

 

活用の仕方としては、例えば特定のユーザーの投稿をリツイートして、フォロワーに情報を届けることができます。「イベント楽しみ!」「行ったら最高だった」というようなユーザーの好意的なコメントをリツイートすれば、自画自賛になり過ぎずにイベントの存在をアピールできます。

 

デメリットともなる特徴といえるのが、匿名登録であることです。匿名ゆえに悪意あるリプライにもさらされやすく、炎上しやすい傾向があります。

 

人気の高いSNSだけに、投稿数も多く、最新情報がどんどん更新されていくため、長く注目を集めたいなら頻繁な投稿が必要で、重要な情報なら繰り返し投稿して埋もれないようにしなければいけません。

 

投稿に飽きられてしまえばすぐにフォローを外されてしまいますから、フォロワーにとって有益な情報を発信し続けるのも大切です。

 

思いのほか重要なのが、プロフィールです。投稿に興味をもってくれたユーザーがプロフィールを見た際に、どんなイベントなのか、いつどこで開催されるかといった基本的な情報が分かりやすくまとまっていなければいけません。

 

流行やトレンドワードなどに敏感で、コミュニケーションが好きな人に向いているツールであり、イベントで活用する際にも、運用者にはそうした資質が求められます。