日々さまざまなイベントが開催されていますが、イベントの主催者にとって悩みのタネとなるのが「出演者のギャランティ」です。ギャランティの金額は出演者や案件の種類によって変わることから、都度交渉が必要な難しい問題です。主催者は、予算と折り合いをつけながら、どのようにコンテンツの魅力をより高めてくれるゲストを探しているのでしょうか。株式会社トキ・テックの代表取締役社長として多くのイベントを手がける土岐龍馬氏が、これまでの経験則から著名人の「イベント出演料」事情を解説します。
新人タレントなら1回3万円…大御所有名人、驚愕の「イベント出演料」

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出演者のキャスティングは「ギャラ」との戦い

イベントにつきものといえるのが、ゲストの参加です。出演者のキャスティングも、広い意味での人材配置といえます。

 

主催する側としては、できる限り知名度が高く、世間に対し影響力のある人材をアテンドしたいところですが、当然そう簡単にはいきません。すでにイベントの知名度が高かったり、強力なスポンサーが付いていたりしない限り、著名人のキャスティングは難航することのほうが多い印象です。

 

確実に集客につながるようなアーティスト、タレント、インフルエンサーといった著名人は、その分支払うギャランティも高額になりがちです。

 

なんとか予算内に収まったとしても、例えばタレントなら、自身が出演しているCMのスポンサー企業と競合するようなイベントには出ないなど、業界ごとの暗黙のルールが壁として立ちはだかる場合もあり、一筋縄ではいきません。

 

もちろん、最初から諦める必要もありません。オファーをかけてみると、快諾してもらえることもありますから、当たって砕けろの精神で問い合わせてみるのです。

 

著名人に対して、人脈があるならそれを頼るのが一番ですが、まったくつてがないとすれば、タレントのキャスティングを手掛けるイベント会社など、強みのある会社へ依頼するのが最も確実です。

 

もし直接連絡を取る場合、タレントや著名な文化人の多くは、事務所に所属していますが、フリーランスだったり、自分で事務所を立ち上げていたりするなら、ホームページを通じて連絡できるかもしれません。

 

今どきは、SNSのダイレクトメッセージで出演依頼を受け付けるケースもあります。コンタクトの手段は、相手に合わせて選ばねばなりません。

 

イベントに最適なゲストのイメージが湧かなければ、インターネットで「講演依頼」「イベント出演依頼」と検索すれば、さまざまなサイトが出てきます。それである程度の目星をつけることができます。

 

ただしギャランティについては、特にタレントなどは、記載がない場合がほとんどです。