資産形成の第一歩は家計を知ることから始まります。今回、焦点をあてたのは「外食費」。外出が制限されたコロナ禍では、外で食事をする機会も減りましたが、実際にどれほどの影響があったのでしょうか。総務省『家計調査』からみていきます。
都道府県「外食費」ランキング…1位「東京」、2位「岐阜」の意外性 (※写真はイメージです/PIXTA)

和食、洋食、そば・うどん…ジャンルごとにランキングをチェック

さらにジャンルごとにみていきましょう。まずは「和食」。トップは「岐阜県」。「佐賀県」「香川県」「石川県」「愛知県」と続きます。「佐賀県」は2019年の1位、「岐阜県」は3位と、両県と和食好きの多い県だといえそうです(関連記事:『【2021年】都道府県「外食費」ランキング』)。

 

「洋食」のトップは「北海道」。「岐阜県」「東京都」「栃木県」「茨城県」と続きます。「北海道」といえば、都道府県のなかで最もお酒の消費額が多い県。特にビール好きで知られています。ビールには和食よりも洋食、といったところでしょうか。

 

さらに外で食べることの多い麺。まずは「日本そば・うどん」ではトップは「香川県」。「静岡県」「山形県」「埼玉県」「石川県」と続きます。「香川県」といえばソウルフードである讃岐うどん。納得の順位です。

 

「中華そば(ラーメン)」のトップは「山形県」。実は「山形県」はラーメン好きで知られている県。県内でも地域によって独創的で個性豊かなラーメンが揃い、全国の生粋のラーメンファンが訪れるほどです。

 

「今日は外に食べに行くよ!」といったときに、家族がみな大喜びするだろう「寿司」と「焼肉」をみていきましょう。「寿司」のトップは「高知県」。「焼肉」のトップも「高知県」。「高知県」といえばカツオとイメージするものがありますが、「なぜ焼肉!?」と疑問に思う人も多いでしょう。元々「焼肉」の順位変動は大きいことに加え、高知県では地元のブランド牛の生産が増えていることが一因だと考えられます。このまま「高知県は焼肉王国」となるかは未知数です。

 

最後に気軽に口にする機会が多いハンバーガーについてみていきましょう。昨今はボリュームのあるプレミアムバーガーが話題になっていますが、トップは「群馬県」。コロナ禍でドライブスルーで購入する機会が多かったのか、2019年から大きく消費額が増えました。

 

家計調査は県庁所在地ごとの調査で、実際とは異なることに留意する必要がありますが、外食費をジャンルごとにみていくと、地域ごとの特徴を知ることができます。