人生のなかで最も大きな買い物であり、夢でもあるマイホーム。何歳ぐらいで実現し、何歳まで住宅ローンの返済に追われているのでしょうか。国土交通省の調査などから探っていきます。
家を買うのが遅すぎた…43歳会社員「ローン完済は75歳直前」の実態 (※写真はイメージです/PIXTA)

40代で住宅ローン返済開始…「完済は75歳前」という現実

頭金の準備を考えると、マイホーム実現は40代を超える……そんな実情がみえてきましたが、しかし平均43.5歳でマイホーム実現となると、住宅ローンの完済は74歳。あと1年で後期高齢者となる年齢です。月々8~9万円という無理のない返済プランとはいえ、年金頼りの70代まで住宅ローンが残るというのをリスクと感じる人は多いのではないでしょうか。

 

では年金受給が始まる65歳までに住宅ローンの返済を終えようと考え、返済期間を20年としたらどうなるでしょうか。前出の条件と同じとしてシミュレーションしてみます。

 

利息は260万2,223円で、総支払額は3,310万2,223円と、30年を超える返済プラン時よりもぐっと減額となります。月々の返済は、5年間は13万4,892円、6年目以降は13万8,937円と、月々の負担は4~5万円ほど多くなります。この負担増を良しとするのかどうかは、懐次第。ただ年金生活前にローン完済という安心感はあるでしょう。

 

ただ、できるだけ月々の返済額を抑えつつ、年金生活が始まる前に住宅ローンを完済したい……これが多くの人の願いではないでしょうか。そう考えると、いかに頭金を早く確保できるかが勝負の分かれ道。マイホーム実現のためには日々、忍耐が必要です。