日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「大分県の最新の公示地価」。どれくらいの地価なのか、これからマイホームを夢見る会社員に加えて、温泉地へのセカンドハウスを検討している人も気になるところ。注目地点の地価を見ていきましょう。
大分県の地価ランキング…注目は「温泉地」よりも「再開発エリア」 ※画像はイメージです/PIXTA

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県都・大分市が地価ランキングを独占

大分県の2021年最新の公示地価を見ていくと、地価公示価格平均値は19万7021円 /坪で、全国では25位。コロナ禍で全国的に地価が下落傾向にありましたが、大分県では前年比0.18%の上昇と、千葉県に次いで8番目に高い上昇率を記録しました。

 

そのようななか、2021年、大分県で最も地価が高かったのが、「大分県大分市末広町1丁目」。中高層店舗ビル等が建ち並ぶJR「大分駅」前の商業地域でした。末広町1丁目は現在再開発事業が進んでおり、2026年度の完成を目指して商業施設や分譲住宅が入る高層ビルの建設計画が立ち上がっていることも、地価上昇の一因とみられます。

 

大分市の調査によると、2021年9月末時点で同市の人口は47万7564人。大分県の人口の4割を抱える中核都市です。

 

大分市の中心地といえば、大分駅の北口を出て広がる大小11の商店街です。また、2013年より駅前の再開発がスタート。2015年には新たな駅ビルが完成し、「JRおおいたシティ」が開業したことにより、駅周辺にはこれまで以上の賑わいが生まれています。

 

用途地域を住宅地に絞って見ていきましょう。最も平米単価が高かったのは「大分県大分市金池南1丁目」。JR「大分」駅南口から徒歩6分ほど。再開発が進んだ大分駅南口前、中高層のマンションが建ち並び、目の前には大きな公園が広がっています。

 

金池南地区は駅周辺の再開発に伴って中高層マンションが増加したことにより、住宅地としての人気が高まっています。(関連記事:『【2021年】大分県「住宅地地価ランキング」価格&上昇率ベスト100』

 

ランキングを見ていくと、16位まではいずれも大分市。17位にやっと「別府市」と、他の町の名前が出てきます。その後は「別府」や「湯布院」など、温泉が有名な観光地もチラホラ出てきますが、価格は伸びず。ベスト100中、65を大分市が占めています。

 

【大分県住宅地の地価ベスト10(住宅地)】

1位 大分県 大分市金池南1-11-34(335,000円)

2位 大分県 大分市金池南1-14-32(156,000円) 

3位 大分県 大分市金池南2-11-2(150,000円)

4位 大分県 大分市中島中央2丁目5494番(115,000円)

5位 大分県 大分市南春日町3-16(97,000円)

6位 大分県 大分市西春日町4-25(93,700円)

7位 大分県 大分市舞鶴町2丁目6268番37(92,200円)

8位 大分県 大分市上野町14-6(87,800円)

9位 大分県 大分市錦町2-1-7(87,600円)

10位 大分県 大分市下郡中央2-8-34(81,900円)

 

出所:国土交通省2021年公示地価(1月1日時点)より

(かっこ)内は㎡単価

 

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