1年間に払っている保険料、平均はいくら?
生命保険…加入金額の平均は
加入金額について見ていきましょう。世帯の普通死亡保険金額(全生保)の平均は2,027万円。家族ごとに見ていくと、世帯主の平均は1,386万円、配偶者は692万円。世帯主のほうが倍近い掛け金となっています。
世帯主の年齢別に見ていくと、「45~49歳」で最も高く2,980万円。40代後半、住宅ローンに膨らみ続ける子どもの教育費と出費が多くなるころ。そんなとき、一家の大黒柱になにかあったら……。そんな思いから、保険金額もあがっていくのでしょう。
【世帯普通死亡保険金額(全生保)[世帯主年齢別]】
「29歳以下」1,754万円
「30~34歳」2,516万円
「35~39歳」2,525万円
「40~44歳」2,714万円
「45~49歳」2,980万円
「50~54歳」2,296万円
「55~59歳」2,312万円
「60~64歳」2,033万円
「65~69歳」1,478万円
「70~74歳」1,460万円
「75~79歳」1,058万円
「80~84歳」876万円
「85~89歳」1,104万円
「90歳以上」684万円
出所:公益財団法人生命保険文化センター『2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」(2021年9月発行)』より
*全生保は民保(かんぽ生命を含む)、簡保、JA、県民共済・生協等を含む
*90歳以上はサンプルが30未満
生命保険…保険料はいくら払っている?
では実際にどれほどの保険料を払っているのか、見ていきましょう。世帯の平均年間払込保険料(全生保、個人年金保険含む)*は、37.1万円。機関別では、民間の生命保険で35.9万円、簡保で20.3万円、JAで22.8万円、県民共済・生協等で7.6万円(前回7.7万円)となっています。
*世帯年間払込保険料=全世帯員の年間払込保険料の総合計/生命保険に加入している世帯数
世帯主の年齢別に見ていくと、年間払込保険料が最も多いのが「55~59歳」「65~69歳」43.6万円となっています。
【世帯年間払込保険料(全生保)[世帯主年齢別]】
「29歳以下」21.5万円
「30~34歳」26.2万円
「35~39歳」38.2万円
「40~44歳」34.8万円
「45~49歳」37.5万円
「50~54歳」43.2万円
「55~59歳」43.6万円
「60~64歳」38.4万円
「65~69歳」43.6万円
「70~74歳」33.7万円
「75~79歳」31.4万円
「80~84歳」28.6万円
「85~89歳」35.8万円
「90歳以上」25.6万円
出所:公益財団法人生命保険文化センター『2021(令和3)年度「生命保険に関する全国実態調査(速報版)」(2021年9月発行)』より
*全生保は民保(かんぽ生命を含む)、簡保、JA、県民共済・生協等を含む
*85歳以上はサンプルが30未満
都道府県「生命保険料」ランキング…最も保険料を払っている県は?
さらに総務省『家計調査 貯蓄・負債編』*を参考に、都道府県ごとに生命保険料の平均を見ていきましょう。
*調査は県庁所在地ごとに行われ地域の実情と異なる場合がある。また生命保険に加えほかの保険商品を含み、掛け捨ての生命保険は含まない。さらに数値は保険未加入世帯も吹くことことに留意ください。
最も年間払込保険料が高いのは「福岡県」で5,460円。「滋賀県」「愛知県」「宮城県」と続きます。一方で最も安いのが「沖縄県」で1,584円。「青森県」「高知県」「愛媛県」「大分県」と続きます。1位と47位では3.5倍ほどの差がありました。
【都道府県「年間払込保険料」上位10】
1位「福岡県」5,460円
2位「滋賀県」5,364円
3位「愛知県」5,160円
4位「三重県」5,076円
5位「宮城県」5,052円
6位「岐阜県」5,052円
7位「神奈川県」5,040円
8位「香川県」4,944円
9位「東京都」4,920円
10位「奈良県」4,824円
出所:総務省『家計調査 貯蓄・負債編』2020年より算出
※民間の保険会社が販売している積立型の生命保険、損害保険(積立型)のほか、農業協同組合などが取り扱っている各種の共済、郵便局で取り扱っている簡易保険(保険商品、年金商品)など。なお,掛け捨ての生命保険は含めない
※数値は保険未加入世帯も含む二人以上世帯の2018年~2020年の月額保険料平均値を12倍したもの
万が一が起きたとき、遺された家族が生活を維持するための生命保険。どれほどの保障が必要かなど、考え方は人それぞれですが、ライフステージと共に必要額は変わっていくもの。なんとなく払っている保険料も、トータルでは莫大な金額になります。適宜、見直していくことが良好な家計運営につながります。