1浪、2浪は当たり前、浪人生活4~5年目ということも、ザラに起こる医学部受験。現役で合格できる生徒は限られていますから、今年度も多くの生徒が「予備校生」として受験生活を再スタートしました。もちろん、本人のがんばりに勝るものはないですが、一方で「親」が受験の結果を左右しているのも、明確な事実なのです。医学部受験サクセスガイド『集中メディカ』を運営する、医学部受験専門予備校メディカ代表・亀井孝祥氏が解説します。

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「授業を受ければ成績が伸びる」わけではない

勉強しても成績が上がらない……。私には才能がないのだろうか……。そんな悩みを抱えた子どもが、ひとつのきっかけで一気に伸びることは少なくありません。まずは、「勉強への取り組み方」が間違っていないか、確認してみましょう。

 

成績が伸び悩み、苦悩している受験生の典型的な例に「わかるのにできない」というパターンがあります。授業を受け、参考書を読めば「わかる」のに、テストでは間違える。そして、その部分を見直して「本当はわかっていたのに」と、あたかもケアレスミスであるかのように思い込む。この繰り返しのせいで、「勉強はしているのに、ちっとも成績が上がらない」という状態が定着してしまうのです。

 

原因は、「わかる」と「できる」の違いを理解できていないことにあります。

 

教科書や参考書を読んで、その意味を理解できることが「わかる」。そして、理解した内容をテストで問われ、正しく回答することが「できる」です。この差に気づいていない生徒は多くいます。

 

いくらたくさん授業を受け、参考書を読んで「わかる」量が増えたとしても、「できる」量が増えていかなければ、テストの点数は上がらず、成績は伸びません。つまり、伸び悩んでいる受験生に効果的なのは、「わかる」経験を増やすために多くの授業を受けることではなく、テストを繰り返し行い、「何ができて」「何ができないのか」を正確かつ徹底的に明らかにしていくことなのです。

 

子どもの成績が上がらない場合、この違いに気づいているかどうか、注視してみる必要があるかもしれません。

 

ちなみに予備校を選ぶ際は、カリキュラムをチェックし、「できるようになること」にも十分力を注いでいるか、目を配るようにしましょう。つい授業メニューの豊富さに目を奪われてしまいがちですが、その内容が身に付いていなければ、受験では何の役にも立ちません。

 

徹底した「復習」こそが着実な成績アップにつながる

こうして「勉強への取り組み方」を理解したあとは、わからないことがあれば教科書まで戻って確認し、その理解を問う復習テストを行います。予備校や学校で学んだ問題とまったく同じ内容をテストをし、基礎から応用まで、1つひとつ、体に叩き込んでいきます。

 

できない箇所を洗い出すために、細かく頻繁に、チェックを繰り返すこと。これを執拗ともいえるぐらい行って、得点できる領域を少しずつ広げていけば、子どもの成績は確実に上がっていきます。

 

実際この方式により、半年で偏差値が20上がる、前年は10校全滅だった多浪生が次の年には志望校に合格する、といった大逆転が毎年のように起きています。

受験のことはわからなくても、一緒に情報収集を

勉強そのものについては、プロに任せることが、子どもにとっても保護者にとっても最適でしょう。ただ、予備校任せで保護者の方が受験にまったくノータッチでいると、子どもは1人で戦っているような気持ちになり、心細くなってしまいます。親子関係が良好になると、成績の伸びが変わりますから、孤独を感じないよう、子どものメンタルはしっかり支えてあげることが重要です。

 

励ますための具体的な方法としては、情報収集を共に行うことが効果的です。たとえば、大学案内を一緒に読んで「いい大学だね」と話題にするだけで、子どもは、ほっとします。オープンキャンパスに着いていくのも「この親は自分のことを見守ってくれている」と感じ、とても効果的です。

 

「受験のことは母親に任せきり」という父親の方も多いのですが、休日を利用して大学に足を運んでみましょう。「お父さん、受験のことはわからないけど、大学を一緒に見に行こうか」と、ぜひ子どもを誘ってあげてください。

 

大学見学した日が楽しい1日となって、親子の絆が強まれば、その大学への思い入れも変わってきます。「親に喜んでほしい」と素直に思えれば、その気持ちは必ず、受験勉強の原動力になるはずです。

 

 

亀井 孝祥

医学部受験専門予備校メディカ 代表

 

本記事は、医学部受験サクセスガイド『集中メディカ』ホームページのコラムを抜粋、一部改変したものです。