私が「個別指導学院フリーステップ」の経営を始めた理由

独立・開業には様々な選択肢があるが、地域や社会に貢献できる事業として人気を博すのが「塾経営」である。親たちの教育熱は依然として高く、駅前や街中にはたくさんの学習塾が存在し、そこに通う子どもたちの姿を目にすることも多い。一方で少子化が進み、業界の衰退が始まっていることも事実である。厳しさ増す環境のなか、学習塾経営はこの先もビジネスとして魅力的なのだろうか。そして今後も勝ち続けるには、何が必要なのだろうか。最終回は、個別指導学院フリーステップのフランチャイジーとして教室運営に携わる、大島教室オーナーの吉田英明氏に話を聞いた。

「社会や地域にも貢献」できる学習塾経営

今年の1月より個別指導学院フリーステップのフランチャイズとして、大島教室を開校した教室オーナーの吉田英明氏。IT企業で10年ほどシステムエンジニアを務め、その後、父親が経営していた衣料品の卸問屋で経理事務として勤務。そして昨年、高齢を理由に父親が会社を清算することを決断。この先どうすべきか、考えていくなかで、吉田氏はフランチャイズビジネスに興味を持ったという。

 

「就職をするか、自分で事業を始めるかなど、いろいろ考えていたときに、フランチャイズが有力な選択肢になったんです。いろいろな業態を見て、学習塾以外にもパソコン教室や介護施設も検討しました」(吉田氏)

 

フランチャイズであれば、リスクを抑えながら自分で経営ができるというところが魅力だった。さらに吉田氏には、もう一つの外せない思いがあったという。それは、社会貢献、そして地域貢献につながる仕事がしたいということだった。そういう思いを抱いていた吉田氏が学習塾のフランチャイズを選んだのは、なぜなのだろうか。

 

「教育であれば、小さな子どもの成長や、中学生、高校生が自分の将来に向かって歩んでいくことの手伝いができる、そのことにやりがいや達成感を得られる……さらに地域に根付いた学習塾であれば、街の活力を上げることができ、地域貢献にもつながるのではないかと考えたのです」(吉田氏)

 

そんな吉田氏は、学習塾のフランチャイズをいくつも研究し、実際に話を進めた会社がいくつかあった。しかし、最終的に個別指導学院フリーステップに決めたのは、業界のなかでの優位性に惹かれたからだという。

 

「高校生まで指導ができることと、そのメリットの説明を受けましたが、指導できる対象がそれだけ増えるというのは、経営上とても有利です。さらに高校生の比重が大きく、大学受験に強みがあり、合格実績を高らかに掲げている点も、他の個別指導塾にはない決め手になりました」(吉田氏)

 

競合の多い学習塾業界において「大学受験に強い個別指導塾」というユニークなポジションで差別化を図る個別指導学院フリーステップ。経営も教育業界も未経験という吉田氏にとって、安心して挑戦できるステージだと感じたという。

 

「塾業界に限りませんが今はどこも人手不足で、講師を探すのが大変だということを聞いていたんです。しかし、高校生も指導をしていれば、大学に合格した生徒が講師になってくれるという循環が生まれる。高校生に比重を置くビジネスモデルは、他の学習塾のフランチャイズよりも優れていると思いました」(吉田氏)

ビジネス以外の部分でもやりがいを感じられる

吉田氏が、フランチャイズビジネスを検討し始めたのが昨年の2月。そこからフランチャイズビジネスに関するイベントなどにも数回、足を運びながら学習塾業界の研究を行い、個別指導学院フリーステップの説明会に参加したのが、1ヵ月後の3月。その後、教室見学などを経て、本部から現・大島教室の物件を紹介され、加盟契約に至った。これが昨年11月のことである。

 

「経営は初めてのことですから、できるだけ仕事に時間を割きたい。実はこの大島教室は家からも近いんですよ。愛着のある地域に貢献できて、仕事にも没頭できる。まさに理想の場所ですね、ここは」(吉田氏)

 

昨年11月の時点で開校日までの流れは決まっていて、まったく不安はなかったと吉田氏。その後、本部でシステムや講師、生徒との接し方、保護者と面談するときの心がけなど教室責任者としての仕事の研修を受け、2019年1月21日、大島教室は開校した。いま、フランチャイズオーナーとして歩み出してから半年。吉田氏が考える個別指導学院フリーステップの魅力とは何だろうか。

 

「実際にやってみるまではわからなかった部分ですが、生徒の成績を上げ、目標達成まで導く独自のシステムが本当にきっちりしていて、オーナーとしても安心です。まずは目標を決めて、そこへの道順、つまりカリキュラムをしっかりと立てる。すると1週間ですべきこと、1ヵ月ですべきことが決まる。保護者も生徒も進捗具合を意識できるから、指導もしやすいですね。学習塾の使命は、生徒の成績を上げること、志望校に合格させること。それが実現できれば、経営もうまくいくという好循環が生まれます。成績向上のシステムや志望校合格のためのシステムが、フリーステップは極めてしっかりしています」(吉田氏)

 

現在、採算ラインの生徒25名(関連記事:『営シミュレーションから導く「成功する学習塾経営」とは?』)の獲得に向けて奮闘中。事前に本部から事業資金に関する詳細な説明や見込みの話をしっかりと聞いているから、その流れに沿って頑張るだけで、経営に関して心配することはないという。開校当初は無我夢中だったが、段々と学習塾経営の面白さがわかってきたと吉田氏。

 

株式会社成学社 大島教室 教室チーフ吉田英明氏
個別指導学院フリーステップ 大島教室 教室オーナー吉田英明氏

「生徒と話していると、学習塾運営の面白さをすごく感じます。授業が終わった後、生徒が『わからない所がわかった』と笑顔で話してくれたり、学校のテストの後に『塾のおかげでバッチリ』と話してくれたり。保護者の方からも『フリーステップに通わせてよかった』と感謝されたり。生徒や保護者とのコミュニケーションを通じて、日々、このビジネスを選んでよかったと感じています。一方で責任も重大です。生徒の将来に関わる仕事ですからね。子どもたちがフリーステップに通い、成績が上がり、志望校に合格する。これを繰り返すことで、生徒も増えて、収益も上がる。フリーステップの経営には、社会貢献と経営、2つの喜びや楽しみがあるんです」(吉田氏)

 

初めての業界で、初めての経営という吉田氏だが、そこには不安など微塵も感じさせない。それはすべて、充実したサポート体制のおかげだという。

 

「もともと教育業界にいたわけではないので、カリキュラムの組み方で悩んだり、進路相談を受けても適切なアドバイスができなかったりと、今の自分ではどうしようもない部分で壁に当たることはあります。しかし、そんなときでもSV(オーナーをサポートするスーパーバイザー)に電話をすれば明確な助言がもらえます。オーナーへのサポート体制は、本当に素晴らしいですね。初めて尽くしの私を見ていただければ、どれだけ手厚いサポート体制なのか、わかるのではないでしょうか」(吉田氏)

 

 

個別指導学院フリーステップ 大島教室 教室オーナー

1975年生まれ。システム会社でエンジニアとして活躍後、2008年に父の経営する会社に入社。経理事務を担当したのち、2019年1月21日に自身、最初の教室となる個別指導学院フリーステップ大島教室を開校。

著者紹介

連載少子化の世こそ商機あり! いま始める「小中高・個別指導の学習塾経営」

取材・文/関根昭彦 撮影(人物)/関根明生
※本インタビューは、2019年7月25日に収録したものです。