郊外の一戸建てより人気を集める「シティー」のアパートメント

1990年代よりアパートメント建築のラッシュが続いているオークランド。今回は、最近郊外の一戸建てに代わって注目を集めている「シティー」のアパートメントについて考察します。

郊外の戸建てに取って代わる、中心地のアパートメント

このところ、一戸建てはオークランダーにとっても高嶺の花になってきました。

 

シティー中心で勤務している人々にとって、郊外の家では通勤ラッシュがつらく、牧草地が残る南方面のポケノ(Pokeno)の新興住宅地に家を持つ人々は、通勤ラッシュに1時間半も取られてしまいます。しかし、それでも父親たちは、庭とガレージのある広いリビングの一戸建てに満足し、家族のために朝5時に起きてがんばっています。

 

ところが、20代、30代の若い人たちは、少し考え方が異なるようです。彼らはシティー中心地のアパートメントに注目しはじめています。

 

 

シティーのワンルームアパートメントで過ごす生活スタイルは、大学時代でおしまいかと思いきや、実際はそうではありません。郊外の実家からオフィスに通うのは大変であり、また、結婚予定のカップルは共稼ぎが多いため、やはりシティー中心部での生活が便利だと気づくのです。

 

中心街のクウィーンストリート(Queen St)、中央駅があるブリトマート(Britmart)、フェリーターミナルのウォーターフロントといったところにもカフェ、バー、レストラン、洋服ブティック、時計店などが続々出店し、コンサート会場のビクターアリーナ(Victor Arena)もあります。夕方以降も店に活気があふれるこの街は、若者たちの心をつかみました。

 

中心部にはスーパーマーケットが出店しましたが、さらにその後もミニスーパーと大型店が2店舗増え、非常に便利になってきました。休日に郊外のショッピングセンターに車を走らせなくても、シティー中心で生活がまかなえます。

 

シティーのアパートメントに住めば、通勤ラッシュのストレスがなく、アフター5もたっぷり時間が取れます。10~20分程度で帰宅できるため、車の運転も不要で、アルコールも自由に楽しめます。また、オークランドのシンボルマークのスカイタワーにはカジノがあり、他国民都市のため国際色豊か。食の面でも苦労はありません。

 

アパートメントの価格帯は、新築物件は、1LDK=35㎡=約30万ドルから、2LDK=60㎡=約50万ドルからです。思ったより高いと感じるかもしれませんが、建設費が上昇しているため、これは致し方ない部分でもあります。

中古部件のリフォームを自分の手で楽しむ若者たち

そんな中、若い人たちは、割安感のある中古のアパートメントを可能な限り安く購入し、自分で改装して節約しています。家に興味のある人々は、自分でマイホームを手に入れながら、生活を楽しんでいるのです。

 

広々とした部屋ではなくても、アパートメント内にはジムやプールが完備され、公共の設備や市内の公園などを利用して、休日は外へと出かけます。「郊外は高くて住めない・・・」とネガティブにとらえるのではなく、シティーの魅力や利便性も考えたアパートメント購入選択者が、少しずつ増えています。

 

 

物件自体も、学生相手の賃貸というより、居住用として見直されてきました。購入できる方ばかりではないため、賃貸マーケットも活発に動いています。こちらは、週単位で価格表示されます(1年=52週計算)。

 

●1LDK=週350~400ドル 

●2LDK=週450~600ドル

 

家具付きの物件の場合、上記の金額に週50~80ドル追加された金額になります。

 

カギ1つで管理でき、管理人がいるので何かあったときも安心です。景色の良いアパートは価値もアップしていきますが、北向きリビングの日当たりがよい物件――南半球にあるニュージーランドは北が日当たり良好と判断します――の選択をお薦めします。

 

オークランドは、常に40~50の開発プロジェクトが動いており、高層マンションが建つ計画も随時発表されています。

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Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長

1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。

1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。

現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動しながら、日本人のための投資コンサルタント会社Goo Property NZの代表としても活躍中。

著者紹介

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