別荘地からベッドタウンへ――NZ「北オークランド」の現況

別荘が立ち並ぶ避暑地として人気があった「北オークランド」ですが、近年は高速道路が開通したことで、ベッドタウンとして驚くべき発展を遂げています。そこで今回は、ニュージーランド・北オークランドの開発状況を探りましょう。

新物件評価額の平均上昇率は「50%」に

つい先日、オークランド市役所の新物件評価額が発表されました。平均上昇率50%という結果となり、マーケット価格に近づいた金額と言えます。それぞれの地域によって上昇率も異なり、オークランドセントラル地域の西方面にあるHerne Bayなどでは、80%も上昇しました。

 

 

「家の価格が2倍、3倍にもなるなんて信じられない」という言葉が多々聞かれるのですが、今回は、実際の数字で紹介したいと思います。

 

●Eden Terrace地区の2LDKアパートメント(シティ近郊)

2014年評価額は40万NZドルでしたが、2017年には56万NZドルとなり、40%上昇しました。

 

●Greenlane地区の4LDK一戸建て(市内中心より車で20分)

2014年評価額では83万NZドルでしたが、今回の改訂評価額は125万NZドル。50.6%の上昇率で、オークランドの平均と同等の数字です。

 

今までは、上昇した分の評価額がマーケット価格であるという基準で販売価格を付けていました。もちろん、家の状態がどのような形なのかでも前後しています。

 

新評価額が発表されたことで、金額がマーケット価格に近づいてきたのかと考えています。そしてクリスマス前の超繁忙期に、マーケット価格はどう変化していくのか、売り手・買い手の駆け引きはどうなるのか、とても気になるところです。

 

これまでは、評価額が60万NZドル相当の中、マーケット価格が120%程度の価格帯で動いている地域で80万NZドル越えを期待されると、売却交渉は非常に厳しいものでした。しかし、評価額が90万NZドルと提示された今、90万NZドル前後の価格帯で売却することを期待する家主の心理が働きます。それをどう仲介交渉していくか、我々としてもしばらく目が離せません。

開発が勢いづく「オレワ・シルバーデール地区」

オークランド市内中心から、高速道路利用して約40分の場所に、オレワ・シルバーデ-ル地区新開発地域があります。昔はオークランドの市民の避暑地で、別荘が建ち並ぶ街でした。

 

しかし、高速道路の開通で利便性が良くなり、オークランドに通勤しやすいベッドタウンに変化しつつあります。開発会社は、アルバニー地区を更に北上したこのオレワ・シルバーデ-ル地域で、どんどん住宅開発を進めているのです。

 

 

大手スーパーマーケットも2社進出し、カフェ・レストランも多く点在。銀行機能もあるため、オークランド市内と何ら変わらない街となってきています。5年前に比べると住宅の数が増え、元は牧草地だったなど信じられないレベルです。南オークランドも近年変化しつつありますが、北方面の発展の勢いには、ただただ驚くばかりです。

 

以下の写真をご覧ください。Orewa Town Centreという文字が見えると思いますが、そこからビーチ沿いに商業区域があります。元々は住宅が点在する街でしたが、あれよあれよという間に宅地造成が盛んになり、現在は赤い囲いで記されている部分が、次の新開発住宅地として現在販売されています。

 

 

小学校なども完備され、30代から中年世代をターゲットに、住宅の販売がされています。外国人移民の居住としても人気で、街を歩いていると様々な言語を耳にします。

 

2~3階建てのタウンハウス、もとい集合住宅形式も、価格が低くなるので若い世代や投資家を中心に売買が盛んです。

 

さて、気になる価格帯を見ていきましょう。現在3LDKの物件が80万NZドル~90万NZドルの価格帯で販売されています。一戸建てになりますと、130万NZドル~160万NZドルが主流です。

 

中には、200万NZドルもする5LDK物件や、リビングが2つもある高級物件も販売されています。なかなか庶民には手が届きませんが、海が近く敷地内に学校もあり、高速道路へのアクセスが便利という観点で、オークランド中心に住むより環境が良いということで人気が出ています。

 

 

 

日本の投資家の方は、将来自分が住むことも視野に入れて投資物件を選択する方が多いですが、私は、投資は投資として考え、将来ご自身が住みたいと思う時、投資物件を売却するなりして投資物件を選択することが望ましいと考えています。

 

このオレワ地区に関しては、観光地の要素と居住用としての街機能があるので、今は投資を行い、将来は別荘やリタイヤメントハウスとして住むことを考えれば、投資物件として選択しやすいでしょう。

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Goo Property NZ Ltd. 代表取締役社長

1982年、大阪女学院短期大学英語科卒業。カリフォルニア大学デイビス校留学。帰国後、旅行会社のツアーコンダクターに従事。1987年、ニュージーランドツアーの添乗を機に、移住希望を持つ。

1995年1月の阪神・淡路大震災を経験し、1996年に移住を実現。 自己の居住用物件さえあれば、落ち着いて生活ができると感じ、ワンルームマンション購入を実行。その経験を生かし、不動産業界に参入。当時インターネット環境が整いつつある中、日本語ウェブサイトを開設し、留学・観光・不動産投資についてのコンサルティングを始める。

現在、ニュージーランドの大手不動産売買仲介会社であるHarcourts New Lynn(ハーコウツ・ニューリン)支店にてセールスコンサルタントとして活動しながら、日本人のための投資コンサルタント会社Goo Property NZの代表としても活躍中。

著者紹介

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