前回は、物件情報の公開における基本的な知識を紹介しました。今回は、効果的なインターネット広告の掲載方法について見ていきます。

アナログ・デジタル両方のノウハウを持った業者を選ぶ

力量のある営業マンは、アナログ・デジタル両方のノウハウを活用して高値売却を実現させるものです。大切なポイントは、顧客をしっかり持っているのか、効果的なインターネット広告の掲載方法がわかっているかの2点です。

 

これは不動産会社が行う手順なので、そのまま実践することは難しいでしょうが、参考までにご紹介します。不動産会社選びの際、参考にしてください。

 

<ステップ①>営業マンから顧客へ声をかける

 

物件を実際に売るのは営業マンです。売却情報はまず懇意の投資家に出します。営業マンは、自分の顧客がどんな物件を求めているのか把握しています。物件情報が出れば、「この物件は〇〇さんの希望と合致する」と、購入の見込みが高い投資家の名前が浮かぶものです。

 

このように、自分の顧客リストの中から、提案をする投資家を決めて直接アプローチします。この時点では限られた投資家にしか情報がいきませんから、本当の意味での未公開物件になるわけです。

 

<ステップ②>メルマガで一斉配信する

 

営業マンからの直接のアプローチで物件が売れなかった場合には、メールで情報を一斉配信します。

 

収益不動産会社は、メルマガサービスを行っていることが多いです。簡単なアンケートに記入をして、その会社の会員となります。そうすることで、メンバー限定の物件情報を入手することができます。情報は、世間一般でいう未公開の状態です。ただしメルマガ会員は数千人規模でいますから、ステップ①時点よりは情報が拡散されます。

 

<ステップ③>自社サイト・ポータルサイトに掲載する

 

ステップ②を実践してもなお売ることができなかったときには、インターネットに情報を出します。自社サイトへ掲載したり、ポータルサイトへ登録します。「レインズ」に出していなければ未公開情報ではありますが、この時点で「誰にでも見られるオープンな情報」となります。

情報を出す際は「目新しいもの」として顧客にアピール

不動産投資家は基本的に、買うときは新しい物件情報ばかりを見て、古いものなど見向きもしません。世の中には無数の物件が存在します。「良い物件が出ました!」と、華々しい新情報が毎日出てきますから、古い情報はどんどん埋もれてしまうのです。

 

ですから情報を出す際は、常に目新しいものとして大々的に取り上げ、顧客にアピールしていく必要があるのです。

本連載は、2015年10月26日刊行の書籍『万年赤字物件を驚異の高値で売る方法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

万年赤字物件を 驚異の高値で売る方法

万年赤字物件を 驚異の高値で売る方法

新川 義忠

幻冬舎メディアコンサルティング

不動産投資ブームが過熱する中、多くのサラリーマン投資家が誕生しています。家賃収入で不労所得を得たい・・・皆、そんな夢を描いて収益不動産を購入するのですが、誰もが成功しているわけではありません。 そもそも、全国の…

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