今回は、クルーズ旅行の「乗船予約に関する用語」の基礎知識を紹介します。※本連載は、外国客船「オーシャニアクルーズ」の乗船コーディネーターである喜多川リュウ氏の著書、『極上のクルーズ手帖』(クルーズトラベラーカンパニー)の中から一部を抜粋し、クルーズ旅行の予約から、下船までの基礎知識を紹介します。

換算レートによって変わる「取消料」

予約金

Deposit

 

客室の確保をするために必要な金額。申込金。定額制または乗船料金の10〜20%など、船会社や日程によっても規定は異なる。取消料のかかる時期までは返金される。一部の船会社では、若干の取消料がかかることがある。

 

取消料

Cancelation Charge

 

いったん申し込んだ船旅予約をキャンセルする際にかかる違約金のこと。出航日までの日数で料率は変わるが、出航日が近くなるほど料率は高くなる。一般的には60〜150日前からかかってくる。1カ月を超える長期航路の場合、180日以上前からかかることがある。

 

取消料がかかる前のキャンセルで考えられる唯一のリスクは、換算レートの違いにより、為替差損、または差益が生じることだ。たとえば、予約時に1ドル120円だったのが、キャンセル時に100円にレートが下がっていたとすると、予約金が全額返金されたとしてもレート差のために、実際の日本円換算後の受取額が減ってしまうことがある。

 

また、逆にキャンセルしたら、レートが上がっていて多く返金されるということもある。こればかりは予想は難しい。

船内で使える金券「オンボードクレジット」

オンボードクレジット

Onboard Credit

 

船会社から乗客に付与される船内で使えるクレジット(金券)のこと。早期予約特典として、また集客が弱い航路の客寄せの特典として提供されることが多い。シップボードクレジットとも言う。実際には金券を提示する必要はなく、最終請求額からクレジット額が差し引かれる処理となる。ただし、使い残しても換金はできず、権利は消滅してしまう。

 

キャンセル保険

Cancelation Protection Plan

 

本人や親族の病気やケガなどの予期せぬ理由でキャンセルした場合の取消料の負担を軽減、解消するのが「キャンセル保険」だ。これには各船会社で予約時に申し込むものと、一般の旅行傷害保険の特約として申し込むものと2通りがある。

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