今回は、クルーズ旅行を最大限楽しむために、速やかな予約が必要な理由を見ていきます。※本連載は、外国客船「オーシャニアクルーズ」の乗船コーディネーターである喜多川リュウ氏の著書、『極上のクルーズ手帖』(クルーズトラベラーカンパニー)の中から一部を抜粋し、クルーズ旅行の予約から、下船までの基礎知識を紹介します。

予約は「早ければ早いほど」多くの特典が得られる

客室の予約自体は、通常のツアーやホテルの予約とほとんど変わらない。ただ、早ければ早いほどメリットがあるということだ。日本人乗客にもこのメリットを最大に活用してほしい。

 

1)航路を決める

一般的に船会社が航路スケジュール(基本は半期ごと)を発表するのは、出航の1年〜1年半前のタイミングだ。事前に航路情報の請求を船会社に依頼しておけば、発表後ただちに知らせてもらえるだろう。

 

通常、航路発表から発売開始日までには猶予があるので、乗船料金の割引やオンボードクレジット(船上で使えるお小遣い)などの早期予約特典を受けたいときや、数の少ない客室を押さえたいときには、発売日を狙うのがいい。

「スケジュールが決まってから」と考えていると・・・

2)予約をする

日々、客室は売れていくので、希望のカテゴリーの希望の客室を確保したい場合には、1日も早く予約をするのがいい。空き状況をチェックし、パスポート名や生年月日など、必要最小限の情報と一定額の予約金を支払うことで予約は成立する。

 

予約はネットや電話で船会社に直接か、船旅の取り扱いのある旅行会社で行なう。一部の船会社(ロイヤルカリビアンインターナショナル、セレブリティクルーズなど)では、フライトやホテルの予約システムと同様、個人がネットから航路や客室番号を選んで予約ができるシステムもある。

 

予約金は取消料のかかる時期までならキャンセルをしても返金されるのでリスクは少ない(一部の船会社では、予約と同時に一定の取消料がかかることもあるので、申し込み前にチェックが必要だ)。病気やケガなどの不測の事態に対応するキャンセル保険もある。

 

日本人に多い失敗パターンは「行きたいけど、まだ自分のスケジュールがはっきりしないから」と予約を先延ばしにして、ようやくスケジュールが決まり、その段階で予約をしようとしたら、希望の客室が完売していたり、早期割引や特典付与の期間が過ぎてしまったりすることだ。

 

「船旅予約はどうしてそんなに早く行なわなければいけないの?」と思われるかもしれない。だが、じつはこれは船旅だけが早いのではなく、世界的にみると日本人の旅行予約が極端に遅いだけなのだ。とくに乗客数の少ない小型船や人気のある客船は早期に完売してしまうので、頭を切り替えて世界の流れに従ったほうがいいだろう。

極上のクルーズ手帖

極上のクルーズ手帖

喜多川 リュウ

クルーズトラベラーカンパニー

クルーズの裏ワザを知り尽くした著者、喜多川リュウ氏によるクルーズ取り扱い説明書。 予約できる全50ブランド最新データも掲載。読むだけでクルーズの基礎知識から小ネタまで身につく一冊です。

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