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「長生きは罰ゲームなのか」…減り続ける預金残高への不安
定年退職時に約1,200万円あった預金は、亡妻の看病や自宅の修繕費などに充てたこともあり、現在は500万円近くまで減っています。毎月3万円前後の赤字が続けば、年間では約36万円。今後も貯蓄を取り崩す生活が続くことに不安を感じています。
「病院に行くのを控えようと考えたこともあります。でも、薬をやめれば血圧が上がるし、リハビリをやめれば歩くのも難しくなる。生きるために通院しているのに、貯金が減っていくのはつらいです」
厚生労働省『2025年 国民生活基礎調査の概況』によると、75歳以上の通院者率は人口千人当たり707.6人と約7割に上り、持病を抱えて通院を余儀なくされる高齢者は少なくありません。一方で、65歳以上の世帯で前年より「貯蓄が減った」割合は41.3%に達し、その減額理由の80.8%を「日常の生活費への支出」が占めています。
「現役時代は税金も保険料も欠かさず納めてきました。それなのに、老後がこんなに大変だとは……長生きすること自体が罰ゲームのように感じてしまいます」
内閣府『令和6年度 高齢者の経済生活に関する調査』によると、日常の支出で預貯金を取り崩すことがある高齢者は61.2%に上ります。また、経済的な不安要素として「物価の上昇」(74.5%)や「医療・介護費用の負担」(36.6%)が挙がっています。必要とされる支援として「医療費・健康関連の支援」を挙げた人は87.5%に達しており、高齢者の家計を支える公的支援の強化が求められています。