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東京で中学受験、6年間の私立生活
東京都内に暮らすマユミさん(48歳・仮名)は、会社員の夫と18歳の娘との3人暮らし。共働きで夫婦の世帯年収は約1,400万円です。娘は小学4年生から中学受験塾に通い、中高一貫の私立校へ進学しました。
「私自身、勉強が得意ではなかったので、娘にはできるだけいい環境を用意してあげたいと思っていました」
学費に加え、塾や季節講習、模試、受験料。両家の実家は遠方で、教育費の援助もほとんどありません。
「私も働き続けなければ払えない、という気持ちはずっとありました」
一方、姉のナオコさん(50歳・仮名)は岐阜県在住。転勤族のため、ナオコさんはパートで働いているものの、世帯年収はマユミさん一家とそれほど変わらないようでした。マユミさんの娘と同い年の息子は地元の公立中学、公立高校へ進みました。夫の実家も近く、義両親から援助を受けることもあったといいます。
そして大学受験。マユミさんの娘は都内の私立大学に合格。そして甥も学部は違うものの、同じ大学に合格しました。従兄妹同士は「同じ大学じゃん!」と大喜び。しかも、甥が合格した学部は、娘が進む学部よりも入試難易度が高いとされる学部でした。
マユミさんも祝福しましたが、ふと、こんな思いが浮かびました。
「うちは中学受験からずっとお金をかけてきたのに、結局同じ大学なんだ。しかも、甥のほうが難しい学部に入ってる……」
もちろん、学部の難易度だけで子どもの価値が決まるわけではありません。それでも、そのときのマユミさんには、これまでかけてきた教育費と時間が一気に頭に浮かんだといいます。
「姉一家って、なんだかんだコスパがいいな」
そんなことまで考えてしまったそうです。