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役職定年で給料は減るも、幸せな報告が…
「あのときは家族の将来に頭を抱えていたんですが、まさかあんなことになるとはね……」
銀行員のマサシさん(55歳)は、この半年を思い返しながら苦笑いを浮かべます。
マサシさんには妻のアキさん(仮名/53歳)とのあいだに3人の娘がいます。1年前に長女が結婚し、三女は現在大学1年生。そんななか、マサシさんの行員人生に、大きな転機が訪れました。役職定年を迎え、管理職手当が外れたうえにグループ会社への出向が決定。年収がピーク時から約3割もダウンすることになったのです。
「まだ三女の大学の学費や仕送りが残り3年以上もあります。妻と二人で『これからどうやって家計を回していこうか』と頭を抱えていたところでした」
そんな重苦しい雰囲気を払拭するかのように届いたのが、25歳の次女からの幸せな報告。結婚が決まったというのです。相手の男性は、有名私立大学を卒業しており、大手広告代理店に勤める29歳だといいます。
マサシさんは「長女のときと平等に」と、貯蓄を切り崩して、結婚祝いとして100万円を次女の口座へ振り込みました。役職定年で給与が減ったばかりなので家計的には痛手でした。ですが、次女の幸せには代えられません。振込後、次女から「お父さんお母さん、本当にありがとう! 幸せになるね」とLINEが届きました。
そして、結婚式当日に婚姻届を提出し、無事に次女はお嫁に行きました。
老後資金の準備に加え、三女の教育費が重くのしかかるマサシさんとフミさんにとって、100万円の支出は正直いって相当重い負担です。それでも、「これで二人目の娘も無事に巣立った。給与は減ったけれど、三女も無事独り立ちさせるためにまた一層頑張ろう」と気を引き締めていたのです。